私たちの一家では、朝は犬たちとお散歩しに行くグループとは別に、大量のバラのやハーブのガーデニングも兼ねて庭先に出る、通称「高齢者とインドアするコース」を楽しむ住民も存在します。
主要なメンバーは夫のダディで家主のセバスチャンと、同居人の好青年・ジャック。
…これはただ単に、超美形のプレイボーイながらワイフたちとは1回の死別と3回の再婚を繰り返し、離婚するたびに人嫌いを拗らせてしまった超裕福な独身のセバスチャンが自分でもガーデニングをしたいからと毎朝庭に出るので、高齢者に片足を引っ掛けているダディに危険がないように、美青年の見た目に反して実は護身術を身につけたジャックが付き添い、ついでにガーデニングの勉強もしている、インドアしつつも非常に優雅な暮らしを送っているメンバーたち、といったところでしょうか?
毎朝欠かさず、ずぶ濡れの泥んこまみれで夏は虫さんだらけになり、何をしたのか悪臭にまみれた小汚い仔犬を連れて歩く私たちとは、大違い😂😂😂
そこで今朝はこのインドアコースに保護しているスコットランドの青年ファーガスが加わり、私たちは仔犬のアーサーとアーサーの兄クリストフ、さらにドギーのエヴァンゲロスを連れ、恒例のお散歩に行っていました😊😊😊✨
すると、どうしたことでしょう…。
自宅のゲート前には、まだ21歳の若者にして非常に穏やかな性格をした青年ファーガスと、見知らぬ幼い少年の姿を発見😂😂😂
ねぇファーガス…初めて見る少年なんだけど、その子はいったいどこから来たの?😂😂😂

ファーガスと一緒にいたのは、推定3-4歳ほどのアラブ系と思われる少年で、何不自由なく整えられた身なりや幼くしてお行儀のいい振る舞い、自宅があるここロンドンのハムステッドにアラブ系の人種は一人も住んでいないことから、恐らく定番のツーリストが連れて来た…迷子😅😅😅
私たちと一緒にエヴァンゲロス兄さんのお散歩に出ていた居候で、超イクメンの末っ子リアムが真っ先に少年の存在に気づき、「おや?ファーガス、その子はどちらから?」と聞いたものの、「えっと…言葉が通じているかどうかも、わかりません…」と答えた、ファーガス😂😂😂
この一家に滞在する末息子たち、絶対に子供の頃は自分がよく迷子になっていたタイプで、ついうっかり拾ってしまう癖があるようです😂😂😂
しかし私がアラビア語で話しかけても少年はわからない様子を見せ、雇用しているボディガードで天使のような少年顔の美青年・ヴァシリオスがインド系とペルシャ系の人種に馴染みのある英語でトライしてみましたが、少年はうんともすんとも一言も言わず、似たような髪色と目の色をしたヴァシリオスに親近感を覚えたのか、ナチュラルなブロンドにブルーの目をした私たちからサッと逃げ、あっさり天使の息子になっているから爆笑した私たち😂😂😂
お行儀の悪い子供には塩対応しがちなヴァシリオスも、迷子としてのマナーを弁えた少年には穏やかさも忘れません😇😇😇
その後少年は末っ子リアムが手厚いイクメンっぷりを発揮すると同時に、夫の下級生で秘書のヒューゴが健闘した結果、すぐ近く、それもゲートから10秒ほど先の道で両親を発見😊😊😊💕
やっぱりアラブの富裕層だった少年のファルは、ペルシャ系インド人のワイフと共に、朝から道端で「アッラー!」と叫んでました😂😂😂
人生におけるどんな些細な事であっても、全てはアッラーの思し召しで神頼みを忘れない…それがムスリムらしさだと感じた、今朝の朝食はこちら。




Cinnamon Sugar Soft Pretzel.

夫のゼノはシナモンが大好き😊😊😊💕

もう…これのためだけにスウェーデン人の私をワイフを捕まえたんじゃないと思うほど、毎日シナモンの甘いパンやお菓子を食べても飽きないと言っているので、今朝はシナモンシュガーのソフトプレッツェルを焼きました😊😊😊💕

幸いにも一家に滞在する末息子たちにはシナモンが好評で、今では全員のお気に入り😊😊😊✨

あ…ごめんなさいなさい、ここで私は一つ嘘を付きましたが、ヒューゴがその境遇を哀れんだ末、一時保護している少年たち兄弟の「超ド級、モラハラ次男!(5)」だけは、シナモン…いえ、ホストマザーのマリアおばさんが作るお肉料理を除いて一口も食べなくないといい、毎日のようにヒューゴから超特大の雷が落っこちてます😂😂😂

ヒューゴって超適当主義なのに意外とイクメンで、ダメなことはダメだとしっかり叱るタイプ😇😇😇

ティーンエイジャーでゼノと出会ったら憧れと尊敬から自発的に性格を直し、超ド級のモラハラ一族で培った根性の腐りっぷりも消え、今では立派なダディの一人です😂😂😂

一族に蔓延していた超ド級のモラハラも、優秀なゼノにかかれば治る時代になったのね…。


基本的に私を含む北欧の人種というものは、例え話せる言語が5ヵ国語あったとしても、朝に1杯のコーヒーを飲まない限り、生まれ持った第一言語すらマトモに話せないことが一般的。
この発言を最初に世界へと発信することになったデンマーク人のベストセラー作家、マイク・ヴァイキング自身も、朝のコーヒーがなければ何もできないそうです😅😅😅
彼はある年の夏にスウェーデン人美女を追いかけ回して敗北したり、フランス行きの飛行機がテロの影響で飛ばなくなったり、宿泊先のホテルで警報装置が鳴った際にも、全ての原因はコーヒーを飲んでいなかったからだと思ったそうだからね😂😂😂
美女を追いかけ回して敗北したのは彼の失態に他ならないものの、紅茶ならそれと同じことがここイギリスの国民にも言える中、ギリシャからイギリスに移住して10年が経っているヴァシリオスはそのどちらもないまま、コーヒーも紅茶も飲まずに第一言語のギリシャ語や第二言語の英語、第三言語のフランス語などをマトモに話してしまう、優れた能力を持っていたりします😅😅😅
この秘訣は何なのかと聞いてみたところ、「僕は子供の頃から水を好んで飲む体質ですから、朝からお茶を飲む習慣がないんです。ギリシャでレモネードを飲むなら、暑くなった午後が一番美味しく感じますからね」ということで、朝から熱い紅茶やコーヒーを一年中飲めてしまう国で育った私たちには、なかなか理屈を理解できません😂😂😂
ゼノとセバスチャン、リアム、ジャックの末っ子たちは毎朝一杯の紅茶を、度を超えた末っ子ヒューゴとヒューゴの犠牲者ファーガスはどちらでもいいから一杯やり、私はコーヒーを飲まないと、一日が始まった気がしないかな😇😇😇

朝から異国の言語と文化と宗教(※主にアッラー)のセット販売に触れ、オフィスに出勤したヒューゴとファーガスを見送った私たちの隣で、難しい顔をしていたのは天使一族の末っ子、ヴァシリオス。
やっぱり考えるべきことは、ギリシャの今は亡き友達が残した弟・ラザロスなのは変わらず、「ラザロスの親族は一部がスコットランドに残っている状態ですから、彼はゲール語を学ぶべきでしたね」と、恐ろしいことに気づいてしまいました😅😅😅
その恐怖とは重い病気をしているラザロスを自宅から追い出した継母一家にあり、この継母の息子、つまりBitch(悪女)なイギリス人と結婚したギリシャ系イギリス人男性がラザロスの親族で、亡くなったモルの兄(ギリシャ人)とその息子(ギリシャ系イギリス人)が唯一の親族😅😅😅
こうなるとトラブルが起こった際に巻き込まれる可能性もゼロではなく、いざとなった時にスコットランドの公用語でもあるゲール語を話せないと、何かと不自由を強いられるケースも全くのゼロではありません😅😅😅
例えば何らかの書類がゲール語で書かれていた場合や、ずる賢い親族たちにラザロスがゲール語で約束を取り付けられる可能性もあり、少々出来栄えに不安を抱える英語と充分なギリシャ語だけでは、敵わないこともあるでしょう😅😅😅
今はイギリスでもほとんどが英語の時代になったとはいえ、外国人同士で騙し合う時はそれ以外の言語があえて使われ、相手によっては迂闊にOKと言えないこともしばしば😇😇😇
先日はゼノ宛にロシア語で書かれた詐欺のレターが届いたばかりだし、ダディのセバスチャンにはお金があるから日常的に詐欺紛いの連絡が来るし、病気でほとんど学校に行けなかったラザロスもヴァシリオスが資金援助しているとなれば、まずは簡単に騙せそうなラザロスに群がるもの😅😅😅
つい数日前にラザロスが持つ全ての決定権をヴァシリオスが買い受けるなんて暴君発言をしたばかりだから、基本はラザロスに重要な決定をさせないことが真っ先に求められますが、この「病気の自分を引き取ってくれる家族がいない」というラザロスのネガティヴさも、物事に騙されやすくする要因の一つだと言えます😂😂😂
背が高くてダンディな超イケメンの資産家で、自信に満ち溢れた表情を浮かべるヴァシリオスのファルは40代という若さで亡くなり、美しかったモルや姉たちも今はなく、同じように何かあった場合にはヴァシリオス自身も身寄りがないけれど、幼い頃から「ピンチの時は友達が助けてくれる」と学んで来た子供との差が、ここで出るとは…。
全てにおいて恵まれていたけど短命だったヴァシリオスの一家と、全てを失ったものの、こうして何とか生きていられるラザロスを足して割ることはできないものかと悩んだ、今日のフィーカはこちら。



Maamoul Cookie.

あの…今朝はアラブから来た富裕層の男性とそのワイフたちに、決して心ばかりのお慈悲やお恵みといった「バクシーシ」をおねだりしたわけではないんですが、迷子になったかわいい愛息子を保護してくれたお礼にとヴァシリオスがもらったので、おやつはマモールクッキーになりました😊😊😊💕

これはムスリムがラマダン明けに食べる伝統的なお菓子で、甘くてサクサク😊😊😊💕

本場のものだからと思ってパッケージを確認してみたところ、デーツのフィリングやピスタチオを使った、ヴィーガンのクリームクッキーといったことが書いてあります😊😊😊💕

ヴァシリオスは「どうしてあの男性は、僕のことをギリシャ人だとわかったんでしょうか?」と上品に首を傾げ、「おや、そうだったんですか?」と詳細を聞いているイクメンの末っ子、リアム😇😇😇

それはヴァシリオスが人種としてはグリーンの目をした白人で、ほぼ黒に近いブルネットがクルンックルンにカールした天然パーマという、いかにも映画に出てきそうな「ギリシャの戦士」といった見た目をしていることの他に、口癖で「σιγαーσιγα」(シガ、シガ/ゆっくりの意味)と言うから、ギリシャ人だとわかったんでしょう😂😂😂

天使の末っ子は自分の口癖に全く気付かず、「そんなに言ってましたか?」と不思議そうな顔をしていて、もう一人いるボディガードで超オープンマインドなジョージおじさん(ハゲ頭)から、「キングはしょっちゅう言ってますよ!俺にも"ゲオルギオス、シガ。シガでいいですよ。あなたにスピードを出されると周りが迷惑ですから、シガ…"みたいに言ってるでしょ!自分のことはわかってないんですから、困っちゃいますね!」と大爆笑され、ようやく自分の口癖に気づいたようです😂😂😂

まぁ…例えヴァシリオスが「シガ」と言わなかったとしても、纏うオーラから「僕はギリシャ人です」という神々しい天使のオーラが漂い、イギリスに移住してから一度もギリシャ人以外と間違えられたことはないと言い切ったほど、映画やドラマからそのまま出てきたか、古代ギリシャの高度な芸術品が服を着て歩いているような見た目に、「ギリシャ人だといいな…」という願望も入り混じり、誰も間違えようとはしません😂😂😂
私なんて日常的にデンマーク人かノルウェー人と間違えられてるのに、一度も人種や出身を間違えられたことがないなんて、得な末っ子ね😂😂😂
※この国に住む英国紳士や各国の淑女たちはディズニー映画「Frozen」(邦題:アナと雪の女王)の影響で北欧諸国は全てがデンマーク領になり、リアムのモルを除くアイルランド系の淑女たちは「ノロウェイの牛」や「フィアナ戦士団」の影響から、頭の中では北欧全土がノルウェー領とだと思っている。
※たまに、Father Christmasはスウェーデン出身だと信じている国民もいる。
※国民の大半が、北欧4ヶ国の国旗と位置関係を正確に説明することなんてできない。

ゲール語が必要となれば、私以外に話せるのはスコットランドの青年、ファーガスただ一人。
そこでヴァシリオスもファーガスの知恵を借りっぱなしでいるのは良くないからと、帰宅したファーガスとさっそく交渉をスタート。
非常にマナーのいいヴァシリオスは「僕があなたに授業料を支払いますから、ラザロスにゲール語を教えていただけませんか?完璧でなくても、日常生活に支障が出ない程度でいいんです。良い会話か悪い会話か判断できれば、そこからフェードアウトする方法を考えて対処できるかもしれませんし…」と丁寧に頼み、ファーガスもギリシャ語に興味を持っていたから「それでしたら、僕がラザロスさんにギリシャ語を教えていただいて、お互いの言語を交換し合うのはどうですか?ラザロスさんは一日にどれくらい起き上がっていられるかわかりませんから、必要最低限になると思いますが…」と二人のメリットが重なり、若き青年ファーガスと天使の末っ子ヴァシリオスの絆も深まりました😊😊😊✨
のんびりしたファーガスと紳士的なヴァシリオスは非常に性格もよく合うので、ラザロスも安心して学べること間違いなし😊😊😊💕
ヴァシリオスがときどき暴君の天使になっちゃうことはラザロスも知っていたみたいだし、ごく限られた「特定の数人」にしかそうはならないから、これも天使なりの愛情表現なんでしょう😂😂😂
本当はもっと色々なことを勉強したかったけど、病気のせいでそれが叶わず、子供の頃に抱いた夢の大半を諦めるしかなかったラザロスも、まだ自分に学ぶ機会があると知って喜び、人生には友達の存在がどれほど大きな影響を与えることかと改めて実感していくことも、新たな学びになるはずです😇😇😇
この一家に滞在する男の子たちって全員、妙なところで「危機管理能力」が高いというか、主に不潔な女性の視界からフェードアウトすることが超得意だったり、人間関係が拗れる前にソーシャルディスタンス開きがちだったり、フェードアウトというよりは「社交におけるドロップアウト」が大の得意だから、悪からも得意だろうね😅😅😅
一家に蔓延る末息子たちは、超くだらないことでも才能に長けていた、今夜のディナーはこちら。



Garlic Scrolls.

今夜のディナーロールはガーリック😊😊😊💕

ヴァシリオスとラザロスが所属するギリシャ正教会では、5月5日にお祝いするイースターの当日までお肉、牛乳、卵、チーズといった食品の摂取が禁止されているので、高い信仰心を持つ二人も食べられるように、卵も牛乳も使わない、3つの材料で作るシンプルなロールにしました😊😊😊💕

複数の重い持病があることから体調が優れず、若いのに今日も一日中ベッドから出ることが叶わなかった、ラザロス🥲🥲🥲
彼が念願叶ってダイニングテーブルに付き、私たちと一緒にみんなで食事ができる日は、いったいいつ訪れるんでしょうか🥲🥲🥲
しかし、焦る私にヴァシリオスが言ったことは、やっぱり「奥様?シガ、シガ。ラザロスがベッドで食事を摂るのは子供の頃からいつも同じですし、焦ることはありませんよ。神がラザロスに与えた試練もいつか終わる日が来ますから、そうしたらみんなで一つの皿を囲むことができますよ」と、いかにも典型的なギリシャ人といった、一言😂😂😂
天使の末っ子…自分で思っている以上に「シガ」を言っていると32年間も気付かず生きていたなんて、非常にのんびりした、良い性格をしてます😂😂😂
私も少しは見習おうかな😇😇😇

実はヴァシリオスとファーガスの友情が深まりを見せている間、一家では転落事故が発生!
それは超イクメンの末っ子リアムが離婚する運びになったワイフのお嬢さんで、慌てて階段を降りていたら躓いて落っこちたというじゃないですか!
事故発生当時、お嬢さんの第一子で自身のゴッドドーターになる赤ちゃんのレイチェルをお世話していたリアムは気付かず、たまたま目撃してしまったのは…なんと、夫😂😂😂
私以外の女性は大の苦手だから大丈夫だったのかと夫のことまで心配になりましたが、さすがFirst Aiderの資格を持っているだけあって対応も早く、リアムを呼んで「ミスが階段から落ちて、足を怪我したようだから冷やしたんだが、様子を見て痛みが引かなかったら病院に連れて行ってくれるか?」と言った夫のゼノに、リアムは「君って本当に、おバカさんですねぇ…」と苦笑い😂😂😂
まだ産後の体調が万全ではないお嬢さんに代わり、レイチェルの育児は血縁関係ゼロのリアムがそれはそれは手厚くやっていたのに、高熱を出していたのが治ったと思ったら今度は怪我をしてしまい、リアムに「君が育児にデビューできるのは、いつからでしょうねぇ?」「いいんですよぉ?このまま僕にレイチェルをくれても〜」「甘やかされて育った末娘に、僕は苦労しろなんて言いませんからぁ」と軽やかに笑われ、お嬢さんは自分のダメっぷりを痛感したそうです😂😂😂
しかも右の足首、腫れてるじゃん…😂😂😂
お嬢さんに肩を貸してあげたヒューゴも「君はスポーツが苦手だったんですか?」と軽くドン引きしていて、「僕はこの家に来るまでジョージの育児を一人でやっていましたけど、リアムが手伝ってくれると僕より上手で、何でも早く片付くんですよね。僕も今ではレイディとリアムに頼りきりですから、頼りたくなる気持ちはわかりますよ」と、珍しくお嬢さんとは末っ子同士、育児をお願いする者として意見が合っていました😂😂😂
リアムって本当に家事に育児に仕事にと大健闘していて、しかもお嬢さんの看病にガーデニングに犬たちのトレーニングにと一番の大忙しなのに、難なくこなしてしまうイクメンっぷり😂😂😂
夫が世にも稀に見るイクメンでお世話上手だと、ワイフはここまでおっちょこちょいでもやっていけるのね…😂😂😂
お嬢さんは結婚前にリアムではない男性の子供を妊娠していたことが発覚し、心の準備も整わないままでの出産となってしまったけど、そばにいる夫がリアムで、本当に良かったよ😂😂😂
またしばらく、リアムには介護も追加かな😇😇😇

God natt...