今朝、人生で初めて間近に見たものが、一つ。
それは朝食の準備をする前に顔を洗ったりしてたところ、訳あって同居している夫の下級生で秘書のヒューゴが現れ、イケメンの口から何かその…透明な塊が出てきたんです。
何だろうと、思いますよね?
ましてやヒューゴは今のところ全ての症状が欠片も出なくなったものの、CVA(咳喘息)やDepression(うつ病)などの診断が出たままなので、いつもよりちょっと注意深く見てしまった私😅😅😅
するとヒューゴは私に見られたことに気付き、「レイディ、見ましたね?」と自慢の少々悪い顔をしたあと、「ただのマウスピースですよ。僕は子供の頃に、歯列矯正をしたと言ったでしょう?こうしてたまに着けておかないと、元の位置に戻るんですよ」ということで、歯列矯正の経験がない私たち夫婦は初めて見ました!😊😊😊✨
興味があったから「ちょっとそれ、見せて!」と言った時、「レイディ、それ、僕の口から出てきたものですよ…?」と、ドン引きしたヒューゴ😂😂😂

私と夫のゼノがヒューゴの親友・マウスピース(※洗浄済み)で大騒ぎしていると、起きてきたのは一家に居候している超イクメンの末っ子リアムと、私たちが雇用しているボディガードで天使のような少年顔の美青年・ヴァシリオスの、幸せなカップル。
何があったのか、珍しくまだ寝ぼけたままの天使を連れたリアムはイクメンだけでも充分なのに、爽やかなイケメンでプシュケのようにふわふわしたかわいらしさも併せ持ち、家事に育児にと知識も経験も豊富😊😊😊💕
すると騒いでいる私に「レイディ、どうしたんですかぁ?」と軽やかに笑いかけてくれたので、ヒューゴのマウスピースを見ていると教えたのがいけなかったのか、呆れた顔でヒューゴを見ながら「またそうやって、ヒューゴはレイディに悪さばかりするんですからぁ。自分の口から出したものを女性に見せるなんて、汚いと思わないんですかぁ?」と、ここぞとばかりに小言を言っています😂😂😂
自身の下級生で信頼関係を築いて来たはずだったリアムに誤解され、「僕は止めたんですよ?」と必死で主張するヒューゴに、いきなり目を覚まして「あなたはまた、奥様にセクハラしましたね?」と叱り飛ばす、ヴァシリオス😂😂😂
これは例え、所定のステップを踏んで一通り綺麗に洗ってからのことだったとはいえ、夫の秘書が口から出したものを取り上げて眺めるなんて、どちらがハラスメントしているのかわかりません😂😂😂
ヴァシリオスにとって、ヒューゴは一家に滞在する末っ子たちの天敵でもあるからと、「あなたは男と奥様、好きになるならどちらか片方にしたらどうですか?美しい女性を見ながら男の裸も見るなんて、奥様に失礼ですよ」「僕は女性が好きなんですよ!君の裸やマスターベーションを目撃したのは事故です!」と、朝から元気に末っ子たちがケンカした原因は、私でしょう😂😂😂
順調ならこれから子供を授かって、もしもその子に歯列矯正が必要だった場合には、アドバイスをくれそうな住民を見つけた、今朝の朝食はこちら。



Orange Loaf Cake.

イギリスはまだまだ春が来たとは言えませんが、ここロンドンの気候もだいぶ暖かくなってきたので、今朝はサッパリとした甘さが美味しい、オレンジのローフケーキを焼きました😊😊😊💕

子供の頃、謎の苦みを感じた直後に口腔アレルギーを起こして以来、柑橘系のフルーツが得意ではなかった夫のゼノも、今では作ってあげると毎回おかわりするほどお気に入り😊😊😊💕

これが夏だと朝からほんのり甘いケーキで元気が出て、すっきりとした香りで目が覚めます😊😊😊💕

ちなみに、ゼノがアレルギーを起こした原因はオレンジではなく、ケーキを作る際に使われていたオイルが古かったせいで、もうお決まりのサラダオイルアレルギー😂😂😂

長年無実の罪を着せられていたオレンジは、勝利を勝ち取るまでに35年もかかったよ😂😂😂


ヴァシリオスが中心となって計画し、ギリシャにいた頃…いえ、ヴァシリオスが生まれた4時間後には隣にいたと聞いている幼馴染で親友のアレクサンドロスや、仕事の都合でここイギリスに渡って来た私の秘書で超単細胞なノルウェー人のアンドレアスたちと共に、ギリシャの地元アテネからスコットランドのセント・アンドルーズという古い街に移住していた、今は亡き友達の弟・ラザロスを引き取って来たのが、つい先週のこと。
これがまた非常に病弱なラザロスに代わってやることがかなり多く、さすがに美しい見た目に反して超ハードボイルドなヴァシリオスでも、頭がごちゃごちゃになるほど忙しいようです😅😅😅
ヴァシリオスもギリシャから最初に移り住んだのはスコットランドだったから、NHSの登録を変更したりといったことには簡単に適応できるものの、継母たちにお金を搾り取られていたことでお金に困っていたラザロスには必要なものが足りず、その足りないものを把握する作業がまた多くて一苦労😅😅😅
しかしこの世の中、「適材適所」という存在は身近なところにいるもので、保護しているスコットランドの青年ファーガスが非常に上手な対応をしてくれているので、まだ21歳とうら若い年齢なのに、私たちまで助かっています😂😂😂
そこで今朝は私がヒューゴのマウスピースで騒いでいたことをファーガスが聞き付け、この非常に役立つ青年は「そういえばヴァシリオスさん、ラザロスさんが歯医者さんにかかる時の保険って確認しましたか?あれに入っておくと、保険を使ってプライベートの定期検診が受けられますよ!」と、もう本当にお利口さん😂😂😂
ヴァシリオスも「忘れて…いえ、頭にすらありませんでした。彼は歯列矯正が必要だったのにしないまま大人になりましたから、まずは保険でしたね。教えてくださって、ありがとうございます」といつも以上に丁寧に、それも超素直にお礼をいい、見ていたもう一人のボディガードで超ハートフルなジョージおじさん(ハゲ頭)は、「キングが礼を言いましたよ!俺には絶対言わないのに!成長しましたね、キング!」と、こちらも安定の大爆笑😂😂😂
リアムから「ファーガス、よく気が付きましたね!これならいつ結婚して誰かの夫になりたいと言っても、僕は安心して送り出せますよ!」と褒められ、穏やかな表情を浮かべながらご機嫌だったファーガスにとって、ファルが病気で亡くなってから変わってしまった家族を思い出す代わりに、リアムはお兄さんのようなもの😊😊😊✨
ファーガスもスコットランドでは甘えることが好きな末っ子だったから、ヒューゴは天敵だけど一歩でもオフィスに入れば頼りになる存在だし、ヴァシリオスとは「天敵ヒューゴ、被害者の会」を発足させて頻繁に懇談会を開く仲となり、家庭にも馴染んでくれたからもう心配いりません😊😊😊💕
まだティーンエイジャーで何かと多感な年頃にファルを亡くし、今ではファルが愛した家族もバラバラになり、モルと兄たちから虐待されて辛い経験をしてしまったけど、優しいファーガスが前向きになれて良かった😊😊😊💕

周囲の大人たちに対し、日常的に役立つ発言をしてくれる親切な青年、ファーガス。
つい去年の夏までは大学院生だったことから子供の遊びや行事にも詳しく、唯一の難点があるとすれば「人生経験が少ない」といったところでしょう。
まだ21歳と子供に毛が生えた程度の年齢だからそれでも全く問題にはならず、若さを武器に多くのことにもトライできるのはメリットの一つ。
ただ今朝は私たち大人サイドの配慮が足りなかったというか、男性だけどクラインフェルター症候群という持病があって超美少女にしか見えないラザロスと話したあとから顔が赤くなり、何か言いたそうにしながら私をチラチラ見ていたり、そうかと思ったら人生経験豊富なヒューゴや同居人のジャックに何か言いかけてはやめたりと、大人たちに察する能力が欠けていたことが悔やまれます😅😅😅
これは、何か自分の手に負えないことを知ってしまった時に取る行動😅😅😅
そこで挙動不審のままオフィスに出勤しようとしていたファーガスに、ゼノの秘書でもあるからヒューゴが念のため声をかけたところ、若いファーガスは「えっと…ヒューゴさんにチャットしておきますから、確認していただけますか?」とだけ言い残し、気まずそうにしながら逃走😂😂😂
男の子ながら相応の母性もあり、何かと気が利くファーガス、今度は何に気づいたんでしょうか?
すると恐らくランチタイムだろう頃になってからようやくチャットが届き、そこには「ラザロスさんの件ですけど、STIのテストをした方がいいと思います」と、非常に親切な青年だから、無料でチェックできるラボのURLも添付してくれました😂😂😂
チャットを見て、「僕はファーガスと違って女性経験も豊富なんですけど、彼は僕がラボの存在も知らないと思ったんですかね?」と悪い顔をするヒューゴに、「子供だからね?ヴァージンだから言えなかったんでしょ?君は忘れただろうけど、そういう年頃だってあるんだよ?」とお決まりの苦笑いをしている、ジャック😂😂😂
まだ21歳…若さと同時に幼さも入り混じっていて当然の年齢であり、恋をした経験すらまだない青年なら、STI(性感染症)なんて言葉を口にするだけでも恥ずかしかったのかもしれません😂😂😂
ましてやシャイの代表選手と評判のゼノに、セクハラになるかもしれないと注意していれば女の私に、言いづらくて当たり前😂😂😂
誰に対しても手厚く行き届いた配慮ができる末っ子リアムは「僕に言ってくれれば…!」と言っていましたが、どうやら頼れるお兄さんでもリアムには言いずらかったというか、悪い顔のヒューゴに「君は男が好きですから、ヴァージンの仲間だと思われたんですよ。ラザロスの保護者みたいなのにバジルにも言いませんでしたし、僕とジャックには子供がいるじゃないですか。彼なりに経験がある人間かどうか、確認したんでしょうね」と代理で説明され、悪ガキの方が察しが良かったことに大人たちは後悔するばかりです😂😂😂
今までの控えめな発言から、なぜファーガスに女性経験がないことを忘れてしまったのか…。
仕事を終えて帰宅した際も「こそ…」と入って来たし、想像以上にしっかり者の末っ子は理解されずに苦労すると気付いた、今日のフィーカはこちら。



Vanilla Sheet Cake.

今日は午前中、リアムと一緒にヴァシリオスの手伝いをしていたから何かと忙しく、久しぶりに時短メニューのバニラケーキを焼きました😊😊😊💕

ブラックベリーやゴールデンベリーは控えめな甘さがあり、ゼノも大好き😊😊😊💕

今回のスポンジは少しパサパサしているので、とろみのあるハニーとよく合います😊😊😊💕

夏になったらホリデーは私の母国スウェーデンに一時帰国して、ゼノお気に入りのスウェーデン産ハニーも買わないと😊😊😊✨

今は亡きラザロスの兄で、母国ギリシャの友達がしてくれた心からの親切に感謝の気持ちが溢れ、自身の両親や親族たちが残した多額の遺産から、彼の弟やモルに資金援助をしていた、ヴァシリオス。
ギリシャでは投資に失敗したファルが自ら命を絶ってしまったあと、非常に病弱なラザロスとモルはヴァシリオスの支援を受け、ギリシャから親族を頼ってスコットランドに移住し、モルを亡くしたラザロスは継母たちに自宅を追い出され、ついでとばかりにヴァシリオスが援助したお金を巻き上げられるという、苦しい生活を送っていました。
ラザロスは平均的な日常生活を送るために必要な体力すらなく、働きたいと思ったところで満足に働くこともできないので、ある日出会った「自称サディストの会社経営者」に誘われ、SMのパートナーとして関係を持つ代わり、生活に必要な食事や住まいを提供してもらうことに。
しかしこの男、ラザロスの話を聞いている限りでしかありませんが、いわゆる「アンドロギュノスの少年と、都合のいいセックスをしたいだけ」といった感覚でしかなかったのか、はたまた以前からDVする癖でもあったのか、病気をして動けないラザロスをひたすら暴力的に扱い、叩くか無理矢理に行動を起こすかのどちらかが目的だったのではないかと、人生経験そこそこの私と数々の修羅場を潜ってきたヒューゴは勘繰ってしまいます😇😇😇
本当にヒューゴ、私より若いのに暴力、性虐待、離婚、誤解から100人以上いた友達もゼロと、苦労が絶えなかったのよ😇😇😇
ここは例え事情が違ったとしても、病気を抱えたラザロスも相当な苦労を…と思ったのも束の間、ファーガスからチャットで詳細を聞いたヴァシリオスは今日もブチギレて野に入る暴れ馬と化し、寝込んでいたラザロスを叩き起こした末に「あなたはバカなんですか?一般的な性行為すらできないような体をしているのに、やっていけると思ったんですか?素性も知れない男の言うことを間に受けて、たった一度のヴァージンを差し出したんですか?」と、呆れて言葉がないんでしょう😂😂😂
同じアンドロギュノスでも、万が一の場合を考えているヴァシリオスは非常にガードが固いのに、奇跡的にでも妊娠してしまったら?とは、欠片たりとも考えたことはなかったという、ラザロス😅😅😅
これも、若いからできたこと😅😅😅
ブチギレた勢いからラザロスを叱り飛ばし、今日も止まるところを知らないヴァシリオスは「どちらを使ったんですか?女ですか?お尻ですか?例えお尻だけだったとしても、相手が病気だったら移されるんですよ?」と、気持ちは荒れ狂ったり心配したりと大忙し😂😂😂
そこで在宅ワークしていたイケメンのヒューゴは経験から、「お尻は移されると痒いんですよ…。喉も痒かったですし、騙されたところで損しかありませんよ」といい、ようやくラザロスも現実を学ぶことができたようです😅😅😅
男の子も、生きるのが大変な時代😅😅😅
身勝手な男に騙されたら怪我して当然、まだまだ天も悪運もラザロスに味方してくれていた部類なんだと天使には教えた、今夜のディナーはこちら。



Vegan Fettuccine Alfredo.

ヴァシリオスとラザロスが所属するギリシャ正教会はまだイースターの前と、お肉やチーズ、卵、牛乳を断食している真っ最中なので、ヴィーガンメニューをサーブするために、今夜はフェットチーネのアルフレッドを作りました😊😊😊💕

子供の頃から体が弱過ぎたことで寝込みがちの生活を送り、ダイニングテーブルに着いて食事をしたことはほとんどないという、ラザロス😇😇😇
私なんて「具合が悪くて食事ができない」なんてつい最近まで経験したことがなかったのに、気の毒でなりません😇😇😇
つまり…食事は顎の成長に支障が出ない程度とほぼソフトフードで、起き上がることさえできない日々を過ごしていたってことだよね😇😇😇
今日もベッドルームで済ませたから、たまには誰かと一緒に食事をしたい日もあったでしょう😇😇😇

オフィスから帰って来たファーガスに、悪い顔で歩み寄ったのは悪ガキの末っ子、ヒューゴ(35)。
朝から気持ちの整理を付けることが難しく、なおも恥ずかしそうにコソコソしているファーガスに、ヒューゴは「21歳で経験がないって、遅いんじゃないですか?」と言い放ち、一家にいる末っ子たちはファーガスに加勢して大乱闘😂😂😂
こちらでは成人とされている18歳だったヒューゴが早いのか、33歳と32歳のカップルでも経験のないリアムとヴァシリオスが遅いのか、超美少年なのに39歳まで経験がなかった夫のゼノはまだまだ「上がいる」の部類に当たるのか、末っ子たちを見守る私にはわかりません😂😂😂
昔から男らしさを取る主義だったヒューゴ、超イクメンなのに大の女性嫌いを拗らせているリアム、嗅覚過敏で人間関係が拗れる前からソーシャルディスタンスが開きがちなヴァシリオス😂😂😂
ヴァシリオスの不思議なところで、私には懐っこい仔猫のように寄って来るのに、お風呂に入っていない疑惑のある女性からは音もなく去っていき、それが妙に早い😂😂😂
もう…ついさっきまで隣にいたはずだと思って振り向くと、次の瞬間には数メートルほど下がったあとなんだから、笑っちゃう😂😂😂
でもファーガスは出勤するとオフィスの女性たちからモテているようで、ファーガスの上司でゼノとは友達のウィルおじさん(ハゲ頭)もいい社員が入って来てくれたと、ファーガスを見に来た女性社員たちがファーガスにいい印象を与えようとして「ハゲにも優しくしてくれる」と、喜んでました😂😂😂
ゼノが社長になったセバスチャンの会社はハイクラス転職して来た社員たちばかりで、女性社員たちはちょっとしたフェミニスト揃いだと周りの会社からも大評判😇😇😇
そんな環境で女性社員たちから「Cute Boy」と呼ばれているなんて、それに靡くことなく過ごすファーガスは将来大物です😂😂😂
雪深い地域の出身で荒っぽいところもなく、非常にのんびりした穏やかな青年だから、モテてることにも気づかない…😂😂😂✨
ファーガスが自立してこの一家を去るときには、ガールフレンドがいてくれたらな😊😊😊💕
その日のために、まずは「鈍感」を直さないと…。

God natt...