あの…日本の皆さんにお聞きしたいんですが、花粉症になると口内炎が大量にできる…なんてことは、現実問題として起こるんでしょうか?
熱が出ることもあるという話なら、こちらでもたまに耳にします。
ことの発端は今朝のこと。
夫の下級生で今は秘書候補から秘書に昇進したばかりのヒューゴがその境遇を哀れみ、一時保護している少年たち兄弟…の「心優しい長男(8)」が、日頃はシャープなフェイスラインをしているのに何だか子供らしくもかわいらしほどに顔が丸くなり、雪のように真っ白な顔は頬だけがアップルのように赤く、喋りづらそうにしながら「エルサ、口が痛い…」と訴えていました。
ロシア語をメインに話している子供とはいえ、発音のニュアンスとしては日本語だと「ヘフハ、くひいはい…」くらいの、ハッキリしない喋り方。
普段から超おとなしくて超真面目でシャイでお利口な長男がイタズラで変な発音をしてみせることは今まで一度もなかったので、これは一大事かもしれないと状況を調査した結果、大量の口内炎😇😇😇
決して神様に嫌われるようなことはしない長男の身に、いったい何が?😅😅😅

一家で花粉症があるのは、夫のゼノただ一人。
しかしこちらは一言で同じ花粉症でもイギリス人らしく「芝」の花粉症なので、こちらは昔から民間療法として長く重宝されている「その土地のハニーを食べる」という対処をすれば、ゼノの場合は花粉症だったことを忘れるくらいまで回復します。
しかもゼノ、あんなに体が弱くて2日に1回くらいの頻度で倒れていたのに、なぜか結婚したら健康を取り戻したのかかなり丈夫になって、今では風邪すら滅多に引かなくなったからね😅😅😅
問題の長男はお口の中をチェックしてみたところ、両方の奥歯に近い頬の部分に1cm以上はありそうなものが1つずつ、下の歯茎の外側に2つ、下唇に小さなものが4つ、舌の生え際に2つ、上唇の端に1つ…と、何と計11個も口内炎が出来ちゃってるじゃないですか!😂😂😂
これは笑い事じゃない😂😂😂
持ち前の真面目な性格から歯磨きも子供がやっているにしてはよく磨けているし、「モラハラキッズ次男(5)」と違って非常に綺麗好きな子でもあるから、日頃の歯磨きが原因ではないでしょう😅😅😅
アレルギーの宝庫でもあるゼノの見立てでは、「何かの食品アレルギーじゃないか?花粉症の種類によっては、食品で口の中にアレルギーが出ると聞いたぞ?」ということで、熱も38度を超えているし、長男にはビタミンを飲ませて薬を塗って、しばらくの安静を言い渡しておきました😅😅😅
少し前から「長男は花粉症っぽい」と思っていた大人たちの考えは甘かった、今朝の朝食はこちら。



Wool Ball Bread.

長男が口の痛みを訴え始めたのは朝食を用意している真っ最中だったこともあり、何の配慮もできないまま、今朝は毛糸玉のパンを焼きました😅😅😅

形が毛糸玉ってことね😊😊😊💕

丸と球体とカタツムリの形が大好きなゼノは申し訳なさそうにしながらも静かに喜び、柔らかいバターとたっぷり入ったミルクの香りが食欲をそそったのか、お気に入りのパンがまた一つ増えたといって、朝からしっかり食べてくれます😊😊😊💕

こちらでは風邪やインフルエンザといった病気をした際、主に病人食として家庭で用意されるのは「何も塗っていないただのトースト」らしいんですが、超ド級のモラハラ一族で育ったヒューゴ以外、一人としてそんな雑な食事でケアされながら育った住民はいないので、口内炎が痛すぎて口を開けることすら困難な長男には末っ子リアム特製、エッグ入りホットミルク😊😊😊💕

ただこれに関してはイケメンのヒューゴが養子だったから特に粗末な扱いを…というわけではなく、時が経った今なお愛されているA.A.ミルン作「クマのプーさん」でもインフルエンザになったクリストファー・ロビンがトーストだけを食べていて、回復とともにハニーやココアを追加していくスタイルが主流なのかもしれません😅😅😅

病気や怪我をした時だけはモルが料理をしてくれたという末っ子リアム、ヒューゴの育ち方に呆れながら、心から信じられないって顔してる😂😂😂


今日はゼノが大好き、日曜日。
しかし子供というものは病院が休みの日に限って具合が悪くなるものであり、ついでに大人が何かしらの用事を抱えている日に限って熱を出したりと、なかなか大人と子供の波長は上手く噛み合わないのが世の常だったりします。
幸い日曜日はゼノの希望から教会に行くくらいしか予定を入れないようにしているし、一緒に暮らしている仔犬のアーサーの兄クリストフが一旦バーミンガムに戻るのは来週だから今日は遠出せずに済み、長男の看病に励むのも私の務め。
例え自分の子供ではないとしても、里子でも養子でもなかったとしても、子供のお世話は大人がするもので、それが当たり前というものでしょう。
ただこの一家には居候という形で超イクメンの末っ子リアムが住み着いていて、こちらは先日生まれたばかりのゴッドドーターでレイチェルの育児と、産後から体調を崩しているまだ一応はワイフでもあるお嬢さんの看病に励んでるし、そちらだけでもう手がいっぱいだろう…と思ったら、気がついたらどこからともなく末っ子リアムが長男のベッドルームにやって来て、それはそれは甲斐甲斐しく手厚いお世話と看病の数々をしてるじゃないですか😂😂😂
なんだかリアムを見ていると、母国スウェーデンにいる幼馴染のヴォルの、ホスピタリティしか持っていないモルモルを思い出す😂😂😂
ヴォルのモルモルは亡くなった私のモルモルと非常に仲が良く、二人揃ってホスピタリティしか持ち合わせていないから困っている人がいたら必ず手を差し伸べる婦人たちで、私のモルモルは看護学校の校長先生でもあったから咄嗟にリーダーシップを働かせるタイプ、ヴォルのモルモルはそれにサッと、音もなく応えるタイプ😂😂😂
リアムも本当に幼稚園の先生か聖職者の侍従タイプで誰に対しても優しく、しかも「ただやるだけ」にはならず、きちんとした知識を身につけた上で手厚いお世話や看病の数々を施してくれるので、それこそ高熱を出して意識もフラフラ、まさに「されるがまま」の状態であっても安心できると、お嬢さんからも高い評価を受けて止みません😂😂😂
さすが末っ子リアム、世界でも稀に見るほどのイクメンっぷり😂😂😂
最初からそれほどのものは持ち合わせていなかったけど、リアムを見ていてやっぱり女の自信なんて欠片もなくなった、今日のフィーカはこちら。



Apple Hand Pies.

ほぼ何も食べられない状態の長男にリアムが取った作戦は、カットしたアップルを柔らかく煮てからペースト状にし、丸呑みする方法😊😊😊✨

これがなかなか上手くいき、リアムがハンドメイドしてくれたアイスクリームも添えてあげたら冷たくて美味しいと言って、アップル3/4個くらいの量を食べてくれたんです😊😊😊💕

さすが一族が世界に誇る、超イクメン😂😂😂

一度にたっぷりと大量のアップルを煮たので、次男を含む他のメンバーには手持ちのアップルパイを作りました😊😊😊💕

次男…今の君に必要なものは、ホスピタリティと思慮と遠慮と配慮とデリカシーと他者への気遣い、そしてその他全ての情と慈愛😂😂😂

今日の日曜日はギリシャ正教会の3rd of Lent。
私たちイングランド国教会のイースターは先月31日に終わりましたが、雇用しているボディガードで天使のような少年顔の美青年・ヴァシリオスはギリシャ正教会の所属で、ユリウス暦を使っているからイースターはまだこれから。
国民の90%がギリシャ正教会に属すると言われているギリシャのイースター、今年は何と5月5日。
私たちと、1ヶ月以上違います😂😂😂
このあと「4th of Lent」と「5th of Lent」を経てイースターとなり、この全てのレントが日曜日に設けられていることから当然礼拝に行っていたのは、もちろん天使一族の末っ子、ヴァシリオス。
通っている教会や宗派こそ違いはあるものの、いつもだいたい私たちと同じ時間に礼拝を終えて帰って来れるのに、なぜか「僕は今、とても絶望しています。もしかしたら、帰れるのは夕方になるかもしれません」とチャットを送って来ていました😅😅😅
何か、あったかな?😅😅😅
この連絡を受けて、ヴァシリオスの人生で初めての恋人になったプシュケの末っ子リアムは育児と看病を両立しながら天使のことも心配し、「どうしたんでしょう?」「何か困ったことでもあったんでしょうか?」「絶望なんて、神様を信じているバジルには珍しいことですねぇ…」とソワソワしていて、本当なら私もこの一家の家主の一人息子のワイフとして、またヴァシリオスを雇用している立場の者として心配すべき事柄ではあったものの、リアムがせっせとあちこち走り回る姿がまるで花々を飛び交うプシュケのようにかわいらしく、それどころではなかったんです😂😂😂
ピンチの時って、人間性が出るよね😇😇😇
ただ、もしヴァシリオスが何らかの大ピンチに陥っていて帰れないと絶望しているのだとしたら、これは天使から届いたSOS!
そこで何か事情を知っているかもしれないからと、ヴァシリオスと一緒にギリシャから移住してきた幼馴染で、ご近所に住むギリシャ出身の奥様から「彼は私の息子と同レベルの単細胞で、超単純なバカ息子ですからね?」と言われて大評判の親友・アレクサンドロスにチャットで聞いてみたところ、すでに帰宅してガールフレンドと寛いでいたのにもう一度教会に戻ってくれた結果、そのあまりの美しさからまず女性の教徒(※ギリシャ人ではない)にナンパされ、やっと逃げ切れたと思ったら今度はモデルのエージェントにスカウトされて断っているのになかなか離してもらえず、どうやって逃げようかと悩んでたなら世話はありません😂😂😂
結局アレクサンドロスが仲裁に入って断り、日頃はヴァシリオスがつい暴君しちゃう側なのに、珍しく親友に叱り飛ばされながら帰って来た天使😂😂😂
何せイタリアのベネツィアで超美人と評判の人気女優だったモルと、女性にモテない日はなかった超富裕層で超イケメンのファル(モデル経験もある)を両親に持ち、自身も大学時代に絵画とファッションモデルの経験があるヴァシリオスなら、エージェントサイドだってこのチャンスを逃すものかと思って当然でしょう😅😅😅
やっぱり持つべきものは親友、親友こそ人生の宝と学びの一言に尽きた、今夜のディナーはこちら。



Everything Bagel Quiche.

自宅で休んでいたのにヴァシリオスを助けに行ってもらったお礼も兼ねて、アレクサンドロスとアメリカ人のガールフレンドも呼び、今夜はベーグル生地を使ったキッシュを作りました😊😊😊💕

またこのアレクサンドロスのガールフレンドが本当にいい子で、見た目は決して「絶世の美女」タイプではないけどまだ20代らしくかわいらしさを残しながらちょっとセクシーな女性でもあり、性格もよくて明るくポジティブだから、さすが移住した外国人で起業して成功を収めた一家の末息子に見そめられるだけあります😊😊😊💕

何か…たまにいるじゃない?

そこにいるだけでさりげなく華を添えてくれて、控えめなんだけど決して周りに流されず、かといって決してあざとさや計算高くもなく、どちらかというと要領なら悪い方なんだけど、器量が良くて周りに好かれるタイプの女の子😊😊😊💕

今時の子にしては非常に心がけもよく、「私は器用じゃないから、他の人の何倍も努力しなくちゃ!」と言えるところがまた健気で、そういったいじらしさが男らしく頼られる存在でありたいアレクサンドロスのハートをくすぐるんでしょう😊😊😊💕

素敵な恋😍😍😍💕


ディナーの時、まだ幼馴染の親友にお怒りだったアレクサンドロスは若さに似合わず少々オジサン臭いところがあり、ヴァシリオスに「あのなぁ、アンゲロス。お前はマナーの悪い女なら声かけて来ても一瞬で断るなり無視するなりできるのに、何で礼儀正しく声かけて来た紳士や淑女に限ってノーが言えないんだ?」とお小言をいい、もう一人いるボディガードで超オープンマインドなジョージおじさん(ハゲ頭)も、そうだその通りだと大爆笑😂😂😂
聞けばヴァシリオスにとって声をかけて来たエージェントにはちょっとした親近感を持ってしまったそうで、何と今は亡きファルの若かりし頃を知っていたから!😂😂😂
たった8歳で両親を亡くしているから、それはウルっと来ちゃうよね😂😂😂
ただ問題はそのスケールで、平然と「ああ、お前の父さんってディオールのモデルだったよな。その頃のエージェントか?」と聞くアレクサンドロスに、「それは父が大学生の頃の話で、今日の人はブルガリとアルマーニの頃だと言っていましたよ」と、超ハイレベルな話をしていたヴァシリオス😇😇😇
どれだけハイスペックな両親のもとに生まれた末っ子だったのよ、この天使😂😂😂
アレクサンドロスも「お前の父さんは顔も性格も良かったから、アテネじゃ知らない人間はいない人気者だったもんな。年明けに親族の葬儀で帰国した時も、まだ覚えてる人は多かったぞ」といっていて、ゴッドマザーとの不仲が原因でギリシャに帰りたくても帰れないヴァシリオスには、こうして異国の地で両親の話を聞けたことは一つの大きな喜びだったことでしょう😊😊😊💕
これからこの人目を惹きつける美しい天使には、用心棒とマネージャーを兼ねて、アレクサンドロスに付き添ってもらった方がいいかな?😂😂😂
ちなみに…ハゲではなく、単に「いちいち髪型を考えるのが面倒」という理由から髪を全部刈り上げているアレクサンドロスも、超単細胞で超単純なバカ者と周囲のご婦人たちから大人気ながら、実は未来の国王・ウィリアム王子にも似た美形だと、若い女性たちからも人気の紳士です😅😅😅
本当は頭も良くて賢いのに、脳みそ筋肉で超適当主義で、自分の評価を上げて叩き落とすタイプの息子たちにとって、周囲からのバカ者という評価は勲章なのかもしれない…😂😂😂
それも個性で、自由な生き方の一つだよね😇😇😇

God natt...