早いもので、今日はここイギリス時間で4月6日。
一家では昨日の夜、雇用しているボディガードで天使のような少年顔の美青年・ヴァシリオスが自宅のゲート前で人待ちをしていました。
その相手はギリシャから一緒に移住して来た幼馴染で親友、ついでにご近所に住むギリシャ出身の奥様から「彼は私の息子と同レベルの単細胞で、脳みそ筋肉でデリカシーゼロの超単純なバカ息子ですからね？」と大評判の、アレクサンドロス。
それは先日、ヴァシリオスがアンドロギュノスという遺伝子異常から立っていることすら困難なほどの激痛に見舞われ、いつもならイベントがあるたびにここロンドンにあるギリシャ正教会(Hagia Sophia)に足を運んでいたのにそれが叶わず、教会で行われる4月のイベントスケジュールがわからないから教えて欲しいとヴァシリオスが相談したところ、親切にもアレクサンドロスが届けに来てくれることになっていたんです😇😇😇
だいたいのことは教会のHPに載ってるからそれをみれば事足りるけど、細かい部分…いわゆる教徒じゃないと知らされないこともあるからね😇😇😇
しかし、やっぱり「単細胞のバカ」だったアレクサンドロスは自分の犯したミスに気付かず、持って来てくれたのは先月のもの😂😂😂
さすが明るく朗らかでダブルチェックはしない主義のギリシャ人、アレクサンドロス…😂😂😂
アレクサンドロスから受け取ってすぐに先月のものだとわかり、ヴァシリオスに「アレクサンドロス、これなら僕も知っています」と言われたアレクサンドロスは全く気付く気配もなく、「そうか。教会も細かいことを書くようになったんだな」とギリシャ正教会がハイテク化に順応したことを喜び、ブチギレた天使に「あなたが先月のスケジュールを持って来たから"知っている"と言ったんです。今が何月かも忘れたんですか？」と叱られ、数秒経ってから「ああ、悪い！まあ3月も4月もそう変わらないから、気にするなって！」と言い放ち、何のために来たのかわかりません😂😂😂
そしてどんなに超単純なバカ息子と評判でも実際には非常に賢く紳士で律儀な性格をしているので、朝になったら本来のスケジュールをもう一度届けに来てくれたから天使も一安心😊😊😊💕
そこでギリシャ正教会のスケジュールも忘れないようにしようとキッチンのコルクボードに貼り付けておいたところ、夫の下級生で秘書のヒューゴがその境遇を哀れんで一時保護している少年たちの「心優しい長男」がスケジュールに目を止め、「ねぇバジル、この日、私も行ってみたい！」と気になったのは、17日に行われる「Great Canon」😊😊😊✨
以前ヴァシリオスに連れて行ってもらったら教会行事にも興味を持ち始め、長男はロシア正教会だけど端っこでなら聞けるからと、また連れて行ってくれるそうです😊😊😊💕
非常におとなしく真面目で勤勉な長男に、楽しみができて良かったと喜んだ、今朝の朝食はこちら。
※少年たちは性自認が女の子。
Carrot Cake Scones.
多くの子供が嫌いなキャロットもお菓子にしてしまえば気付かず食べてくれるので、今朝はちょっとした悪い心からキャロットケーキ味の柔らかいふわふわのスコーンを焼きました😊😊😊💕
あっさりした軽いキャロットのスコーンには、メープルとクリームチーズのグレーズ😊😊😊💕
何でも食べる長男の弟で、超ド級のモラハラキッズ「次男(5)」も野菜なんてゴミくらいの発言を平気でしていますが、これなら食べるようです😇😇😇
性自認が女の子だから「キャロットは美容にいいのよ」とわかりやすく騙してみたところ、「そんなの嘘に決まってるじゃん。それが本当なら、エルサなんて30歳くらい若く見えて当たり前だし！」と、やっぱり騙されず😇😇😇
その前に…私が30歳も若く見えたら次男と1歳しか変わらなくて、そんなことになったらキャロットは化け物製造機でしょ😂😂😂
とうとやってきた、4月6日の土曜日。
今日は超おおらかで超朗らかな性格をした友達のオリヴェール(フィンランド人)が引っ越しを行い、晴れて会社から打診された通り、ロンドンのゾーン4からここゾーン2へと移る日がやって来ました！
オリヴェールはここロンドンのセンターやゾーン1と呼ばれるビジネスの中心街にある大手IT企業の若きエリート社員で、高所得＆高額納税者で友達も多くて社会的信用もあるから借りたいと思ったところはほぼどこでも借りられるんですが、何に手間取ったって、せめてゾーン2かギリギリ3まで出て来て欲しい会社のボスとのんびりスローライフしたいオリヴェールの意見が合わず、なおかつオリヴェールは右足が義足だから住み慣れた物件からそうやすやすと離れるのは難しく、ちょうどデンマークから古い友人で親友のヘンリックが仕事でロンドンに移住することが決まったことだし、二人一緒ならゾーン2の喧騒にまみれた生活も悪くないだろうと踏ん切りもついたんです😊😊😊✨
ここまでの道のりが、長かった…😂😂😂
そこで今回は家具を持って引っ越しをするからオリヴェールを手伝いに行ったところ、予定よりずっと早く到着していたヘンリック！
オリヴェールとヘンリックは生まれてすぐに引き取られた家庭で酷く虐待された経験があり、保護されてから別々の家庭に引き取られたことで一旦離れて育ったけど仲が良く、さすが親友だから誰よりも早く駆けつけてくれたんだろう…と思ったら、こちらも超おおらかで超朗らかな性格をしているから「それがさぁ、まだ俺の引っ越しができてなくてさ〜」といっていて、これの意味を確認してみれば「ガスが開通しなかっただろ〜？あれ、ガスの配管が壊れててさぁ〜！直るまで住めないって話になったんだよね〜」と、早々に決まっていたフラットに予定通り入居できなくなったなら、早く来るどころか居候になっていたんでしょう😂😂😂
仕事のためとはいえ、わざわざデンマークのコペンハーゲンからはるばるやって来たのに、気の毒なヘンリック😂😂😂
でもオリヴェールはヘンリックと過ごすなんて27年ぶりだし、お別れの挨拶もできないまま離れ離れになっていた兄弟みたいなものだから、親友が居候している生活もなかなか楽しいみたいよ😊😊😊💕
本日の引っ越しに忘れてならないマストアイテムであり、大活躍間違いなしと呼び声高いのはまだ仔猫なのに賢い黒猫、ビョーン坊や😊😊😊💕
一昨日の夜にオリヴェールがヘンリックを連れて知り合いのおじいさん宅を訪ね、今日の引っ越しで使えるようトラックを貸してもらいに行ったところ、トラックの荷台でネズミさんが夜明かししていることに気付かないまま連れて来てしまい、自宅に入り込まれて捕まらないとなれば、ここはビョーン坊やの出番でしょう😊😊😊💕
前回侵入した際も夜にオリヴェールが借りに来て、見事仕留めることに成功してるからね😊😊😊💕
そして一緒に行ったヒューゴにとって、オリヴェールは養親たちに虐待されていたところを助けてくれた命の恩人のような存在なので、こちらも稀に見る大活躍をしています😊😊😊✨
しかしオリヴェールは超おおらかな性格をしながら超力持ちで超アクティブな巨人でもあり、その親友ヘンリックは超怪力で超パワフルな巨人でもあるので、ベッドも棚も大きな家具も全部一人で運べちゃうほどの男らしさ＆逞しさ😂😂😂
私がこの引っ越しでやってあげられたことといったら、義足の二人が躓いたり滑らないように注意を促すことと、ハシゴを登って窓の高い部分やライトの上部を代わりに確認するだけでした😇😇😇
あまりにも辛い過去を背負っているから「男の子なら逞しく」なんてことは絶対に言わないけど、ここまで逞しければ養親たちもきっと心配しないでくれるだろうと安心した、今日のフィーカはこちら。
Stracciatella Gugel with Eggnog.
ギリシャ出身のヴァシリオスはギリシャとイタリアのハーフに生まれ、美しい見た目と共にイタリアの超美人女優だったモルから習って料理上手でもあるので、今日は子供の頃にモルが作ってくれて好きだったというケーキを教えてもらいました😊😊😊💕
このStracciatellaとはイタリア語で、チョコレートチップのこと😊😊😊💕
チョコレートチップがたっぷり詰まった甘いケーキに、エッグノッグが入っています😊😊😊💕
ギリシャ人はバクラヴァみたいな甘い甘いお菓子が大好きだから、当然チョコレートやシュガー入りのケーキも好きだよね😊😊😊💕
それなのに人生で一度も太ったことがなく、仕事柄鍛えていてお腹も割れているのに、181cm/67kgを超えたことがない天使の末っ子、ヴァシリオス。
全ての女を敵に回す子だわ…😂😂😂
さて、私たちがロンドンのグリニッジに含まれるゾーン4を離れ、ゾーン2へと家具や荷物を運んで荷解きをしている間、グリニッジでお留守番していたのはもちろん黒猫のビョーン坊や。
空っぽになったフラットに一人置いてくるのは寂しくならないかと心配にはなりましたが、ご近所さんでオリヴェールに良くしてくれる高齢のおばあさんに見守られ、ついでに応援してもらいながらビョーン坊やはネズミ捕りに励んでいました😍😍😍💕
一家の誇り高きネズミ捕りでもあるビョーン坊やは本当に仕留めるのが上手で、多い時は月に4-5匹捕まえて来ていた実力派😍😍😍💕
あまりにもビョーン坊やが凄腕すぎてネズミたちは恐れをなし、一家に昔から住み着いていたのではないかと思われるネズミ一族も見事追い出すことに成功したあと、まだまだ仕事は終わっていないと持ち前の勤勉な性格からよく働き、地域のネズミまで捕獲していたらご近所さんもネズミを見なくなったといっていて、賢くお利口な黒猫だと評価も高くて人気者なんです😊😊😊💕
しかし、今までミスなんてしたことがあったかどうかすら疑問なビョーン坊やは今日もしっかりネズミを捕まえ、ご機嫌に「お姉さん、おかえりなさい！捕まえておきましたよ！」と私に見せようと走り寄って来る途中、横から走って来た「ソーセージドッグ」ことダックスが横取り！😂😂😂
走り去るブラウンのソーセージボディを見ながら、人生で初めての出来事に「ポカーン…」と口を開けて佇む、ビョーン坊や😂😂😂
その場にいた誰もがつい笑ってしまったけど、ソーセージ相手に人生初の負けを認めることになるなんて、姿勢良く悩ましげにしていたビョーン坊やが気の毒でならなかった、今夜のディナーはこちら。
Flamingo Cake with Salmon.
引っ越しのあとは超おおらかなオリヴェールとヘンリックを招き、みんなでちょっとした夏の計画を立てながらディナーパーティー😊😊😊💕
今夜はフィンランドのヘルシンキにある有名レストランでチーフシェフをしていたモルを持つオリヴェールに教えてもらい、ピンクのサーモンとグリーンの野菜を使ったピザの代わりのフラミンゴケーキを焼きました😊😊😊💕
これがピザよりずっと手軽に作れて軽くて美味しくて、何よりお魚と野菜の組み合わせだから超ヘルシーで、みんなのお気に入りになりそう😍😍😍💕
デンマーク人のヘンリックにはヴァシリオスの誕生日プレゼントとして用意した「Hygge Boks」を最終チェックしてもらえたし、異国出身の友達がいると毎日が楽しいね😊😊😊💕
友達同士でお互いに持っているものを共有し合って楽しく過ごすのはもちろんのこと、新しい発見があると人生も満たされます😊😊😊✨
頑張ってくれたビョーン坊やにも当然のこと、ご褒美は猫らしくグリルしたお魚😍😍😍💕
ソーセージドッグの襲来により、人生初の敗北を味わうこととなった賢い黒猫、ビョーン坊や。
真面目で穏やかな性格をしているから、スタイリッシュな佇まいでクールにポーズを決めながら本日の敗因を探り、二度と仕留めた獲物をソーセージに渡すものかと誓ったようです😂😂😂
なるべくこんな一言は言いたくないんだけど、「男の子なら強く」というか、ビョーン坊やが打たれ強い子で良かった😂😂😂
仔犬のアーサーにも仲のいい動物として、今日あったソーセージドッグのことを相談しているような素振りを見せ、アーサーも「そんなことがあったの？ビョーンからネズミを取るなんて、きっとお行儀が悪い子だったんだね！」と、言いたそう😂😂😂
惜しい経験だったけど、ビョーン坊やには一家の誇り高きネズミ捕りとして、家庭にネズミがいなくなったら今度はご近所さんや友達宅をパトロールしてもらいながら、狩りをする種族としての欲求を満たしてもらいましょう😂😂😂
猫にだって、プライドはあるからね😇😇😇
God natt...