家族になり、一緒に暮らすようになった仔犬のアーサーは6月15日生まれで、まだ生後7ヶ月。
生まれた子供たち全てを必ず賢く育てるモルのポピーと非常におおらかなファルのアイザックを両親に持ち、今はまだ小さいけど将来は大型犬間違いなしのゴールデン・レトリーバーです。
アーサーの賢さには周囲も目を見張るものがあり、頭の良さ以外にもフレンドリーで勇敢な性格。
そこで毎朝のお散歩はいつもなら夫のゼノが行きますが、あいにく今朝はセクシーな泥棒猫のルシアお嬢様が黒猫のビョーン坊やとケンカをなさり、言いがかりを付けながらまだ仔猫のビョーン坊やを虐げてらしたから仲裁役と判事に忙しかったので、代わりに私が行くことに😊😊😊💕
歩きながら私を見上げ、「お姉さんと朝のお散歩するの、久しぶりだね!」と、ルンルンして尻尾をふりふりするアーサーのかわいいこと😍😍😍💕
そして近くのロンドンで一番大きな公園まで歩いて向かい、アーサーはすっかりお友達になったご近所に住むギリシャ出身の奥様と来ていた愛犬のベルに遊んでもらっていました😊😊😊💕
すると少し離れた場所から女性の悲鳴が聞こえ、こちらに超巨大なシベリアン・ハスキーが牙を剥き出しにして走って来るじゃないですか…!🥶🥶🥶
もう、逃げようにも間に合わなかったよね…。

今日は土曜日。
公園には朝早くから犬の散歩に来ている人や朝食前に子供を遊びに連れて来ている家族連れが多く、ハスキーはこちらに向かって来ます。
周りにいたのはドッグトレーナーのおじさん(本業は会社経営者)、ギリシャ出身の奥様、モナコ出身の奥様(超美人)、離れた場所に住むアラブ系の奥様。
全員が犬を連れていて、中でも私が連れているアーサーは一番赤ちゃんでまだ小さく、しかもそのアーサーを連れているのは女の私😇😇😇
完全に「よし、今日の朝メシはこいつだ!」という悪いオオカミのように鼻をシワだらけにして私に飛び掛かり、一緒にいたボディガードで天使のような少年顔の美青年・ヴァシリオスが「奥様、離れてください!」と割り込み、ハスキーが噛み付いたのはヴァシリオスの腕!🥶🥶🥶
悪い犬と化してしまっては仕方がありません。
母国ギリシャでは若くして要人のSPをしていた実力派のヴァシリオスがハスキーの鼻をぶん殴ってもハスキーは噛み付いた口を離さず、ドッグトレーナーのおじさんが「腹だ!腹を蹴るんだ!」と男手を総動員したのに、ハスキーは離さない…。
多くの女性や子供たち、そしてその弱い立場のご主人様に連れられた犬たちが狂犬と化したハスキーに怯えている中、やっぱり勇敢だったのは他の誰でもなく仔犬のアーサーで、小さな体でハスキーの背後に飛びかかって首というか頭のすぐ下に噛みつき、さすがに痛かったのかその瞬間にハスキーの口を離すことに成功!😍😍😍💕
なんて勇敢なパピーなんでしょう😂😂😂
それからアーサーはハスキーの背中に乗って跨り、力の差と正しさを年長だろうハスキーによくわからせ、吠えて追い立てて子供たちが遊んでいるエリアから外に追い出したんです😍😍😍💕
その場にいた子供たちは一斉に勇敢なアーサーを撫でて褒めまくり、(案の定)女性たちは噛まれたヴァシリオスにここぞとばかりのお世話を焼き、男性たちは公園の警備隊に事情を説明し、逃げたハスキーは飼い主がいて突然暴れたということで、警察に連絡したりと多くのことをしてくれました😊😊😊💕
そして警備隊の偉いおじさんはアーサーに、「やっぱりアーサーは凄いな!どうだ、警備隊に入ってK9(警察犬)にならないか?」と、これで人生3回目のスカウト😂😂😂
しかも日頃から決して吠えることのないお利口なアーサーが最後に吠えたのは恐らく去年のハロウィンではないかと思うんですが、まだ幼いけど吠え方が大人になっていて😂😂😂
幸いハスキーは老犬でヴァシリオスはスーツの上着越しに噛まれたから大きな怪我には至らず、こんなにも優秀なパピーのご主人様が私で良かったのかと戸惑いさえ覚えた、今朝の朝食はこちら。



Chocolate Crêpes.

私たちが歩いて帰宅する頃にはゼノにも先に帰ったギリシャ出身の奥様が事情を説明してくれていたので、心配をかけたお詫びに朝はゼノが大好きなチョコレートのクレープを作りました😊😊😊💕

焼いたものを重ねればパンケーキ、中身をロールすればクレープ😊😊😊💕

ハスキーに噛み付かれながらも健闘してくれたヴァシリオスは利き手の左手を噛まれてしまい、居候している超イクメンの末っ子リアム(こちらも左利き)がそれはそれは手厚く、行き届いたお世話をしてくれたことで「理性を失くして狂ったバカ犬なんて、撃ち殺してやろうかと思いましたよ」と腹立たしさを露わにしていたのもすっかり収まり、もとのかわいらしい天使のお顔に戻ったから良かった😂😂😂

古代ギリシャの高度な芸術品みたいな美しい容姿をしておきながら、中身は超ハードボイルドで時として暴君になる子だからね😂😂😂

怪我そのものについては「ありがたいことに年老いて、歯が半分も残っていませんでしたからね。凶器は顎の力だけですよ」ということで、ハスキーの飼い主も必要なくて済んだけどPrivate Clinicに行くならその治療費とスーツの修繕費とクリーニング代を補償すると約束してくれたし、あのハスキーももう一度トレーニングを受ければのんびりした老後を過ごせるでしょう😊😊😊💕

そしてヴァシリオスのお世話に加え、今日も保護している青年ファーガスに超イクメンの末っ子リアムが贈る、愛情たっぷりの看病メニューがこちら。



Hibiscas Rasberry Caramel Ice Cream.

もうすでに1週間ほどファーガスのためにアイスクリームを作り続けていることもあり、日増しにスキルを上げているリアム😂😂😂

高熱が続いたことでもともと小柄なほっそりとした青年だったけどかなり痩せてしまったので、今日はバニラのアイスクリームにハイビスカスとラズベリーのソース、キャラメルを入れてボリュームを出したそうです😊😊😊💕

この末っ子、本当にイクメン😂😂😂

ファーガスも40度近い高熱を出していたけどリアムが手厚い看病をしてくれたおかげで今朝には37.8度まで下がり、風邪と疲労で腫れていた扁桃腺やリンパも少しずつ回復してきたということだし、残るはなぜ顔にまでアザができるほどの怪我を負ったのかがわかれば対応策も出て来るでしょう😊😊😊💕

本当にもう…牧師に相談されたゼノの力だけだったらこの息子は超裕福な家庭で育ち過ぎたことで料理は一つもできないし、私だけだと今度はモルモルが看護学校の校長先生だったというのにミサイルか嵐の勢いでしか看病できない上に著しくデリカシーが足りない女だし、全てにおいて行き届いた配慮ができるイクメンのリアムがいてくれたおかげで一家の全員が助かりました😊😊😊💕

これは一家に一人、リアムを常備したい…😂😂😂


今日は朝から大活躍だった仔犬のアーサーはゼノにシャンプーしてもらい、一旦お昼寝して体力をフルパワーに充電してから今度はもう一人のボディガードで超ハートフルなハゲ頭のジョージおじさんに遊んでもらおうと、ディスクを口に咥えて暖炉の前をウロウロ😅😅😅

ジョージおじさんが筋肉製の弾丸になるまで、ちょっと待機児童してたのよ、アーサー😂😂😂

それでその…アーサーってお散歩に行くと諸事情から毎日シャンプーが確定するパピーなんですが、今日の公園で私はとうとう目を背けていた現実に気づいてしまいまして😅😅😅

まずギリシャ出身の奥様(70代)は毛艶の整ったビーグルの愛犬ベルを連れていて、モナコ出身の奥様(年齢不詳だけど60代?)はお世話の行き届いたそれはそれは美しい毛並みのキャバリアを連れ、ドッグトレーナーのおじさん(50代)は賢く聡明な見た目をした黒のラブラドールを連れ、アラブ系の奥様(60代)はふわふわの毛並みが愛らしいヨークシャー・テリアをお連れになっていたんです。

他の家族連れもそれぞれが高級そうで血筋の良さそうな犬たちを連れていて、いつも会うこの子たちの中では仔犬のアーサーが一番年齢も幼いのに一番賢く頭も良くてトレーニングが行き届いたお利口さんだと言われているんですが、なぜでしょう?

たしか自宅を出る前は赤ちゃんの柔らかくふわふわだった毛から立派なダブルコートへと生え替わり、ゼノと二人で日々念入りにブラッシングもしているからサラサラで艶々の毛並みをしていてそれはそれは「高級そう」な見た目に整っていたのに、大活躍した際のアーサーはお顔と両手足とお腹と尻尾…つまり背中以外のほぼ全てが泥沼でも漕いで来たのかと思うほどの泥んこまみれで、体に生えている立派なダブルコートはそれぞれが至る方向を向いてボサボサどころかボッサボサで、褒めて撫でようにも大人なら一度は躊躇う出立ちをしていて…😂😂😂

その見た目はいかにも育ちが良くて教養もありそうな、名実共に都会育ちの裕福な家庭で何不自由なくお育ちの恵まれたお嬢様や坊やたちがいる中に、間違って野良育ちの田舎者が紛れ込んでいるようにしか見えませんでした😂😂😂

いえ、その…言い訳するわけではないけど住んでいるロンドンのハムステッドではダディのセバスチャンと一人息子のゼノは地域で一番の高学歴かつエリートで、誰もが間違いなく超一流の英国紳士だと言ってくれているにも関わらず、アーサーの暴れん坊っぷりったら母国スウェーデンの地元ストックホルムで「黙っていれば頭のいいお嬢様」と言われていたイタズラばかりする超おてんば娘と大評判の私とそっくりで、良くも悪くも飼い主の片方だけに似てしまったんだと痛感しています😂😂😂

お散歩に行くと毎回泥んこまみれの虫さんだらけになり、犬としての「忘れられないコレクション」に虫やナメクジの死骸を見つけては超かわいいパピーのお顔にひたすらくっ付けて回り、人間たちが臭いからあの場所には絶対近寄らないようにしようと心に決めたその瞬間に「高価な香水」としてその悪臭を頭の先から尻尾の先まで全身くまなく浴びるように擦り付け、誰かと会う時に限って「臭くて汚い仔犬」になっちゃうんだから😂😂😂

ジョージおじさんは昔飼っていた犬とそっくりだと何をしても大爆笑で済ませてくれるけど、ギリシャの都会育ちで裕福な家庭の末っ子として育ったヴァシリオスがよくドン引きしないでいてくれるものだと感心を覚えた、今日のフィーカはこちら。



Strawberry Rose Scones.

ゼノがちょっとした親切のお礼にもらったストロベリーがまだまだあるので、傷まないうちにそのストロベリーと夏にウェイブリッジの別荘で咲いたローズを冬用に乾燥させておいたものを使い、ハートのスコーンを焼きました😊😊😊💕

甘いストロベリーは一家に滞在している男の子たちも大好きだし、ローズを使うと華やか😊😊😊💕

ウェイブリッジの別荘では300本を超えるバラが植えてあり、その中でも虫が付かないまま綺麗に咲いたものをこうして乾燥させておけば、お菓子や紅茶にバスタイムにと大活躍します😊😊😊💕

マーガレットと死別してから一人息子のゼノが成長の過程で寂しくならないようにとだけを願って3回もの再婚をしたけど、その3回ともセバスチャンのお金か超美少年の一人息子にセクハラする目的だったからかわいがってもらえず、長くシングルファーザーでスタッフを雇っていてお菓子どころか料理もほとんどしないから、今までバラのシーズンが終わる頃には全てを刈り取り、一人息子のゼノが遊びたいと言えばバスルームで遊ばせ、残りは全て捨てていたというダディ😂😂😂

これからは一度美しく咲いたらそのわずかな生涯を終えるまで、冬を越してでも上品なまま活用してあげるからね、バラさんたち😂😂😂

こんなに綺麗な花を咲かせたのにもったいないことをしてと思う私がケチなのか、それとも堅実なセバスチャンの金銭感覚が実は狂っているのか…?

単に男性で男二人の生活が長かったから、考えもしなかったということにしておこう…😅😅😅


夕方になり、お客さんが訪ねて来たんじゃないかと喜んでアピールしていた、仔犬のアーサー。

黒猫のビョーン坊やも「お姉さん、玄関に誰か来ましたよ!」と尻尾を立てて教えてくれるので、動物たち…特にアーサーとビョーン坊やの耳の良さには驚かされます😊😊😊✨

ルシアお嬢様はどうしたって?

あのお嬢様ならほら、浮気相手の愛するお兄さんのゼノがいなければ基本は超ぐうたらで、末っ子リアムが超イクメンなのをいい事にまるで執事のようにこき使い、甘えられることに嫉妬したヴァシリオスからとことん嫌われるだけ😂😂😂

こういう時だけゼノの秘書候補にしては悪ガキで大人げないことばかりするヒューゴとギリシャの末っ子ヴァシリオスって妙に意見が合い、日頃から夜中に顔面キックをお見舞いされていることを知ったヒューゴには「そんなにわがままだと、そのうちゼノに飽きられますよ?」と悪い顔で笑われ、ヴァシリオスには「僕はあなたが嫌いです。猫は昔から好きですけど、あなたのことだけは好きになれません」とハッキリ言われ、「お姉さんが嫌われるならわかるけど、どうしてこの私が嫌われるの…?」というお顔を"ゼノとリアムにだけ"して見せる、非常に図々しいルシアお嬢様😂😂😂

さらにご自分にとって都合の良い解釈しかなさらないお嬢様だから「今のはお姉さんに言ったのよね!だってこの私が嫌われるわけないもの!」と、超ポジティブだから言葉がありません😂😂😂

こういうメンタルの強さって羨ましいよね😂😂😂

そしてアーサーとビョーン坊やが教えてくれたお客さんは今朝の暴徒化したハスキーのご主人様で、ヴァシリオスには正式なお詫びと補償を、さらに仔犬のアーサーには子供たちを危険な目に合わせずに済んだことへの感謝の印をと、おやつを持って来てくれました😊😊😊✨

マナーの良いご主人様だったし、ヴァシリオスの怪我も軽く済んだから良かった😊😊😊💕

たくさんのご褒美をもらったアーサーはさっそく目の前に並んだおやつを一つずつ嗅いで回り、慎重に精査した上で「こっちの野菜は僕のおやつで、こっちのお肉はお兄さんにあげる分!」と、仲のいい兄でこれからは再び家族になるクリストフに分け与えることも学んだようです😊😊😊✨

アーサーの賢さと頭の良さといったら、もうパーフェクトじゃない?😂😂😂

一つの出来事からパピーたちの愛と友情まで垣間見ることができた、今夜のディナーはこちら。



Pasta with Artichokes and Mushroom.

朝から健闘してくれたヴァシリオスはギリシャとイタリアのハーフなので、今夜はアーティチョークとマッシュルームのパスタを作りました😊😊😊💕

フレッシュなハーブとガーリックも入れてあるからスタミナもたっぷり😊😊😊💕

こうして作ってみると、ギリシャとイタリアにはお肉全般にアレルギーがあるゼノも食べられるベジタリアンメニューが数多くあります😊😊😊💕

仔犬のアーサーにもパスタを少しだけプレゼントしたら人間の食べ物でベジタリアンメニューなら興味があるから喜んで食べ、ご機嫌に私たちの方を見て満足そうにしながらお顔をペロンと舐める仕草が超かわいい😍😍😍💕

こんなに幸福でいいのかしら😍😍😍💕


超イクメンの末っ子リアムに大健闘を讃えられ、こちらもご機嫌のヴァシリオス。

何というか…リアムってイクメンなだけあって褒め方が上手というか、ほんの少しの言葉で子供や寂しさを抱えた大人たちが自己肯定感を高く保つための言葉や手段を知っているような気がします😅😅😅

あの一人息子にだけは超ド級の適当さと雑さっぷりが売りのモルから、なぜここまでのイクメンが育ったんでしょうか?😂😂😂

いえ…モルも寛大というかキャパシティが凄まじいというか、女の子なら5人も7人も同じと言って再婚相手が元ワイフに押し付けられた父親の顔すら知らない子供たちを、それも養子でも里子でもない娘たちをまるで我が子のようにかわいがって大切に育て上げたくらいだから、ただ単に女性のモルにとってリアムという男の子が未確認生命体に見えただけかもしれません😂😂😂

よくリアムのいう「マムって子供は女の子ばかりでしょう?僕が生まれて半年くらいは男だって言われても信じなかったんですよぉ…」の気持ちは非常によくわかるというか、モルが「女の子しか産む予定がなくて男性器が売り切れてたからオカマが出て来た」の本音は、6人目も女の子だと信じて疑わなかったから起こった発想でしょう😂😂😂

周りの意見としては男の子らしいところもあるからいざという時にしっかり頼りになるし、絵画のプシュケにも似た女の子みたいなかわいらしさもある息子がいるなんて、かわいい男の子と女の子の双子を授かったようなものだよね😂😂😂

私も親族には呪われたかのように男の子しかいないから、子供は夢の女の子かリアムみたいにかわいい男の子が欲しいな…😊😊😊💕

性格が本当によく似ているという自覚はあるし、私もそのうちリアムのモル化したりして…😅😅😅


God natt..😅😅😅