今朝知った、驚愕の新事実。
今日はここイギリスで「Shrove Tuesday」(告解の火曜日)というパンケーキを食べる日なので、イングランド国教会に所属する私たちは朝から美味しいパンケーキを楽しむために、夫のゼノにはたっぷりお腹を空かせておいてもらおうと朝から二人で仔犬のアーサーとお散歩しに行って来たんです。
そこで遭遇した、一名の某ご婦人。
このご婦人は見たところ60歳ほどのご年齢に見え、いつも夢見心地な奥様はゼノの下級生で秘書候補のヒューゴ(35)が大好きで仕方がない様子😊😊😊💕
さすがイギリスで「最も多くの女性たちから結婚して欲しいと願われた黄金の独身」とまで呼ばれたヒュー・グロヴナー(VIPな英国貴族)にそっくりと評判の目つきが鋭いイケメンなだけあって、年齢問わず女性たちからも大人気😊😊😊💕
そんな状態で私はこの奥様がずっとヒューゴのことをお話になるものだから、てっきり二人でお茶をするくらい仲良しなんだと思っていたんですが、何と面識の欠片すらありませんでした…😂😂😂
その真実を知るきっかけを作ってしまった人物はやっぱり悪ガキのヒューゴ本人で、昨日まで自慢の「かまって欲しい病」を患っていたのもすっかり回復し、私たちを呼びに来た際に奥様と遭遇!
…気に入らない女に対してならとことん冷たいヒューゴ、完全に無視😂😂😂
気にしたことすらなかったけど、二人の間にいったい何があったんでしょうか?😂😂😂

夫のゼノは過去に大きなトラウマがあり、超美少年の容姿をしながら私以外の女性が大の苦手。
だからこの「某奥様」からも逃げまくり😂😂😂
そしてヒューゴは私と話す時こそ仔犬のように懐っこくてすぐ戯れて回るのに、この「某奥様」にはとことん冷たく、まるで木か柱のような扱いをしてしまうから困ってしまいます😂😂😂
なぜ朝一番最初の挨拶くらいできないのかとヒューゴに聞いてみたところ、「レイディは知らないんですか?あの人は関わらない方がいいですよ。頭がおかしな人ですからね」と静かに言い、サッと離れるように仕向けるから余計に謎な関係😅😅😅
しかし今日の某奥様は妙にハイテンションでいらっしゃり、ヒューゴを見るなり「会いたかったわー!ねぇねぇ、今夜はお暇なの?久しぶりにあなたとセックスしたいのよぉー!」と、いきなり超問題発言をなさりました…😂😂😂
その発言を聞いた瞬間、「ふざけるなよ…」と言ったヒューゴ😂😂😂
どうやらこの奥様、好みのイケメンを見ると大胆にも「肉体関係がある」ような口ぶりで周囲に対してホラを吹いて回り、今回ターゲットになったのは息子ほど歳の離れたヒューゴで…😂😂😂
ご近所に住む老紳士に「ミス、彼女と関わってはいけないよ!春が近くなると気が狂う人だからね!」と叱られ、猛反省するしかありません😂😂😂
仔犬のアーサーが外でお友達を作るのに支障がないようにとご挨拶を…そんな配慮も全てが無駄に終わった、今朝の朝食はこちら。



ロールしたパンケーキ。

Shrove Dayは別名「Pancake Day」😊😊😊💕

ここイギリスや母国スウェーデンではパンケーキを薄く焼くのが定番で、レモンを添えて食べるのが一般的😊😊😊💕

今日はこのパンケーキやお菓子を食べる日なので、小麦粉なしで焼きました😊😊😊💕

もともとこのShrove Dayはローマ・カトリックやプロテスタントの教会が行い、去年のエルサレム入城で使った枝を焼いたりする日😊😊😊✨

そのため雇用しているボディガードで天使のような少年顔の美青年・ヴァシリオスはギリシャ出身でギリシャ正教会に所属していますが、ギリシャ正教会では特に何かをする日と決まっているわけではないということで、今日もゆっくり休んでもらうことにしてあります😊😊😊💕

…何せヴァシリオス、綺麗な見た目に反して超ハードボイルドな男の子だけど実はアンドロギュノスという遺伝子異常の肉体に生まれ、先日遂に初潮を迎えるなんていう大惨事で😂😂😂

結局昨日は病院で痛み止めの注射を2本も打ったのに夜にはまた重症な生理痛と限度を超えた大量出血に見舞われてしまい、一家に居候している超イクメンの末っ子リアムに超献身的かつ慈愛に満ちた夜通しの看護を施してもらっていたそうです😅😅😅

リアム、優秀すぎる😂😂😂


末っ子リアムの超イクメンっぷりはかのマザー・テレサや「クリミアの天使」ことナイチンゲール、果てには世界中の神々もビックリするほどの丁寧さと充分なお世話が行き届き、ヴァシリオスが今まで経験したことのないほど強烈な痛みから吐き気を訴えればベッドから動かずリバースできるようにボウルを用意し、痛みに耐え続けたことでとうとう高熱まで出して歩けないとなれば1時間に1回の頻度でベッドから動かすことなくナプキンを取り替えてあげるし、身体中の痛みと出血からふらついて歩けなければ排泄さえもベッドでお世話するという、世の子を持つモルたちですら怖気付くことでも躊躇うことなく手を施していて、これは「パーフェクト」という言葉以外に何があるのでしょうか…😂😂😂

歯磨きができなければ口の中をクロスでマッサージしてあげて、シャワーすら困難な状態なら体を拭いてドライシャンプーもしてあげるし、病気だと思いたいほどの嗅覚過敏で臭いに敏感だとなればそちらにも対処をしてあげていて、これは「優しさ」だけではとてもできません😂😂😂

しかも血が付いた衣類やシーツは全てを手洗いして汚れを落としてから洗濯をしていたり、夜中にヴァシリオスが痛いと泣いて訴えれば優しく慰めて励まし、少しでも気分がサッパリするようにと「ミントウォーター」を作って水分補給に代え、夜も絶えずそばにいてずっと見守っていてくれるだなんて、神々も意地悪が過ぎたのではないかと少しは後悔して欲しいとさえ思ってしまいます😂😂😂

この世界中を探していったいどれだけの人が他人のために、それもまだ知り合ったばかりで恋人でもなければちょっと気になっている程度の新たな友達を相手にして、ここまで尽くすことができる人は何人いることか…😂😂😂

もう、過去にリアムが性的マイノリティや度を超えたマゾヒストだという事実を知って笑った全ての大バカ者たちに、自身の愚かさと至らなさを後悔して悔い改めて欲しいとさえ思っちゃう😂😂😂


あまりの激痛に耐え続けたことで高熱を出し、息も絶え絶えで今にも死にそうなヴァシリオス。

これは決してヴァシリオスが痛みに弱い体質というわけではなく、むしろ芸術レベルの整った容姿でやることなす事超ハードボイルドだから痛みには強過ぎる精神をしているはずでした。

今までだって母国ギリシャでは若いのに要人のSPをしていた際、武装集団にライフルで顔を殴られたらかわいい前歯を2本折られながらも犯人を取り押さえて警察に引渡した実力派だし、足を銃で撃たれるなんて充分重症なダメージを受けてもガードしていた要人を同僚に頼んでから自力で病院に向かい、それだけでももう立派に強いというのにヴァシリオスはやっぱり超ハードボイルドで…😂😂😂

何ともう一人いるボディガードのジョージおじさん(ハゲ頭)の話ではここイギリスに移住してからも生傷が絶えない美青年なのは変わらず、ガードしていたアラブの富豪宅では強盗に脇腹を刺されたのに犯人を追いかけ、見事取り押さえてから自力で病院に行ったそうです😇😇😇

あの…モデルのようにほっそりとしていてそれ以上太ることができないというのに、どこにそんなスタミナがあるんでしょうか?😅😅😅

こちらの特殊部隊に入隊したいと志願したものの、その細さから体重が軽過ぎて「適正なし」になった子よ?😅😅😅

ジョージおじさん、そこは同僚として豪快に大爆笑している場合じゃない😂😂😂

こんなにも屈強なヴァシリオスが痛みで泣くなんてよっぽど辛く苦しいことで、男らしく耐え難きを耐え、歯を食いしばって乗り越えようとしているだけでももう充分に強く、この辺りで弱音を吐いていいのではないかと私は心の底から思います。

昨日の病院で状況を把握した超パリピなドクター(ポルトガル人)は「子宮を摘出することも考える必要があるかもしれないね」と言っていたほど、あまりにもヴァシリオスが辛そうで…。

なぜ神は整った容姿と引き換えにこの肉体を与え、わずか8歳で両親と親族の一部を引き離し、13歳になったら今度は叔母さん一人を除いて姉たちと残りの親族からも引き離して孤独に陥らせ、それでもまだこの青年のことを苦しめるのか。

苦痛を与え続けるお詫びも兼ねてプシュケにも似た超イクメンの末っ子リアムと引き合わせたなんて言われてしまったらそこまでかもしれませんが、それならもっと他の方法だってあったのではないかと問いたくなるのが人間というものでしょう。

私は人間だから愚かで充分…神にそう言ってやりたかった、今日のフィーカはこちら。



クリームたっぷりのセムラ。

今日は教会で告解してお祈りしたあとはパンケーキの他にお菓子も食べる日なので、ゼノのリクエストでスウェーデンのお菓子を作りました😊😊😊💕

春を代表するこのお菓子もこちらでは美味しいと人気があり、アーモンドとスパイスとして入れたカルダモンがいい香り😊😊😊💕

スウェーデンのバレンタインデーではバラの花の他に、チューリップも人気です😍😍😍💕

ピンクよりもイエローが人気だね😊😊😊✨


Shrove Tuesdayとは本来キリスト教で告解して祈る日とされていますが、私たちが通っている教会にはそもそも「告解室」というものがなく(映画には出て来るよね)、今の時代は教会に集まったら全員がまとめて済ませるスタイル。

しかしこれには同じイングランド国教会でもカトリックの要素が強めな「ハイチャーチ」とプロテスタントの要素が強めな「ロウチャーチ」ではまた違いがあり、リアムが通っている地元の教会はハイチャーチに属しているから今も告解室を活用している数少ない教会です😊😊😊💕

そこでミセス・デビルことモルから「あなたは日頃から男の子と変態なことばかりしてるんだから、たまには告解して来なさい!」と言い渡され、色々揉めた末に結局行くことにしたリアム。

「教会なんて行きたくありませんよぉ…」「牧師って子供の頃から僕にだけ怖いこと言ってたんですよぉ…」「ゼノの方がよっぽど聖職者らしいじゃないですかぁ…」とたっぷりの駄々をこねて嫌々だったので、こちらは教会の牧師も認める熱心な教徒でロウチャーチの所属でも定期的に告解しているゼノをお供に付けたところ、常に人生が楽しそうなリアムは初恋を経験したお兄さんと一緒ならと今度はルンルンして出発😂😂😂

その間、ヴァシリオスの看病を引き受けた私。

こちらは万が一の際は一家で一番長身のジョージおじさん(191cm!)が病院に担ぎ込んでくれることになり、二人の帰りを待つこと約2時間。

すると途中でヴァシリオスが痛みから苦しみ始め、言葉も出なければ熱も39度まで上がっていたからこれはもう限界だと察し、昨日言われた通り病院に連絡してみたら「すぐに連れて来て!動かせなかったら救急車を呼んでもいいわ!」ということで、ジョージおじさんに担いでもらって私の運転で連れて行くことにしました。

それでもなお、根性の塊だったヴァシリオス。

神はなぜ、この芸術レベルといっても過言ではない美しい青年にここまでの際立った根性を植え付け、ハードボイルドにする必要があったんでしょうか?

今回は元G4Sというデンマーク発祥の民間軍事会社なんて場所で役職付きの社員だった超頑丈で超屈強なジョージおじさんでさえ、ヴァシリオスの強固な思考に度肝を抜かれることになります。

男の子なら強くなんて、お姉さん言わない😂😂😂

※G4Sが相手にするのは「やばい連中」が基本。


ヴァシリオスを病院に運び込んだところ、昨日もいたポルトガル人の超パリピなドクターが出勤していて、大量の出血と苦痛からこちらももう耐えさせるのは限界だと察し、「子宮を摘出しましょう。彼は男性だという認識がありますから、無くなっても今後の人生における困難は少なく済むはずです」ということで、お願いしようとした私たち。

これはその場にいた誰もが「命懸けの生理」を堪えている証拠だという共通認識でいたから当然緊急手術だろうと思ってゼノとリアムにも連絡し、告解を終えて駆けつけた二人。

なぜ通っている教会が違うのに、牧師の協力と配慮からゼノまで告解していたんでしょうか…😂😂😂

夫の敬虔なクリスチャンっぷりは健在だと苦笑いしていると、私の腕をもう力が入らない手で掴んで「奥様、嫌です…」と言ったヴァシリオス。

ここは説得しなければそれこそ命が危ないと思ってドクターと私、リアム、複数のナースで摘出するよう勧め、女性のナースたちですら「無くなれば楽になりますから!もう我慢しなくていいんですよ!」と言ったほど辛そうなのに、最後の力を振り絞るかのようにヴァシリオスはドクターの腕を掴んだかと思ったら、一息に「僕は神に与えられた体のまま生き抜いて、生まれ持った罪を償ったらもう一度亡くした家族に会いたいんです…!」と叫び、なんと摘出手術を拒否!😂😂😂

例え無くなっても男の人生に全く支障はないはずだから、この際摘出してもらおうよ😂😂😂

なおもヴァシリオスは「僕の家族は一人残らず全員死んだんです!僕だけが生きているんです…!」と泣き、「お願いです、この体は両親が僕に与えてくれた最初の贈り物なんです…」と拒否を続け、「どんなことも耐えますから…」と言ったと思ったら、激痛が災いしたのか意識を失くしたヴァシリオス。

気持ちはわかるけど、さすがにハードボイルド過ぎるでしょ😂😂😂

その後退出してドクターに処置をしてもらっていると気絶していただけだったのかヴァシリオスは意識を取り戻し、今度は困難したドクターに私とリアムが呼ばれて説得を試みましたが、やっぱり拒否。

ヴァシリオスとしては自身がアンドロギュノスに生まれたことを悔やんだことは一度もなく、神や両親のことを憎いと思ったこともなければ今も変わることなく愛しているので、例えどんなに辛い人生だったとしても自分だけは耐えて生き抜くことを選び、そうすることで亡くなった両親や姉たちに会えるよう努めたいと言います。


ヴァシリオスの叫びを聞いていた医療従事者たちは涙を流し、ドクターですらどうすることが最適なのかという答えを知りません。

約1,000人に1人と言われるこの遺伝子異常の中でもヴァシリオスの症例は特殊ではないかと思われ、女性でも生理が原因で命を落とすケースがあるからできることなら摘出してしまうのが好ましい対応と言えますが、ここは患者の自主性が優先。

それならばとドクターは考えを変え、「わかりました、今回のところは摘出を見送ります。その代わり痛みが強いようですから、"モルヒネ"を打たせてもらいます。そちらは同意できますね?」と最終手段を打ち出し、まさかの「生理痛にモルヒネを投与」という方法で今回の件は様子を見ることに…。

さすがにヴァシリオスも耐え難い苦痛から意識が遠のく中で同意を示し、少し薬で眠らせて様子を見てから帰宅する運びとなりました。

その後も超イクメンの末っ子リアムは懸命かつ超献身的なお世話を続け、ジョージおじさんに担がれて帰宅したヴァシリオスはなんと…なんと、自力でベッドルームまでの距離を歩いたんです…!😂😂😂

凄まじい根性…😂😂😂

もう、ジョージおじさんですら「キング、無理しちゃいけませんよ!仮にも手術になるところだったんですからね!」と大慌て😅😅😅

ギリシャの末っ子は綺麗な顔して、実は根性論が基本の化石化した思考だった…そんな新事実に気づいてしまった、今夜のディナーはこちら。



Spaghetti aglio e olio.

病院に行っていたら帰宅するのが遅くなったので、ガーリックとオイルを使った超シンプルなスパゲッティを作りました😅😅😅

これ、「作った」と称して大丈夫かな?😅😅😅

今日は久しぶりにゼノがパスタを茹で、超イクメンで家事も得意なリアムがガーリックとトウガラシをカットし、私が茹で上がったパスタと全ての材料を炒め、盛り付けたら家事も得意なジョージおじさんがチーズを削り…と、一家では稀に見る連携プレーの数々が炸裂😂😂😂

その間に「男の料理は大火災が当たり前」のヒューゴと「なぜか料理だけは無理」な天才のジャックはテーブルを準備してくれたし、いざとなったら動ける男の子たちがいると助かります😂😂😂

リアムは常に動けるけどね😇😇😇


病院でモルヒネを打ったことでヴァシリオスはいくらか体も楽になり、これで一晩ゆっくり休めるかと思っていたのも束の間、今度は「リアムにお願いがあるんですが…」と言うからリアムが大急ぎで駆けつけたところ、「シャワー浴びたいんです…」と、この後に及んでまだ逞しい根性を見せつけるからもうビックリ😂😂😂

でもリアムはGladly(喜んで)だったというか、周りのお世話が上手で得意だからほぼ「介護」の要領でヴァシリオスをお風呂に入れ、髪も体も洗って乾かしてあげてと本当にきめ細やかで手厚い看病の限りを尽くしていて、これはもうモルの領域を遥かに超えたとしか言葉がありません😂😂😂

たしか一人息子にだけは情けも容赦も血も涙もなくて配慮の欠片もなかったことをようやく自覚したミセス・デビルことモルに育てられ、そのモルですら「誰に似たのかわからない」と一番首を傾げているのに、リアムのこの丁寧で甲斐甲斐しくも母性に溢れた尽くしっぷりはいったいどのようにして養われたんでしょうか?😂😂😂

これほど素晴らしい末っ子を育て上げたモルには、賞賛の言葉を送りたくなるものです😂😂😂


God natt...