今朝の出来事。
朝食が済んでから、お父さん(62/元スウェーデン空軍一等兵)が逆立ちしてたんです。
おじのシド(65/復帰が確定している元スウェーデン空軍中佐)もいたので、シドが監督しながら「おいお前さん、もう2分経ったぞ」とか「待て待て待て、動くな…!」という具合に。
若い頃からやっていることなので私は慣れていますが、これがまたパンツ1枚でやっていたので暑苦しく、身長193cmの巨人なのにリビングのど真ん中でやるので、とにかく邪魔…!と、美人な妻とかわいい娘からは不評。
お父さんは昔乗馬で落馬したことがあって、トレーナーにオススメされてから怪我のケアと健康のためにやっているんですが、いきなり腕立て伏せを加えたりするので、やっぱり5年しか勤務していなかったとはいえ、軍人だっただけあって体力はあります。
あまりにも張り切っていたので、こっそり写真を撮って、ママに送信。
するとランチタイムになったママから、「もうちょっと背筋を鍛えた方がいいんじゃないかしら!?」と、ダメ出しされていました。

目撃者となってしまったゼノは、筋肉注射でもしたら骨が砕けるんじゃないかと思うくらいに細い腕をしているので(そして筋肉もない)、「ヴィルはかっこよくていいな…」と、羨望の眼差し。
日本の会社に勤務していた時、夏場に残業をしないといけなくなってゼノがバテてしまい、お嬢様上司のユリーに教えてもらって駅の近くのクリニックでニンニク注射なるものを打ってもらいに行ったところ、女性は点滴、男性は注射でOKだったのに、バテすぎてフラフラしていて倒れそうだったので、男性なのに点滴になった過去の持ち主。
47kgしかなかったので、ナースに「お兄さん痩せすぎてて針刺せない…」と絶句されたほど。
同じくジャックが「俺も逆立ちはできないからね?」と言うので、できないの!?と、その場で逆立ちをして見せたら、お父さんが「リリはフォームが美しいね!体操選手になれちゃう!今から頑張ってみるかい?」と言い始めたので、いくら人より身体能力があっても35歳からじゃ無理!と、こちらはお断り。

そして今日は仲良しの友達に会いに行きました。
いつも4人の女の子と一緒で、幼稚園(保育園?)と小学校を少し、中学校を途中からと高校が一緒だった子たちで、日本に行く前は旅行やバカンスもいつも一緒。
みんなストックホルムに住んでいるので、子供が幼稚園に行っている間にちょっとだけ会うことにして、今回はゼノも一緒。
しかしゼノ、事前にInstagramで私の投稿を見て名前程度は予習していたんですが、一緒にカフェでコーヒーを飲もうとしていたら、「マリアの友達って綺麗な子ばかり…」と、気後れしたようです。
私は例外ですが、友達はスウェーデン中から美女を集めたような子たちなので、頻繁に男性から声をかけられます。
友達と混ざると172cmの私は背も真ん中くらいで、ゼノよりも背が高い子もいたり。

友達はみんな弟か妹がいる長女なので、みんなしっかり者。
一人っ子は私だけで、多い子で4人兄弟。
4人中2人にボーナスファミリーがいます。
(ボーナスファミリーは両親の再婚で増えた兄弟のこと。)

今日みんなで集まったのは、日本から送っておいた荷物が届いたので、まずはお土産をプレゼント。
そして1人の子に娘(4)がいるので、日本で買っておいたシェルの形をしたポシェットもプレゼント。
友達は4人いても結婚しているのは1人だけで、3人はサンボで、子供が1-3人います。
みんな英語が話せるので、ゼノがまだスウェーデン語が話せないと知り、積極的に英語で話してくれるので助かりますが、ゼノは恥ずかしがって目も合わせられない状態。
なんてかわいい恋人を持ったんだろう…!と思いますが、女性には苦手意識がちょっとだけ薄れて来たので、極めてシャイな青年程度で収まっています。

今日話し合いたかったことが実はちゃんとあり、もうすぐ友達の誕生日なので、パーティーいつやる!?と、はしゃぎながらもテンションが高い私たち。
スウェーデンの誕生日パーティーは当日の朝にケーキを持って誕生日の子のベッドに集結し、全員で叩き起こして朝早くからお祝いします。
友達は6月1日生まれで今年は平日なので、一度1日の早朝に集まって夫と子供たち(この子は娘と息子)と一緒に叩き起こし、3日の土曜日にパーティーをすることになりました。
料理はろくに働いていない夫(会社役員)が作り、ケーキはオーダーすることに。

私たちはスウェーデンにいながらイギリスのようにお祝いのテーマを決めるので、パーティーのテーマはどうする?と話していた時のこと。
誕生日の友達が「私、子供が小さいうちにどうしてもやりたいことがあるの!」と声を弾ませているので、希望を聞いたら、「昔みんなでビーチに行ったじゃない?あの時のリトライでヌードパーティーやりたい!」と言ったので、いいね!やろう!と、パリピな私たち。
海外にはNudist Beach(ヌーディスト・ビーチ)という場所があり、裸でふざけ回ってOKなので、近場ではデンマーク、イギリス、イタリア、オランダの他に、アメリカにも多くあります。
今から約10年前、友達と外国のビーチに遊びに行き、トップレスでふざけ回っていたらモーテルのおばさん(聞いたらカトリック教徒だった)に怒られ、裸で海を泳ぎたい!という夢が叶わなかったので、そのリトライです。
モーテルのおじさんは「いいよいいよ!若いうちに楽しんで!」と言ってくれましたが、奥さんにしばかれそうになっていたので、遠慮しました。

私たちの話を聞き、ゼノは真っ赤になって、「友達と楽しんで来てな…?」と言ったので、何寝ぼけたこと言ってるの?ゼノも行くんだよ?と言ったら、「待って…!お、俺、マリアの裸だって見れないのに…!」と言ってしまったので、友達に「あら、ゼノってまだ童貞だったの?」と聞かれ、「だって…!」と、俯いて恥ずかしそうにしながら「女性が怖かったから…」と、落ち着くためにコーヒーを飲み始める始末。
友達はゼノが性犯罪にあって女性が苦手なのは知っているので、決してからかったりはしないんですが、「でもゼノのことを傷つけたのはあなたの継母たちでしょう?マリアはかわいくてスタイルだっていいんだし、見てみたいと思わない?」と誘惑され、「み、見たい…」とあっけなく丸め込まれたイケメン宇宙人。
なけなしの欲望には勝てず。
友達の夫たちも世紀の大サービスということで、呼んであげることになりました。

で…ゼノが2つ条件を出したんです。
1つは男性が女性のバストや下半身(プライベートゾーン)に触るのは禁止にして欲しいということなので、それは夫と婚約者がいるのでOKしたんですが、やっぱりいきなりは怖かったのか、「その…貞操帯をしたままじゃだめか…?」と。
思わず吹き出して笑ってしまった私を見て、友達が「マリアってばそんなハレンチな趣味があったの…!?」と、大騒ぎ。
私が付けたんじゃなくてセバスチャンが付けて以来お守りになっちゃったんだよね…と言っていたら、「息子にそんなものを付けるなんて…!」と絶句。
私も13歳から付けていると聞いたときは唖然としましたが、数々の性犯罪から身を守ったので、良しとしています。
あとペストマスク。
最初は2人目のマミィにキスされそうだったのをガスマスクでガードしていたと聞いていたんですが、イギリス滞在中にセバスチャンが女性を連れ込んだ時、怖くなったと言ってペストマスクをしていたので、そんな怖いものを装着したままこっち来ないで…!と、豪邸中を逃げ回りました。
ゼノは「これならキスできないだろ?」と、にこにこしながら付けていたので、お気に入りだそうです。

友達と別れて帰宅したら、ゼノが「ヴィル、どうしよう…!」とお父さんに泣きつきましたが、「ヌードパーティー?いいね!スタイルがいい女性の特権だよ!」と言ったので、「なんとかする方法を知らないか…?俺、マリアの前でだって裸になれない…」とSOSを出したので、かわいい息子になりつつあるゼノを助ける方法を考え始めたファル。
ジャックが苦笑いしながら「ゼノは男の前でも裸になれないからね?まあ…俺は一度だけトイレで見ちゃったけどさ?何をしてたとは言わないよ?」と言ったので、「あれは忘れて…!」と必死。
ゼノはセバスチャンとお風呂に入ったこともなく、5歳までナニーに入れてもらっていた程度。
寄宿学校ではプールの授業が地獄だったと言っていますし、サウナの経験もない。
私は子供の頃から家族でサウナに入ったりしましたし、ママもお父さんも裸は見たことがあるんですが、ゼノはセバスチャンと裸で出会したことが一度もないそう。

ゼノが意を決したように、「いきなり女性とは無理だから…ヴィルさえ良かったら、一緒にお風呂に入って欲しい…」と言ったので、お父さんは「いいよ!ノエルがいるのが恥ずかしかったら夜中に入るかい?」と快諾。
お父さんは軍にいたこともあって、見ず知らずの人にシャワーを覗かれたりしても至って平気。
大体そういうタイミングに居合わせるのは上官のシドなんですが。
一族始まって以来の悪ガキなので、軍でもイタズラをして回る癖が抜けず、お父さんがシャワーを浴びていたところ、背後からボディソープを引っ掛けられたりしたそうです。
それも、シャワーを切り上げた後で。
女性のランジェリーが飛んできたこともあったらしい…。
(これはみんな歓声を上げて奪い合ったそうです。)

ノエル少年が寝たのを見計らい、ゼノがリラックスできるようにお父さんがバブルバスを準備して、二人でお風呂に入ろうとして、恥ずかしそうにする全裸のゼノを見て、お父さんは絶句。
さすがに軍人でも、ガリガリに痩せこけ、肩骨も鎖骨も肋骨も、骨盤も肩甲骨も背骨も浮き出た体は見たことがなかったので(貞操帯はある)、「よく生きていてくれたね…」と言っていました。
ゼノが恥ずかしいのはたぶん痩せこけて魅力的な体をしていないからではないかと思うので、しっかり太らせてから筋トレをした方がいいんじゃないかと思います。
ゼノをバスタブに突っ込み、お父さんがバスタブに腰掛け、ゼノを甘やかし、羨ましいことに髪を洗ってもらいました。
ゼノがぽつりと「俺、ダディに愛されてないと思って、ずっと寂しかった…」と本音を漏らしたので、いい機会になったようです。

お父さんが計画を立て、まずはお父さんとお風呂に入ることに慣れたら次はみんなで水着かバスタオルでサウナに行き、大丈夫そうなら今日会った友達も含めてもう一度サウナに行ってから誕生日パーティーを迎えることにしました。
サウナの件はケンがミカというかわいい小人ちゃんが彼女なので辞退し、ジャックが逃げ遅れたので、ゼノが連れて行くそうです。
ジャックは天才だし子供も3人いたので、大丈夫でしょう。

サウナはもちろん、スタイル抜群でパリピなママも行きます。
ママは「楽しみね!どの水着にしようかしら!?ヴィルとサウナに行くなんて20年ぶりね!」と言った瞬間、お父さんが「待ってくれオリヴィア!先月行ったよ!再会してから3回行ってるのを忘れたのかい?」と言ったので、早くも60歳で認知症かもしれません…。