私は今、セカンドハウスの引っ越しを終えたばかりのところにいます。
とはいえ、まだいろいろな手続きが残っています。Wi-Fiがまだついていなかったり、前に住んでいた家のガスや電気の停止手続きが終わっていなかったりと、少しタイムラグのある、宙ぶらりんな状態です。さらにこれから自宅の引っ越しも控えていて、ここ最近は少しハードな日々を過ごしています。
そんな中で、小さな「事件」が起こりました。
セカンドハウスとして新しく入居したお部屋のお風呂の機能の一部が壊れていたのです。乾燥機能と浴室暖房の機能が使えない状態でした。
最初にその不具合を見つけてくれたのはガス屋さんでした。
とても丁寧に「この部分が壊れているようです」と説明してくださり、「大家さんか管理会社に相談して、修理してもらった方がいいですよ」とアドバイスをしてくれました。
そこでまず、不動産の管理会社に電話をしました。
すると返ってきた言葉は、「大家さんは入居前のチェックはすべて終わっていると言っていますので、業者に聞いてください」というものでした。業者の連絡先を教えるので、直接日程を決めて修理をしてもらってください、と。そして「もし修理がどうしてもできないようだったら、またこちらに連絡していただいても構いませんよ」と、どこか上から目線の口調で言われました。
その時、私はふと思いました。
不動産業界のこの構図って、いったい何なのだろうと。
大家がいて、管理会社がいて、部屋を借りる人がいる。
なぜ借りる人が一番下の立場にならなければいけないのでしょうか。
その後、業者から電話がかかってきました。
すると今度は、その業者の方もどこかマウント気味の話し方でした。「大家さんがいいと言えば修理できますけどね」とか、「まずは見せてもらっていいですか」とか、こちらの都合を聞くより先に「明日はどうですか」「あと2つくらい候補日を教えてください」と、一方的に話が進んでいく感じでした。
そして今日、実際にその業者さんが来ました。
若い業者さんが三人ほど先に点検をしていて、最後にその方が登場しました。完全にマウント型の空気をまとった方でした。
その方はまず若い業者さんから状況を聞き、それを私に説明するような形で「ここが壊れているようですね」と言いました。
その時、私はその話を受け取らずに、はっきりと言いました。
「それは全部、大家さんに言ってください。」
すると、その業者さんの体の向きが急に変わりました。
それまでこちらを向いていた体が、急に若い業者さんたちの方へ向き、しばらく沈黙が流れました。
その後、設備は全部取り替えが必要だという説明がありました。
そこで夫も会話に入ってくれて、「実際にどうなっているんですか。何が悪いんですか」と具体的に質問しました。
業者さんが説明をすると、夫はこう言いました。
「管理会社は、大家さんが入居前のチェックは全部終わっていると言っていると言いました。でもガスが通っていなかったということは、チェックは全部終わっていなかったということですよね。」
業者さんは少し弱気な感じで答えましたが、夫はもう一度同じことを確認しました。
「つまり、チェックは全部終わっていなかったということですね。」
その流れの中で、私も自分の立場をはっきり伝えました。
「この家はセカンドハウスなので、いつもここにいるわけではありません。だから工事の日程は私の都合に合わせてください。」
法律では入居前に設備の点検は終わらせておくと言うルールがありますよね、とも言いました。
そして「工事の時間はどれくらいかかりますか」ということもきちんと確認しました。
こういう場面で思うのは、マウント気味の人というのは、こちらが下手に出ることを期待していることがあるということです。
だからそのドラマには一切乗らない。
私はあなたの期待には応えません。
責任も負いません。
このトラブルの責任は、大家とチェックの段階にあります。
そのスタンスを崩さなかったことが、今日の私にとっての誇りでした。
怒りは多少ありました。
でもそれでも、自分を守るための境界線をしっかり引くことができた。
そして落ち着いて行動することができた。
今日は、自分の境界線を守れた一日だったと思います。