久しぶりにおもしろい映画でした。


アメリカ映画史に燦然と輝く サスペンスの巨匠、ヒッチコックと

彼が描いた名作「サイコ」の裏側なんだけど、

メイキングの秘話というよりは 妻で脚本家のアルマとのラブストーリーみたいな趣があり。

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ヒッチコックは 子供のような愛すべき手のかかる爺さんとして描かれています。

美女が好きで惚れっぽくて 皮肉屋で・・・

60越えても女心がわからない 妻の浮気を疑い妄想と戦いつつ、若い女優に夢中。

まるで中学生の男子といった爺さん。

でも、天才ってどこか中2レベルの所があるような気がする。


アンソニー・ホプキンスは、特殊メイクで頑張っているけど

あまり似てはいません。


妻、アルマのヘレン・ミレン(この人好き)

「サイコ」のヒロイン ジャネット・リーに スカーレット・ヨハンソン(この人ホントに綺麗)

女優陣がいいですね。


「北北西に進路を取れ」で、大ヒットを飛ばしたヒッチコックは次回作に

実在の殺人鬼エド・ゲインをモデルとした小説「サイコ」と出会う。

しかし、血なまぐさいこの事件に パラマウントは金を出さず。

自宅を抵当に入れて自分で作ることになったヒッチコック。

そんな折 妻、アルマに脚本家との浮気疑惑が・・・。



偏執、ストーカー、ヒッチコックは 「サイコ」のモデルに自分を重ねていたのかも。

妻への嫉妬の炎が燃え上がるところは笑えます。


一方の妻、アルマも 才能ある脚本家であり彼の最大のブレーンでありながら、

常に、ヒッチコックの妻として一歩下がって控えめに生きなければならなかった

鬱屈がある。


ここに来て迎えた夫婦の危機・・・。


おなじみの殺人シーンの音楽とか、ヒッチコック劇場への招待とか

彼の作品を観たことのある人なら 凄く楽しめること請け合いです。