こんな時に映画もなかろうって人もいるかも知れないけど・・・

関西人で元気な人は 普段の日常を全うすべしだし

悲惨な状況を見て落ち込みかけた人は ちょっと映画でも観て元気になるといい!と思うんです。


で、最近観た中では断然良かった、秀逸で感動する映画

「英国王のスピーチ」

英国王のスピーチ (コリン・ファース 主演) [DVD]/出演者不明

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吃音の障害に苦しみ、望まぬ王位につかねばならない王子が

自らの運命と葛藤しながら困難を克服して本当の王になってゆく物語り。
さすがアカデミー賞の話題作です。


だいたい王室物というのは英国映画界では一つのジャンルみたいな存在。

日本の時代劇みたいな物かな。

現代劇では今の女王を主人公にしてしまった「クィーン」が有名だし。

まあこういう事ができるのがイギリスのお国柄なのかなと思います。

今回は そのエリザベス女王のおとうさん ジョージ6世が主人公。


英国王ジョージ5世の息子、ヨーク公アルバートは幼い頃から吃音障害があり人前で上手く話せない。

厳格な父王はそれを厳しく訓練しようとわざと人前で話すように式典のスピーチをさせたりするけどもう逆効果。

可哀想にアルバートはコンプレックスに悩んでますます内気になってしまう。

彼を支える妻のエリザベス妃は、夫のためにオーストラリア人の言語療法士ライオネル・ローグを探し出す。ところが彼は相手が王族でも全く遠慮しない型破り。

自分のボロ診察室へ呼びつけたり、互いに愛称で呼ばせたり。

最初は反発するアルバートだったが徐々に症状が良くなっていく。

そんな時、王に即位していた兄のエドワード八世が、離婚暦のあるアメリカ人女性シンプソン婦人と恋に落ち、突然退位を表明した事で、アルバートは思いがけずに王位を継ぐ事になってしまう。

時は風雲急を告げる第2次世界大戦前夜。

ナチスドイツの脅威を前に人々は国の象徴、王のリーダーシップを切望している。

果たしてジョージ6世は吃音を克服して国民に力強く語りかけることができるのか


実は王子は、幼い頃から父に抑圧され乳母には虐待を受けていた。そんな傷を心の深いところへ封印していたためにそれが吃音になったのかも、とわかる。

治療を通じて王の孤独を知った療法士ローグとジョージ6世は療法士と患者としてでなく友人として長い人生を生きていくことになる。

コリンファースの熱演も良かったけど

久しぶりにぶっとんでないヘレナ・ボナム・カーターも良かった。

それにイギリス映画界の重鎮達がキラ星のごとく登場する贅沢さ。


あと、私にとっては、「王冠かj恋か」の選択で恋を選んで王座を去ったエドワード8世のほうが有名で、実はちょっと素敵だなんて思っていたけど、

映画では結構無責任な男に描かれていたのが意外でした。


しかし王というものは孤独なんだなぁとしみじみ思った次第で。

王制ってやっぱり国威発揚のときにこそ大切にされる存在なのね。