開催中の国際児童青少年演劇フェスティバルTACT,
びわこホールでも観られるということで、ちょっと出かけてきました。
TACT は Theatre Arts for Children and Teens の頭文字。
飽きさせないパフォーマンスと 美的センス 触覚を感じられる身近さがコンセプトの
世界各国のお芝居が集まるんだけど そのどれもが子供向けです。
この日に観たのは ドイツのシアター・メトロノームの「名無しのエリーゼ」
エリーゼは屋根裏部屋でおばあちゃんの日記を見つけます。
おばあちゃんが若かった頃、戦争から逃げる途中、彼女は国境近くの小さな駅でルーカスという信号係に出会います。 家も パスポートもない、仕事もない彼女はまさに「名無し」同然。
彼女はいつの間にか駅に住みついて・・・
すごいハートウォーミングなお話し。
ちゃんと字幕が出るので小学生でもよくわかっていたみたい。
何より ステージの上に客席を設えてあるのがおもしろかった。
そして、幕間にロビーで披露されたのが
カナダのマイム集団 コープスの「ひつじ」
緑の芝を柵で囲った牧場に現れたのは羊の群と羊飼い。
これ、着ぐるみを着ているんだけど もう羊の生態そのもの。
役者さんたちの無表情さと 鳴き声 仕草が素晴らしかった。
毛を刈られるシーンで暴れる様とか どたりと芝に座り込む姿とか 餌のオケに顔をつっこむ様子
などなど・・・よくまあ研究していること。
マイムの難しさと見事さをあらためて 教えられた感じです。