五木寛之著 林住期を読んだ。これも1時間で読める本。

林住期/五木 寛之
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元来 ポジティブで元気で明るいタイプではないので、

五木さんの本は妙にしっくりくるときがあります。



古代インドでは人生を4つの時期に分けるという考え方があるそうです。


親に育まれて心身の基礎を作る 学生期(がくしょうき)  これが青春時代かな。

続いて 社会人になり家庭を作る 家住期(かじゅうき) 

林住期(りんじゅうき)は人生の第3ステージ。

このあとに 遊行期(ゆぎょうき)があるんだけど、

人生80年時代の今、25までが学生期、25~50までを家住期としたら、

50代からの25年間が林住期。 



だいたい 50台といったら、できることの限界も見えてくるし 体も衰えてくるし

りんじゅう・・・臨終なんて言葉の響きもあって 寂しい感じがする。

功なり名遂げた人は この世代ではすでに世に出ているし、

そうでない一般サラリーマンにとったらそろそろ職場だって居心地悪い。



人生のクライマックスというかピークは30代40代と思いがちだけど

実は この50台からこそが 実りの季節だ・・・というお話。




組織や社会に貢献する人生。生きるために働く人生。家族のために生きる人生じゃなく

林住期は そこから抜け出していい。

自分自身のために生きるべきなんだと筆者は言ってます。

 「必要」だからじゃなく「興味」のために 本当にやりたいことをする時期なんだと。



無論 誰もが出家したり 家出したりなんてことはできないだろうけど。

でも、若いころは 放っておいても華やかでダイナミックな人生だけど、

終末に向かって いかに豊かに生きることが大切か・・・

終わりよければすべよし・・・みたいな生き方を たまに考えるんだよね。






定年間近で、リタイヤの時期、オマケの人生・・なんかじゃなく

この時期こそ人生の黄金時代なんだ!

といわれると 年を重ねることが苦じゃなくなる気がします。




なんかおもろいことをしたいなぁと思います。