お笑いコンビ・麒麟の 田村クンの貧乏自叙伝「ホームレス中学生」を読んだ。

今、ベストセラーなんですね。

ホームレス中学生/麒麟・田村裕
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かなり リアルで悲惨な体験なのに ちっとも暗くなくてあっという間に読めました。
笑えて泣ける・・・というのは 彼の人柄なのかもしれません。




小学5年で母を亡くした田村少年。

中学2年の夏休み。いきなり家が差し押さえに。
家具が放り出され、黄色いテープが貼られたその前で、兄と姉3人に向かって
「これからは各々頑張って生きてください。解散・・・」と告げて去った父。
それから始まる公園でのホームレス生活。
自動販売機の小銭を拾ったり 空腹しのぎに段ボールを食べたり
おじさんが鳩にあげるパンを奪ったり・・・。




貧乏と縁が切れなかった中学高校時代の思い出を綴った私小説。


「一杯のご飯、お湯があるだけで感動するハードルの低い幸せを愛している」

という彼は 本にも書いているように 多くの人に助けられ、

そのことに感謝する気持ちがいっぱいで、だからここまで来れたのでしょう。


極貧ストーリーなのに、ほのぼのさせてくれるのは
彼を取り巻く人たちの温かい気持ちが読み手に伝わってくるからじゃないのかな。