はっきりいって、評価額は低いです。
おもしろくなかった。
菊池凛子がアカデミー候補になったのがなぜなのかわかりまっせーん。
まず テーマ性が希薄。
コピーでは「かつてバベルの塔を築こうとした人間への天罰で、神は人間の言語を分かった。
言葉が通じず 心も伝えられない 魂の救済の物語」ということですが、そんなおおげさな・・
モロッコ、アメリカ、メキシコ、日本で起きているそれぞれのドラマと
登場人物の魂の孤独は なんとなくわかるけれど・・・・・テンポが遅くてついていけない。
モロッコではかなりのエキストラを使って、リアリズムを追求している。
それはせまってくるものがあります。でも貧者は救われないんだよね。
同じような群像劇で人種偏見がクローズアップされていたクラッシュと違って、
こちらは 物語がすべてがバラバラ、個人的に好みじゃなかったなぁ。
モロッコの荒野で いたずらにライフルを撃った少年の銃弾が 旅行中の冷え切った夫婦
(ブラピとケイト・ブランシェット)を襲う。
言葉の通じない極限の中で夫婦は絆を取り戻していく。
一方留守中のメキシコ人メイドが息子の結婚式のために、預かった子供たちを越境させてトラブルに・・・
撃たれた銃弾はかつて 日本人旅行者(役所広司)が所有する物だったけど、
彼は今、妻の自殺に傷つき、聾唖の娘とのコミュニケーションもままならない。
言葉が通じなくて 心が伝えられないというなら、菊池凛子演ずる「チエコ」に象徴されるでしょう。
けど、彼女の役柄って「なにこれ~~~~」
パンツを脱いで、スカートの中を見せたり、歯医者の手を股間に導いたり
訪ねてきた刑事に裸で迫ったり・・・・・
傷ついて寂しいティーンエイジャーというより、セックスやりたくてしょうがない思春期の寂しい少女!でしょう。あれじゃ。
私は 余りよく分からなかったし、感動もしなかったな。
まあ演技力は確かだし 毎回違った顔を見せるのはなるほどね、と思いましたが。