とあるSNSで、ある虐待事件に触れ、そこで問題になっている「ワンオペ」に目を向けてる方がいました。
その方は「お母さんの気持ちがわかる」人でした。
もちろん、人として許されないことをしたと言うのは大前提ですが。
ネットニュースのコメント欄は、本当に賛否両論で、それでもどちらかといえば
「信じられない」「自分の子供を…」など、ごもっともな意見が多いですね。
ですが、今回わたしが目を向けて欲しいのは、その罪を犯した「お母さん」です。
わたしは、この事件をニュースで見た時に、いくつもの記事を見ました。
ネットのニュースは、一つの記事だけでは、ちゃんと伝わって来なかったり、詳細が掴めないことが多いので。
そこで見えてきたのが「ワンオペ」でした。
この言葉、やっと普及してきたねって思いました。
お母さんの気持ち、ちょっとわかるなって思われた方も多かったんじゃないかなと思いました。
「明日は我が身」と感じた方も多かったと思います。
そのSNSの記事のコメントにも、たくさんの想いが寄せられていました。
そのほとんどが、
「お母さんの気持ちわかります」
「わたしもワンオペです。辛いです。」
「ワンオペの時間が恐怖です」
といったものでした。
そんなわたしも、
「お母さんの気持ちわかります」
の一人です。
犯した罪は許されません。
当たり前です。
辛かったからって殺さなくても…と思う方も多いと思います。
当たり前です。
でも、こんなにも可愛くて愛しい我が子を殺めるほど追い詰められていたお母さんの毎日。
そこにフォーカスを合わせてみてほしい。
そう思いました。
どうして、そんな当たり前の判断さえも誤ってしまったのか。
理解できない。
わかります。理解できないですよね。
でも、理解できない人が多すぎるのが問題なんです。
人の命は重いです。
我が子の命は、もっともっと重いです。
当たり前ですよね。
お腹の中にいる時から大切に大切に育ててきた命です。
この世に生まれてからも毎日毎日、大切な時間を共にし、大切な日々を重ねてきた大切な大切な命です。
そんな大切な命を自らの手で殺めてしまうほど追い込まれていた。
それだけ精神を、自分の毎日を削ぎ落として過ごしてきたのだなと、わたしは思いました。
このお母さんのしたことを、許してあげて欲しいわけではありません。
どんな理由や環境があっても、絶対に絶対に許される事ではないです。
そんな当たり前のことを言いたいのではなくて、いかに今の時代が子育てをしづらい世の中なのか。
いかに同じように苦しむお母さんたちが世の中にいるのか、そこを考えて欲しいなと思いました。
わたしの友人は、まだ子供がベビーカーに乗ってる赤ちゃんだった時、赤ちゃんを連れて電車に乗りました。
そこで赤ちゃんは泣きました。
大きな声で元気に元気に泣きました。
友人は言っていました。
少しでも人に迷惑をかけないように、電車に乗る前にオムツを替え、ミルクも飲ませて電車に乗っているんだと。
それでも赤ちゃんは泣きました。
人の目が気になるので、一回次の駅で降りようと思っていたら、電車に居合わせた乗客に怒られたそうです。
「うるさい」「黙らせろ」
言葉にしなくても迷惑そうに親子を見つめる乗客を、わたしも目にしたことがあります。
お母さんも、人の視線を感じたら「迷惑だな」「次の駅で一回降りよう」そう思うと思います。
だから、わたしは見ません。
心で「大変だなあ。わかるわかる。がんばれ〜」とエールだけ送ります。
たった十数分居合わせた電車内で泣く子供の泣き声、そんなに耐えられませんか?
電車での泣き声問題は、実は意外と多いのです。
そんな嫌な思いをしながらでも、赤ちゃんを連れて電車に乗らなくてはいけない理由があるんだな。って、どうして思えないのかなと思いました。
むしろ理解できないです。
少子化、高齢化社会、核家族、そしてワンオペ。
現代社会では、子育ての悩みや愚痴、苦労を分かり合う事が難しいです。
助け合う事が難しいです。
辛い、苦しいと、声を上げづらい世の中です。
そのせいで、お母さんたちは追い込まれ、精神を病みます。
その点で見れば、SNSはとても便利なツールかなと思います。
誰かと分かり合う事ができる。
でも、そんなに追い込まれてるお母さんたちがSNSを開いて、誰かと分かり合う時間があるだろうか。
「わたしの毎日こんなに辛いです」って投稿する時間があるだろうか。
そのSOSを出せる時間があるうちは、まだ大丈夫だと思います。
ぜんぜん引き返せると思います。
中には「わたしは週7日、24時間ワンオペです。」とコメントしてる方もいました。
わたしより大変なんだ〜と励みになりますか?
辛い思いをしてるお母さんから見たら、自分を責めませんか?
「わたしなんて、たったの10時間」
そんな風に思ってしまう方もいるんじゃないかと。
わたしは、このコメントに対しては反対派です。
大きさじゃない。
時間の長さでもない。
内容の濃さでもない。
そのお母さんが過ごしてるワンオペと言われる毎日を、お母さん一人一人がどう感じてるか。
ワンオペ慣れすぎて快適〜と思う人
もう耐えられない辛いと思う人
明日はワンオペの週末か、公園に行こう。と思う人
それぞれだと思います。
ワンオペを逆手に取って楽しめる人もいれば
苦しんでいる人もいる。
シングルファミリーでも、楽しく暮らしてる方もたくさん居ます。
旦那さんが居ても一人で家事育児を担って大変な毎日を過ごされてる方もいます。
それぞれ置かれた環境があって、それぞれ想うこと感じることは違う。
その辛い気持ちを吐き出せる場所が必要。
辛い気持ちを素直に辛いと言えないんだと思います。
子育てを辛く感じたら母親失格?と思ってしまう。
みんな楽しく子育てしてるのに、辛いなんて言いづらい…と感じていたり。
でも、いいんです。
辛い時は辛いでいいんです。
苦しい時は苦しくていいんです。
それを溜め込まなければいいんです。
それぞれの人生を歩んでいるのは自分です。
他人が歩むのではありません。
自分が辛いなと感じたら、辛いんですよ。
隣の誰かが越えられる山を、誰しもが越えられるわけではないんです。
そんな気持ちになりました。
本当は、周りが気づいて手を差し出してあげられるのが一番いいですが、なかなか難しいですね。
少しでも小さな命が、誰かの手によって落とされる事が減るように。
少しでも苦しむ親子が減るように、出来ることは何かないかなって思いました。
わたしも、パートですが共働きをしながら3人の子供を育てています。
下の2人は年子です。
そして、世で言う「ワンオペ」をしてきました。
今もしていますが、今より小さかった頃は大変でした。
本当に過酷な毎日で、保育園を卒園するまでの記憶は、ほぼありません。
すごく印象的なのは、食事が忙しすぎて「何を食べても同じ」と毎日思いながらご飯を食べてましたw
本当に。おかずがあっても無くても同じなんです。
味わってる暇なんてないですからw
外へ食事に行っても、まず子供に食べさせて、自分のご飯は冷めた頃に食べ始める。しかし、食事を終えた子供たちが飽きて帰りたがったりグズったりするので、食べきることができずに帰ったこともありました。
残してしまった罪悪感を持ち帰りましたw
大変なので、外食なんてほとんどしなかったです。
上の子がお誕生日の時に、どこかに食べに行きたいと言った時とか、どこかにお出かけした帰りに食べて帰る程度でした。
あの頃、おいしいごはんをゆっくり食べたいと、よく思いましたw
あとは、夜の家事をしてる間に、子供が廊下とかで力尽きて寝てしまったり、洗い物をしている私の足元で寝てしまったり…
それを抱っこして2階まで運ぶ×2![]()
よく、当時の写真を見ながら←と言っても3〜4年前w
あの頃は本当に大変だったな〜。と思います。
でも、あんなに大変だった毎日も、一人で泣いた夜も、いい加減にして!って怒った時も、どれを振り返っても今すぐにでも取り戻したいほど、微笑ましくて愛しい日々です。
大切な宝物です。
笑顔だけが思い出じゃないです。
あんなに大変で辛くて苦しみながらも子供たちの笑顔に何度も救われたり、自分のちっぽけさに涙したり、怒ったり笑い転げたり、走ったり、抱きしめたり、ぜんぶ大切な思い出です。
今は下の2人も小学生になり、上の子も中学生になりました。
どの子の時も、同じように悩みはあったし、それぞれ違う壁がありました。
まだまだこの先も、悩んだり苦しんだり励ましたりするだろうと思います。
それを乗り越えた後に振り返って、あぁいい思い出だな〜今すぐにでも取り戻したい日々だなって思うのが楽しみです。
悲しいニュースは次々に出てきますが、少しでも悲しい想いをする子供が減りますように。
そして、辛く苦しい想いをしているお母さんに、少しでも多くの手が差し伸べられますように。