よくできたストーリーだわ。

よくありがちなお屋敷相続話だけど、飽きさせずに小気味いいテンポで展開。

ダニエルクレイブのジェントルマン的な感じがピッタリで、シリーズ化してもいいかもって思ったくらい。
探偵のキャラクターはありがちだったから、印象的なわけではなかったけど、まぁそんなもんかな。

真相に迫っていく演出もドキドキさせられたし、結局そんな極悪人がいないっていう、よく言えば親しみやすい、悪く言えばちょっと物足りないかな。
でもこの手の作品だから、そんなものだろうか。
こういうのを待っていた!
タイカ・ワイティティやるなー。本当才能あるんだね。

観終わってから、こういう気分で前向きになれる(口角上がる)作品は久しぶり。
この先も「この映画面白いよ!」って胸を張って紹介できるわ、こりゃ。


スカーレット・ヨハンソン!!!!
凄まじい。人柄が滲みてるのかも。本当に上手い。何やってもこんなにハマる女優、滅多にいないわ。
サム・ロックウェルは定番の役どころ。器用だから、あっさりやってのけてるけど、ジョジョの家に入ってきた時のくだりのエピソードと、彼のラストシーンにエピソード、いずれの憎いほどの優しさも、サム・ロックウェルならでは。

タイカ・ワイティティは、おかしすぎ。最後ヒトラーを一蹴したときは、コメディーとメッセージ性のあるドラマとの中立で実に気持ちがいい演出。

靴、靴紐、家に窓の目のような描写、ダンス、衣装の色彩、音楽のチョイス。
全てがフィットしてとにかく小気味いい。

ジョジョのハプニングで起きたアグリーな顔の傷だって、メッセージ性は十分だけど、そこに戦争やら少年の淡い恋やら母親のあったかい愛やらおかしな笑える演出やら飛び出してきたら、これはタイカ・ワイティティ監督らしいのかも。

ジョジョ役の少年も、エルサ役の女の子もとても良かった。

終わってから見回したら、いかにも映画好きが多くて、西新井アリオなのにシャンテみたいな客層だった笑。
映画の質が物語るね。
アカデミー期待。

うーん。全て中途半端。

8でとっ散らかった分を、どうしても回収しきれないんだね。

色々宙ぶらりん。

JJ頑張ったと思うけど。


きゃりー・フィッシャーがなくなっちゃたから、色々仕方ない部分もあるんだろうなぁ。

でもやっぱりどうしても、あのレイアとカイロレン改めベンとのキスシーンは許せない笑。


こうして見ると最初の3部作の面白さと、そのプレッシャーなんぞものともせず感動作に完成させた1-3もすごいよなー。

だから今回は仕方ないのかも。
期待があまりにも大きすぎるよね。
あき、苗好、百々好と初映画!

アナ凛々しく、エルサは聖者、クリストフは見せ場倍増で、オラフはさらに愛おしくなってた。

続編にありがちな、苦し紛れの無理矢理感は全くなく、両親の死の意味、ハーナナヘンナナーの歌の意味も、1の伏線が解決された。
色々言われてるみたいだけど、面白かったよ。

曲数が多かった印象で、それも期待に応えてくれた。
イントゥ・ジ・アンノウンも良い歌。

久々の映画、大作が続くけど、まあよしとしよう。
(ああついに月が変わってしまったわ。)
何か欠落したシーンがあっただろうか。
納得できない演出があっただろうか。

ここまで「やられた。全てが完璧です。」と言える作品もそう多くは出会えない。

優等生な作品とか、そういういう意味では無い。
奇抜な、稀有な、でも繊細な。
とにかく普通じゃない。そして完璧。
役者、音楽、色彩、本家バットマンとの繋がり、そしてわたしには重要な尺。全てが完璧。

ホアキン・フェニックスの演技は言うまでもない。
そしてデニーロ!
まさか真正面から打ち抜かれた時には、あまりの衝撃に呆気に取られた。

真のジョーカーになったとも言える、ヘアカラー後の階段での小刻みステップのシーン。これこそ2828映画。
「きたーーー!!」って言ってしまいそうになったよ。

素晴らしいバースデー映画になった。
全体的に小っ恥ずかしく、方向性があっちゃこっちゃする笑。メッセージは届くし理解できるけど、そこに辿り着くまでの表現に疑問が残る。

あくまでも家族愛についてがテーマではあるけど、MEGUMIの濡れ場とか、草彅の過剰なおバカシーンとか、必要だったのかが謎笑。

ツッコミどころは非常に多いなぁ。
骸骨発見した時点で「あ、これはファンタジーか。」と。
まぁつまりどうにでもなるということで。

そんな中でも、やっぱり新井浩文はとてもいい。ほんと残念だなぁ。
案外淡々と進んで行ったけど、最後に怒涛のタランティーノワールド。
待ってたよー、ラストまで。

中盤までは、あくまで序章に過ぎない感じの(だけどやけに豪華な)演出で、結局ポランスキーの妻シャロンは殺されずに終わったけど、まぁあそこまで派手な襲撃があったし、さすがのタランティーノだなぁと。

ディカプリオとブラピのコンビ愛が、素直にとても良かった。こじれることなく、かといって、過剰すぎず、男くさいわけでもなく、ある意味スタイリッシュというか、あの二人だからこなせたのかもしれない。
なかなか観たこともない関係性。

真昼間の砂埃感も好きだなぁ。

全体的にハリウッドに媚びすぎない、演出しすぎない、脚色しすぎない感じが、全部程よい感じだった。
タロン・エガートン、カッコいい。
素直に歌上手い。

自伝だし、まだ健在の人物だから、なんとなくいつものドラッグと酒と金とレズビアンゲイ問題と女関係と、まぁ一周フルコースな感じだろうと思ったけど、その通りだった。
ただ、演出としてとても映画としてよかったのは、きちんと音楽映画としてミュージカル要素を取り入れていたこと。
単に生涯を追っていくだけじゃなく、最初からミュージカルだった。
奇抜な衣装と、ド派手な人生の通り、色鮮やかな演出。好きすきこういうの。

ラストのI’m still standing で、タロンは『シング』の時のゴリラの役で歌ってたなぁと、なんかしみじみした。
もっと冷戦の悲劇みたいな部分にフォーカスが当たるのかと思っていたけど、2人の恋愛模様がメインだった。
10年以上の月日を離れた国からでもお互いに想いあいながら生き抜いて、最終的には一緒になる。
そういう運命の2人。


画角が正方形&モノクロで進んでいく洒落た演出だけど、展開はさほどスリリングでもなく、既視感は否めないかな。
尺が88分というところはいいけど。。
どんなジャンルに分ければいいのかわからない。
映像が凄すぎて。

あんまりアニメーション覚えてないけど、タイトルの出方はそっくり同じだったと記憶している。
ジョン・ファブローもかなり見返したんだろうなぁ。だいぶ忠実に描かれていた気がする。

技術が凄いんだろうけど、どうやって撮影したんだろう。
オールCG?
後で調べてみよう。