期待が大きすぎたかな。

桃李くんだし、なんといっても今泉力哉監督。


題材にかなり惹かれたけど、結局はオタク云々よりも、友情・仲間の話に落ち着いたかなと。


男のバカらしいおふざけが多いから、慣れない女性には受け入れられないだろうな。


映画愛に溢れたおかしくも愛おしい作品。

時代背景が日本人には身近な話題ではないけど、多くは語らずとも夫婦愛やそのバックグラウンドは愛おしい。
全てはラストのキスシーンかも。

パワフルな元気をもらえる作品。
脱がないダコタ・ジョンソンで、彼女の魅力もたっぷりと。
さほど深刻にもならず、終わりもお決まりなハッピーエンドだったけど、ストーリー云々よりも、曲が素晴らしくよかった!
サントラ検索しちゃうほど。

河瀬直美といえば、の、映像美だけの話じゃない。胸が締め付けられて、居た堪れない。

急いで家に帰って、子どもらをぎゅーしなければならない衝動に駆られる。

二面性を持つ本作。AB面ともに濃厚なバックグラウンドに潜む心の内が徐々に明かされていく。時間軸のトリッキーな演出も非常にうまい。

うー、エンドロール後の「会いたかった」にはやられた。


ヒカリ役のあの女優は誰だ?めちゃくちゃよかった。かなり有望。

TIFFでの鑑賞。

題材はかなり好き。
国を跨ぐも、生まれつき心臓病の幼い息子を手術で亡くしたパレスチナ人の父親と、シングルマザーを覚悟しているイスラエル人の妊婦。
ひょんなことで出会い越境しようと試みるけど、国の事情で許可は降りず、行くあてなく途方に暮れながらも、どうにかして国に帰る手段を模索。

二人がまた絶妙な‘他人関係’で、惹かれるでもなく、恋愛模様にはなり得ない、でも突き放せない不思議な関係性。

言葉少なに訴えかけ、説明はかなり不足している。観客は憶測で観進めていくことになる。

ただ単純に「助けてあげたい気持ち」があって、それが彼女を突き動かしていたことは間違いない。

内容にしては、ちょっと尺が長かった感じだけど、映画祭らしい良きロードムービーだった。

TIFFで鑑賞。

うーん、まぁ実話ということだけど、なんでこれを題材にしたのかなぁと素朴な疑問。嫌味ではなく。
さほどドラマチックでもなく、荒波が微妙な感じ。

映像美は確かに頷けるけど、パンチがないかなと。
男性社会で生き抜く中年女性が、使用人の運転手と駆け落ちして、狂った女と言われて施設に送り込まれる。
抜け出そうと試みるけど、失敗して再び施設送り。

最後には運転手と暮らしたみたいだけど、ふーむ。。。
なんだか
ノーラン!!
待ってました。

安定の長尺で150分。

BGMも爆音で、奇妙幾何学感満載。

タイムトラベル映画としては、さすがよくできてると思う。
伏線の回収もできてるし、答え合わせで、「あーーーー!そゆこと!」ってなるシーンもたくさん。

しかもすごいのはタイムトラベルだけじゃなく、時間が逆回転している。
どうやって撮影したの?撮影自体は通常通りで、編集で逆回しにしてるってことか。
そんな技術的なことを考えていると、あっという間に追いつかなくなってしまう笑。



ロバート・パティンソン結構よかったな。なかなかいい味出してた。
エリザベス・デビッキ綺麗すぎ。
ジョン・デビット・ワシントンは、『ブラッククランズマン』のイメージが強いから、なんか面白いことしそうな気がしてたけど、ノーラン演出ではそんなことはなく…
ケネスがだいぶ悪いやつで新鮮だった。



あとは、タイミングが悪かった。
NetflixのDARKを観たすぐあとだったから、比較しながら観てしまった。
ドラマと映画を横並びにして比べてしまうのは良くないけど、深みにハマるのはやっぱドラマだよね。仕方ない。
吹替で観たのが間違いだった。
これは絶対字幕で観るべき。

クリス・プラットと、トム・ホランドって、もうそっくりすぎる!


決して優秀な作品とは言えない。女の子にとっては少し退屈かも。
でも男の優しさとか、兄弟愛とか、そういうちょっと男気的な感じが、この作品からはぷんぷんかんじられて、結構好き。

世界観がゲームっぽくて、万人受けはしないだろうなぁ。仕方ないだろうけど、伸び悩む作品だね。
うまくできた刺激のない美しい物語だと予想しながら観に行った。確かに刺激はなかったけど、ある意味で、役者の演技力には圧倒させられた。
若草物語は、小さい頃にママが本を買ってくれて読んでいた記憶がある。ただ、内容というより、雰囲気、つまりは洋服なり、環境なり、台詞なり、そういう外側に浸っていただけで、あんまり覚えていない。

今回も内容云々ではなく、役者が輝いていた。シアーシャ・ローナンは細いからなんとなく頼りないイメージだったけど、男勝りな主人公にはピシャリと合っていた。エマ・ワトソンも典型的な長女っぽい役柄でお見事。他の2人もすごく良かった。末っ子も喧嘩っ早い感じというか、品はありながらも強い意志を持った役どころで、魅力的。あとは、ローラ・ダーン。何やってもすごい素敵。『マリッジ・ストーリー』のやり手弁護士も大好きだけど、こちらのお母さん役も最高。
ティモシー・シャラメは最近全部観てるけど、やっぱちょっと細いよなぁ。もうちょい筋肉あると色気が倍増するけど、あの顔だからちょうど良いのか笑。
うわー、やってくれたなという感じ。

どうしても否めない『万引き家族』感は私だけじゃないと思うけど、似てるというか、アジア諸国の抱える格差社会を描いているという点で共通点があるということ。

アジアっていう括りでいけば、かなり親近感と共感と知ってるという‘既視感’を感じられるのは、アカデミー会員よりも、間近に実感として「良い作品!」とジャッジできる優越感がある。

豪雨から逃げるシーンや避難所のシーンは、悲しいかな日常的なニュースだし、やっぱりアジア人だから、近しいと感じさせる。

前半はくすりとさせられることも多かったけど、後半になって同じことを説いてるのに、それは殺意に変わったりして、それがすごい脚本のテクニックだなと思った。(臭いのくだり)

後半の畳み掛けの勢いがものすごく、そこからはもうノンストップで文字通り転がっていくサスペンスの臨場感。最後の最後のラストシーンは、ポン・ジュノ監督らしく、きっと救われないであろう終わり方。それにしても、モールス信号長いなぁ笑。

テーマが社会的だ云々もあるけど、やけに近い出来事に感じられたのが恐ろしい。
それが韓国映画の恐いところ。同じアジア人でラッキーだわ。

ソン・ガンホはもう何も言うことはありません。完璧に最高の俳優。
他の俳優人も素晴らしくハマり役。
家政婦役の2人とも最高。

オスカーおめでとう。