谷川智行 医師・日本共産党中央委員・政策委員会副委員長
@ttanigawa3
“コロナはただの風邪”と信じている方々にもお伝えしたいことがあります。 論争ではなく、認識を共有できる部分があると思うからです。
コロナの感染の波が襲ってくると、医療(特に救急医療)が大きなダメージを受け、医療のひっ迫、医療崩壊をきたします。私たちが何度も経験してきた事実です。
そうなると、命にかかわる重大な病気や事故(心筋梗塞、心肺停止など)の患者さんの搬送や治療が遅れ…またはできず、助けられたはずの命が救えないという事態をうむことになります。
繰り返して恐縮ですが、コロナに対する考え方にが変わらず…です。
“ただの風邪”と思っている方にも、感染を広げないために協力していただければと思います。どうぞ、よろしくお願いします!
谷川智行 医師・日本共産党中央委員・政策委員会副委員長
@ttanigawa3
いろいろ発信しましたが、今日7/26(金)の救急外来の様子を、まだお伝えしていませんでした。
東京近郊の中核病院で、私はいつものように救急外来(ER)で勤務 医師は私含め2人、看護師さんは4〜5人 9時から17時までで、救急要請12件。
入るベッドもなく、対応できるスタッフもいなくて1件だけお断りしたのが悔やまれますが、それでも11件、12人を受け入れました。
それ以外にも、総合診療外来から緊急対応が必要な方…とのことで急性腹症2人、猫咬傷で傷口が腫れている方、施設のベッドから転落した恥骨骨折の方が来られたりで、とになくてんてこ舞いでした。
屋外で作業中の熱中症・意識障害、かなり酷い脱水・腎障害の方、緊急透析が必要な腎障害・高カリウム血症の方、川崎病が疑われる小児などなど、大変な方ばかりで、一度トイレに行った以外、一度も現場を離れることすらできませんでした。
最近、これが常態化してきているような気がしてなりません。
聞くと、周辺の救急病院はどこも大変な状況とのこと。
救急隊の皆さんもフル稼働のようで、今日3回お会いした方もおられて、「お互い頑張りましょうねー」とエール交換。
私は、そんな現場が好きなのですが、それにしても、この夏、救急医療のひっ迫、医療崩壊で、助けられるはずの命を救えない…という事態があちこちで起きてしまうのではないかと心配でなりません。
こんな事態になっていることを1人でも多くの方に知っていただき、暑い時間帯には外出しないこと、体調が悪い時は早めに受診すること、できるだけマスク・換気・手指衛生に徹底していただくこと、遠方に住む高齢のご家族に声を掛けていただくことなど、みんなで過酷な夏を乗り切っていきたいと思っています。