やましさのかけらも感じなかったのか 沖縄戦慰霊の日 岸田首相 (しんぶん赤旗より) | 日本共産党 おだ真理ブログ

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きょうの潮流

 やましさのかけらも感じなかったのか。「負担の軽減に全力を尽くす」。沖縄戦「慰霊の日」に、県民に向けてそう口にした岸田首相です。

 集中する米軍基地をいまも背負わせておきながら、ぬけぬけと。しかも、嘉手納基地所属の米兵が16歳にも満たない少女をさらい、性的暴行をはたらいていた事件を隠しておいて。

 米兵は昨年末、沖縄県内に住む少女を車で自宅に連れ去り、同意なく性的な行為をしたとして今年3月に起訴されていました。しかし、外務省や政府はそれを把握しながら県にも知らせず、報道で明らかになるまで3カ月も伏せていました。

 「もみ消し許さない」「いつまで続く、この怒り、悲しみ」。相次ぐ抗議の声。基地あるがゆえにくり返される、米軍による性犯罪。穏やかな日常を強くねがう沖縄の心をふみにじり、美(ちゅ)ら海を埋め立て土や水を汚染する。基地の存在は、県民にとっていまそこにある危機です。

 「県議選や慰霊の日が終わるまで隠蔽(いんぺい)したのかと勘繰りたくなる。彼らは結局、少女や沖縄の人びとのことなんか、何も考えていない」。県平和委員会代表理事の上野郁子さんは、事件を知ってすぐに抗議のスタンディング行動を呼びかけました。

 今年の「平和宣言」。デニー知事はのしかかる基地負担や軍備増強される沖縄の現状を示し、こう訴えかけました。「いまこそ私たち一人ひとりに求められるのは、不条理な現状を諦めるのではなく、微力でも声をあげ、立ち上がる勇気、そして、行動することです」