きょうの潮流(しんぶん赤旗より) | 日本共産党 おだ真理ブログ

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 この夏、「経験したことのないような」という表現を何度も耳にしました。大雨に猛暑、暴風…。気象庁も、これまでの警報の基準をはるかに超える場合に備え、特別警報を設けました。
 
 近ごろの天候はどこかおかしい。漠とした不安を感じながら、めぐる季節を過ごしている人も多いはず。異常気象は日本だけでなく、世界中で起きています。最近も欧州やインド、ロシアをはじめ、各地で大雨の被害が出ています。
 
 やはり、地球全体の環境が大きく変化しているのでは―。その疑いを裏打ちする報告書が公表されました。国連の気候変動に関する政府間パネル(IPCC)が、地球温暖化についての専門家の最新知見を6年ぶりに集約しました。
 
 それによると、一定のデータが存在する1880年から昨年までの間に世界の平均気温は0・85度上昇。最近30年の各10年間は、それまでのどの10年間よりも高温だったと認定しています。それに伴い、海面の水位も約1世紀の間に20センチほど上がっていました。
 
 観測した事実をもとに、報告書は指摘します。温暖化は疑う余地がなく、その要因は人間の活動である可能性が極めて高い。そして、このまま温暖化が進んでいけば、地球の環境は激変するだろう、と。
 
 人類が二酸化炭素などの温室効果ガスを抑制しなければ、奇跡の星のバランスが崩れてしまいます。ところが、日本の安倍政権は削減目標すら示そうとしていません。協力すべきときに背をむける国では、世界の信頼は得られないでしょう。