追悼 桂ざこばさん
落語家 桂ざこばさんの訃報に
ただただ驚いています。
とても信じられませんでしたが、今、次女のまいちゃんのコメントをネットで読んでいたら泣けてきました。
本当に旅立たれたのですね。
こんなに突然に。
シャイで怒りっぽいイメージそのままに普段も飾らず、飾れず、それでいて可愛く見えるのはやはり温かい人情味がにじみ出てしまうお人柄だったように想います。
ナイトスクープでは、西田局長が涙もろいことは周知のことでしたが、ざこばさんは普段から涙もろい方でした。
その涙は、悲しみの涙ではなくて人の心に流れる情の川が急流で深いのでしょう、すぐに溢れてしまうのかな、と思ったことがあります。
私は、桂南光さんや上岡龍太郎さんからのご縁でざこばさんともお親しくさせていただきました。
中でも
上岡さんの引退公演「かわら版 忠臣蔵」の舞台では、京都南座、大阪松竹座で共演させていただいた際に大変お世話になりました。
毎日満員御礼のもと、舞台の表でも笑いが絶えませんでしたが、裏側でも上岡さんとざこばさんの両座長が仲良くて共演者たちも家族のように仲良くなり、楽しい時間に恵まれました。
私は、十代だった次女のまいちゃんといちばん仲良くなり、さらに奥さまのまゆみちゃんとも仲良くなってそのうちに3人でよくごはんを食べては楽しい時間を過ごしたものです。
そこには、ざこばさんが合流されることもしばしばあり、奥様や娘さんから面白いツッコミをされると咄家なのに受け返せないお父さんぶりがなんとも可愛らしく見えたものです。
熱くて温かいご家族の寂しさはいかばかりでしょう。
そして
寂しがりやであろうざこばさんのお気持ちもいかばかりでしょう。
今は、はるかより
心の中で寄り添わせていただきたいと想います。
ご冥福をお祈りさせていただきます。