中村吉右衛門さん | 岡部まり オフィシャルブログ Powered by Ameba

中村吉右衛門さん

https://mainichi.jp/articles/20211201/k00/00m/040/112000c 


中村吉右衛門さんの訃報を今朝知り

しばらく、

驚くだけの時間が流れました。


残念です。


個人的には、2回ほど番組でお世話になりました。

ひとつは、対談番組で

もうひとつは、吉右衛門さんの特集番組の案内役でした。

まず、はじめに

歌舞伎座で

当り役の「菅原伝授手習鑑」の松王丸を拝見堪能しました。

その後、

楽屋へ向かい、ご挨拶するところから番組は始まります。

舞台の上の

松王丸の声や風格がまだ👀💦覚めないまま、楽屋へ向かったので、、、

あまりにも❗️優しい笑顔で😅、

迎えていただいた時の不思議な感覚は今も忘れられません。


その後の撮影も

吉右衛門さんのお人柄の豊かさに支えられて素敵な番組が出来上がりました。


多彩なご趣味も教えてくださり、御自身でもお描きになるという絵画のお話も平易な表現で私にも分かりやすくお話くださいました。


当時は、「ブリジストン美術館」でしたが、現在の「アーティゾン美術館」にしばしば通われて一枚の、絵がお気に入りということでご一緒に拝見しました。


それは、

ポール・セザンヌの

「サント・ヴィクトワール山」

でした。


番組の最後に

松王丸の「義」について

お聴きしました。


「忠義」と「恩義」の狭間に立つ時、、吉右衛門さん御自身ならどちらを選びますか?


という、愚問を投げました、が、

吉右衛門さんは、

間髪入れずに、


それは、やはり、

恩義でしょう


と答えてくださいました。


幼い頃から運命的にあらゆる人を演じてこられた吉右衛門さん


この「恩」ということを人一倍考え抜いてこられたんだろうなぁ


優しい優しい笑顔に

感謝させていただいて

心より

ご冥福を申し上げます。