蟻さん
レィチェル・カーソンという女性の名前を初めて耳にしたのは、二十歳の頃でした。
「沈黙の春」という著書とともに知りました。
何が沈黙しているのかというと
ある年の春に必ず、耳にするはずの鳥の鳴き声が聴こえない、というのです。
農家の友人からの手紙に
害虫駆除のために散布する化学薬品を拒否したいという訴えを知ります。
生物学の科学者で作家のR・カーソンは、本来は文学的な本の作家を目指していましたが、この一通の知らせに端を発して
運命的な本「沈黙の春」という、史上初の「環境浄化」についての警告の書を60年も前に⁉️インターネットもない中で独自の研究と心ある縁の科学的根拠を証してくれる、仲間を奇跡的に手繰り寄せて時間と苦労を重ねながら遂に上梓します。
反響は予想を遥かに越えるベストセラーになります。
やがて
ケネディ大統領から賛同を得て彼女の死後、環境に関する主な法律が制定されます。
その時代から今日まで
環境に関する私たち人類の配慮は、、、
如何に改善されたか、は、
耐性の強いウィルスの次々の出現を見れば、明らかにR・カーソン女史に合わせる顔はありません。
はじめに載せた写真の
「センス・オブ・ワンダー(感性の森)」の本と映画は私のバイブルです。
「神秘さや不思議さに目を見張る感性」センス・オブ・ワンダー
遺作となったこの作品を、彼女は未来の子供たちに捧げました。
科学者の
自然を知りたい想念の奥に
自然への「敬虔な愛」に満ち溢れる言霊が随所に光り輝いています。
それは、
詩人や俳人が持つ崇高な視線です。
この春に、
久方ぶりに開いてみると
まだ沈黙していない春🌱🌷🌱の花や鳥🐦️が今日も忙しそうに鳴き、飛んでいることが有り難く感じます。
ひっそりとした空き地で幼子を遊ばせている若いママさんを見かけました。
あっ、蟻さんだよ🎵🐜
あっ‼️(*^^*)
小さな世界を見つけて喜ぶ子供👦
子を追って蟻の国まで来てしまふ
明隅礼子さんの句です。
蟻🐜は、夏の季語なんですね。
数多の季語が
いつまでも
いつまでも
詠みうたわれる世界が続きますように。