風の電話 | 岡部まり オフィシャルブログ Powered by Ameba

風の電話



西田元局長のオススメ映画「風の電話」を見ました。

局長が珍しく、自らの作品を熱く語り、なんともいえない⁉充足感を漂わせていらっしゃいました、ことが、見終えて納得したような気がしました。

東日本大震災で家族を津波で流された主人公はるが、8年ぶりに 被災したふるさと、大槌を目指します。
カメラは、この主人公はるを「根気強く」追います。
根気強く、という表現が相応しいのか、😅わかりませんが、見終えたあとの観客のひとりの私もまた、ひとりの少女に、こんなに寄り添ったことがあっただろうか、というような「根気」と「温かみ」を覚えているのです。
 近年、こんな作品があったかな、、
ドキュメンタリーに近い物語。
話に出てくる人も設定も流れも
ぜ~んぶつくりもの、つまり、虚構なのに
なんだろう、
こんな少女が、こんな青年が、こんな老人が、
今も必死で生きていることがより現実的に感じられます。

 そこに行けば、亡くなった人と話ができる、という白い電話ボックス。
電話ボックスは、かつて街のあちこちにありましたね。
誰が建てたのかしら、
この本当にある、白い電話ボックス。
お金も
番号も
要らない
清櫃な空間。

話したい人同士なら繋がる電話は、目には見えない硬く強い絆があれば、結べるんだよ、と言われている気がしました。

主人公はるを演じるモトーラ瀬里奈さんの圧倒的な存在感が印象的でした。
 
素敵な映画です。