カズオ・イシグロさん✨ | 岡部まり オフィシャルブログ Powered by Ameba

カズオ・イシグロさん✨

ノーベル文学賞、
長崎生まれ、
日本人でイギリス育ち、
そして英ブッカー賞を受賞した
「日の名残り」
一昨日から今年のノーベル文学賞のイシグロさんの話題で私たち日本人も(笑)にわかに、何故か、我がことのように!喜んでしまいますね~💦面白い現象ですが、私も同様に嬉しいなぁ。

映画「日の名残り」も急に‼懐かしく思い出されて不思議です。
当時公開を楽しみに照れ拝見しました。
この映画の魅力は、、
まずプロデューサーにあの、「卒業」のマイク・ニコルズであること、
次に監督が、ジェーム・アイヴォリー🌠
「眺めのいい部屋」から「モーリス」など仕事でも関わることがあり、、個人的にも繊細な表現✨に魅せられていた監督でした。
さらに主演がアンソニー・ホプキンスで!文句なしにいい作品に決まっています、、!と意気込んで見終えると、カズオ・イシグロさんの原作の圧倒的な底力を随所に感じたものです。
カズオさんは、この作品に

「私のオブセッションは記憶です。
日の名残り、では、個人が何を忘れ、何を記憶するのかを追究しました」

とインタビューで答えていらっしゃいます。

アンソニー・ホプキンス演じる執事の一人称で語られる記憶と回想の物語。
観客は、この主人公から語られる終始安定した口調の中で 関わる人々と時代と出来事を知っていきます。

執事が常に執事としてあるべき、ものの捉え方で終始語られながらも時折、感情が溢れると観客の私たちもまた、ふっと感情がときめき、再び冷静さを取り戻したり、、記憶とは、回想するとは、本当にそんな感覚の繰り返しですね。

もう一度、今の年齢で観てみたいなぁ。