登山教室で、北岳・間ノ岳に行ってきました。

登山をしない人には「?」かもしれませんが、北岳は日本で2番目に高い山、間ノ岳は3番目に高い山です。

高さもさることながら、登山は必ずしも高いから難しいというわけでなく…富士山よりこちらの方が難しらしく…ドキドキでした。

お盆は帰省などで、登山してる場合じゃない人がいるので、夏休みにしては空いてると聞いたことがあったのだけど、お盆休み初日の人もいるだろうし、初めての山の日ということもあって、出発するなり大渋滞…新宿から東京を出るまでに4時間という有様で、登山口に到着して歩き出したのが14時すぎというありえなさからのスタート…

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樹林帯の急登をコースタイムの3時間半で歩ききり、初日の「白根御池小屋」に着きました。目の前には北岳の前衛が見えて、あれに登るんだ〜とテンションアップ。

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南アルプス市営のこの小屋は建物も新しく、管理もきれいだし、快適でした。混雑のため、2人でお布団1組と聞いていたけど、3人で2組を頂けて、しっかり休むことができました。

ただし、朝食は来た順で、予定のスタート時刻に出るためには、最初の回にどうしても入りたいので、5時からの朝食に4時過ぎから並び…みんな同じ考えなので、ズラ〜っと廊下に2階まで大行列…時間がな〜…が残念でした。

2日目は、6時スタートで、「草すべり」と呼ばれる、花がたくさん咲く急登を登り…

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樹林帯、森林限界を越えると、南アルプスの山々や遠くには八ヶ岳などが見渡せました。もう雲の上…自分の足で歩いて、雲の上に上がり、見渡す景色は格別でした。

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気持ちがいい稜線をいよいよ北岳に向けて進み…

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岩を登り…やっぱり私は高山が好き!岩が好き!

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そして日本第2位・北岳(3192m)の登頂に成功しました!

北岳は、高山植物で知られているそうですが、もう1つ、『日本一高いところから富士山を見ることができる場所』…幸い、雲海の上に富士山を見ることができました。これが見たかった!

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でも高山病で体調を崩したりした人が出てしまい、かなりペースが遅れてしまい、この日泊まる北岳山荘に到着したのは、12時半過ぎ…。

予定では、コースタイムでも往復4時間は欲しい間ノ岳まで、この後ピストンだったのですが、ここまででもう体力的に難しかったり、しかも日没を考えるとコースタイムのスピードで行かなければならない厳しさ…各自が自分の状態を見極めて…行ける人だけ行き、そうでない人は翌日の行程に向けて休むことになりました。

私は幸い、体調も良く、まだ行ける状態をだったので、間ノ岳へのピストンに参加しました。

北岳から向こう、間ノ岳に向けてはさらにザレ場や岩場が続き、崖横を通過するなど…た、楽しい…。

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思っていたより間ノ岳は遠く、見えている山だと思っていたら、「これじゃないの?」と…でも、みんなで協力し、コースタイムを切るスピードで無事、登頂することができました。

日本第3位・間ノ岳(3189m)に登頂成功!

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小屋にも無事…往復3時間半で戻ることができました。

この日の行動時間は11時間半…。昨年の仙丈ヶ岳の時も、行動時間が10時間だったけれど、ペースが遅くて遅れた10時間ではなく、ラストはコースタイムを切るスピードで登りきるのを含む11時間半…疲れた〜!

しかし、やはりこの日も大混雑…聞いたことはあったけれど…お布団1組に3人という割り当て…。しかもね、この布団が山仕様のセミシングルか?っていうサイズ。寝られる寝られない以前に、どうやってこの面積に3人が収まるの?と惘然…。

まあね、今回は結局、1組に2人というところまで、スペースを確保できたのですが、やはり実際に1組に3人というのはアリとのこと…う〜ん、まだ私には難しいかも…山女への道は遠いかも、なんて。

夕方から夜にかけて、雲が出てしまったのですが、3時半に起きて、この日来ていたペルセウス流星群を見ることもできました。

3時半に起きるなんて、普段だったら「えー!」だけど、なんせ20時前には寝ているのでね。

次第に夜が明けてきて、ピンク色に染まる雲海上の富士山を眺め…

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北岳越しにご来光を迎えました。

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山ならではの贅沢なひと時。出発後には、ブロッケン現象を見ることもできました。(見えるかな〜?)

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最終日は、約1時間かけて再び北岳に登ってから小太郎尾根分岐から右俣コース、大樺沢コースを通って下山…。

蓄積した疲れで、二俣(2230m)辺りでもう膝下が痛くて…あぁ、もうダメかも、これであと3時間とか本当に無理かも…なんて思ったけれど、なんとかなんとかなんとか無事下山。

広河原山荘でアイスを…幸せ〜!

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1年半前、登山教室に通い始めた時は、今となっては丘のような小山に登って、1週間も体が痛くてたまらなかったのだけれど、こんな山に登れるようになるなんて。自分を褒めてくなるような、大満足の登山教室2年生の卒業山行でした。