次も、私が婚活祭り時に抱いていた「結婚したい」理由です。

この答えを得た時、「子供が欲しいから」とか「老後一人じゃさみしいから」とか

そういう理由のもう一歩奥にあるものを獲得した気がしています。

 

教えてくれたのは、やはり本です。

結婚カウンセラー石井希尚さんの著書「結婚に遅いということはない」

「幸せな結婚の真実」の章に書いてありました。以下は要約です。

 

・結婚の目的は、「結婚しない限りけっして手にれることのできない大切なものを得ること」。

・人は精神的な生き物であり、「帰属欲求」というものを持っていて、それは「どこかに帰属していたい」、

 「なんらかのグループ、社会の一員でありたい」という欲求のこと。

・結婚は、自分のすべてが受容されていることを実感し、深い安心を得られる場所であり、それこそが「帰属欲求」を満たしてくれる。

 結婚は、夫婦が社会を構成する最小単位として独立すること。

 

それを読んだとき、私はフリーランスの仕事をしていたのですが、大切な仲間はいるけれど、

皆それぞれ家族がいて、一生続く関係だとは思えませんでした。

さらに、自分がアラサーになったぶん、親も高齢化していつかは一人ぼっちになるという想像がリアルにつきました。

その時感じていたのは、「帰属欲求」が満たされなくなることへの強い「孤独感」や「不安感」です。

それらは心の健康が自慢だったはずの私のマインドを蝕み、うつの入り口である日々の早朝覚醒や、なかなか寝付けないことにつながりました。

私の周囲でも、婚活に真剣に向き合っている人であればあるほど精神をやられて精神科に通っていました。

婚活で苦しんだことがない人は理解できないかもしれないのですが、実際に、ここまで苦しめられる人は大勢います。

 

この本を読み、そうか、結婚できなくてこんなに苦しいのは

「帰属欲求」が満たされなくなることへの恐怖なんだ、

結婚したいというのは、帰属欲求を満たし続けたいからなんだ、と腑に落ちたのです。

 

さらに、この本には、生まれて最初に帰属欲求を満たしてくれる「親」ともいつかは離れ離れになること、

親よりも結婚相手を大切にすることが「帰属欲求」を満たす関係を築くうえで重要であることも書かれています。

 

これも、元カレの親の猛反対で結婚できなかった私にとってはとても納得できる意見でした。

「君よりパパ・ママの意見が大切なんだ」と言われながらもあの彼と無理やり結婚していたらすでに破綻していただろうと思います。

もし、彼の親が反対せず私と彼が結婚できたとしていても、あの親子関係のままでは、

何かの折で私たちと意見が合わなかったとき、彼は絶対に親の味方をしたでしょう。

そんな不安定な関係に、揺らがない帰属場所を設定することは到底できません。

 

「揺らがない帰属欲求を満たせる、最小単位の人間関係」。

それこそが、「幸せな結婚」の正体ではないでしょうか照れ

私は、自分の婚活の目標を、この人間関係を作ることに設定しました。

これ以降、婚活相手に、または外野に茶化されて、「なんで結婚したいのか」と問われても一切、心がブレることはなくなりました。

(こんなめんどくさいことを考えているのは、言葉で語る必要もないので、聞かれてもほとんどは胸にとどめていましたが。)

 

そして、念願かなって私の全部を受け入れてくれるとても素敵な夫を見つけ、まさに幸せな結婚生活を続けています。

私がこういった考え方ややり方を一生懸命伝えた婚活仲間も、本当に素敵な彼を見つけて、次々結婚、

1月の天赦日に入籍する子もいます。彼女の入籍報告が本当に楽しみ!

 

つぎも、結婚したい理由についてです。

しつこいですが、こういう考えるのがめんどくさいベースこそが、急がば回れ、最短の婚活に大事なので!