ナイル・エクスプレスの2階のベッドで迎える朝~
目覚ましもかけてたけど、なんか朝方ガタガタうるさくて友人と私、どちらともなく起きてしまいました。眠れたような眠れなかったような。。。
でも、ベッドの広さは充分で(特に私が寝た2階は天井も高い)、お着替えも中腰くらいで出来る完全なプライベート空間です
車内でもノックのモーニングコールがちゃんとありましたよ
しばらくすると、朝食が運ばれてきました。
夕食は通常のシートの状態で机を出してもらって2人で並んで座って頂いたのですが、朝食はベッドメーキングの前だったので、2階のベッドに向かってホイっと渡されました
私は下に降りて、顔を洗ったりしたのに、また梯子を登って2階でくつろぎ中だったせいか、それともベッドで食べるのが普通なのか、下に降りてもテーブルも無いことだし、顔も見えない上下で話しながら頂きま~す
夕食に比べてご馳走ですだって変なものが無いもの~
そして、今日も私は絶好調ですよ
寝台車の2階にいる私。
やっと例のヒエログリフTシャツを着ました
南の都市は暑すぎたので、比較的過ごしやすいカイロでやっと出番です
(エジプトは乾燥して暑いので、長袖のほうが快適)
手に持っているのは、アブ・シンベルのホテルの前にあった売店で、こんなモノ買うバカいるんだ~って言いながら買った小道具「木彫りのアンク」です。
色々探しましたが、オーナメントみたいに吊るすところのついている金属のアンクはたくさん見たのですが、持つ以外に使い道のなさそうなアンクはありませんでした。ラッキー
その後、このアンクは同じツアーの皆さまも写真を撮る際に使われて、楽しんで頂くことができました
そして、添乗員さんが確認のためにモーニングノックをしているような朝っぱらから、私はスリランカの「世界の車窓から」みたいな取材を申し込まれて、元気にうけてきましたよ
実は偶然申し込まれたというより、近寄ってきているのを見付けて、タイミングを計って出て行ったんですけどねー
お部屋係のエジプシャンも巻き込んで、『Hi~~スリランカ~』
スリランカについては聞かれなくて良かった。。。
どこ何お茶が採れるところ
最後に私のカメラでも逆に撮らせて頂きました
朝からテンションの高~いエジプトお上りさんモードの私と、勝手に仲間に入れられて、ちょっと不満げな友人。
日本人にも冷静な人がいるということを、ちゃんと観てもらわないとね。。。
そんなことしてたら、ギザ駅に到着
早くもポーズがワンパターンになってきてます
この駅で、みんなが写真を撮っていると。。。
「Mari」 「Mari」
と呼ぶ大勢の声が
Mariって何って見てみると、
隣に停まっていた他の国の観光客の皆様が全員満面の笑みで私の名前を呼びながら手を振ってくれています
どうやら、その中の1人がヒエログリフの解説をしながら、私のTシャツのカルトゥーシュを読んだみたいです
もちろんメッチャ笑顔でお答えしましたよ
さて、観光観光
エジプト考古学博物館です
片手だけ手袋しているのは日焼け対策ではなく、例のスカラベブレスの金具がポロくて痛いから。。。
そんなにまでして、つけたいか~
つけたいゾ~
博物館は、もちろん撮影禁止でした。
そして、ここでは有名なツタンカーメンのお墓から出てきたものにご対面します。
私は日本でブームになった阿修羅展で、大勢の人の波から阿修羅くんにご対面したばかりだったので、ツタンカーメンの黄金のマスクには、あれよりマシなら良しとしようと覚悟していました。
黄金の逗子や、背もたれにツタンカーメンと王妃の絵が描かれている黄金の椅子を鑑賞した後、えっここにあるの~っていうくらい、離れたところからロープが張ってある訳でもなく、防弾ガラスのようなガラスに入っているでもなく
フツーにフツーに彼は、いました。
マスクの真正面に立って、独り占めの時間が持てるくらいゆったりしています。下から覗いてミイラに触れていた部分もしっかりと観れます。
マスクは本当に美しくて、彼について考えるような感慨に浸ることなく
、ただ、ただ見とれてしまいました。
棺や装飾品なども本当に素晴らしくて、やはりみんなが思うことですが、こんなに若い王の墓にこれだけの副葬品があったのなら、あのラムセス2世のお墓が完全な状態で発見されたら。。。と、思わずにはいられません。
盗掘者たちは、こんなに完成された美術品達を溶かして、ただの金と石として売り払ってしまったのでしょうか
その後は時間の許す限り、ミイラ室や様々な時代の遺産達をサクサクサクサク鑑賞して、もちろんツタンカーメンのお父さんのアクエンアテンにもあいさつに行きましたよ
他の美化された王様の姿もイイけど、アクエンアテンの像やレリーフなどの写実的な人間らしい芸術は、どうしてもこの目で見たかったもののひとつです
大英博物館のような1日ではまわれない規模を想像していたので、すべてをゆっくり観た訳ではありませんが、サ~っと通るだけは通れたので、満足です。
ランチはターメイヤ(ソラマメのコロッケ)とお魚です
いつも「スズキ!スズキ!」って言われながらサーブされるのですが、これが日本でも白身魚として売っているナイル・パーチなのでしょうか
今日のナンは焼き立てで美味しかった~って思ったら、いかにも写真を撮ってくれってかんじで、外で焼かれていました
午後からはオプショナルツアーで、ダハシュール・メンフィス・サッカラ観光に行きます
まずは、ダハシュールのスネフェル王が造った屈折ピラミッド
クフ王のお父さんです。
どこにでもいる野良犬が、この砂漠にもいました。
エジプトの原種みたいなのでしょうかジャッカルの顔のアヌビス神に良く似ています
そして、どこにでもいるこんな危険な銃を持った警備員さん
「この銃を見せてやるからチップくれ」って言います
エジプトでも軍事施設などは撮影禁止と言われますが、個人はこんなもんです
今までは避けていたのですが、そろそろエジプトポンドを使い切ってしまいたかったので、今日は変な人は誰でも撮ります
以前、中国で行進している兵隊さんを撮っていたら、本当に銃を構えた人が走って来て泣きそうになった私は、エジプシャンのこんなところが大好き
メンフィス博物館に向かう車窓から、ナツメヤシの林を見付けました。作物として作っているのだから「畑」というのでしょうか
着きました
メンフィス博物館名物、アラバスター製のスフィンクス
そして、ラムセス2世の巨像
うつ伏せの状態で埋まっていたので、お顔がキレイに残っています。王様のシンボル、印鑑を握りしめているので、私は懐中電灯を握りしめて2階から見下ろして撮ってもらってます
次はサッカラに移動しま~す
ピラミッドって完成度が高過ぎて、宇宙人が造ったという説がありますよねー
でも、この階段ピラミッドや先程の屈折ピラミッドがあるということで、古代エジプト人が試行錯誤しながら、代を重ねる毎に完成させていったという証拠になっているそうです。納得~
ここは人気があるのか人も多いけど物売りさん達もたくさんいます。
同じツアーグループの男性(ツタンカーメンのマスク)にネックレスを売ろうとしている物売りさんの帽子が素敵だったので後ろからコッソリ隠し撮り
ところが、この写真
後で決定的瞬間だったことが発覚しました
黄金のマスクで隠させて頂いた方。。。Mさんとしておきます。
「全部買ってやろうか~」って冗談で言ったら、当たり前ですけど物売りの人が離れなくなったらしくて、本当に全部買ってあげたそうです。ネックレス、何本あったのか分かりませんが、袋にズッシリありましたよ
その後、奥様に怒られて追いかけられているMさんと、それを楽しむエジプシャンの決定的瞬間も頂きました
バスの中に物売りの人
と、思いきや。。。「ワンダラ~ワンダラ~」って言っている笑顔のMさん
あの帽子まで。。。
元は胸飾りみたいなので、つけさせて頂きました。
Tシャツに溶け込んでしまって柄みたいになっちゃった。。。
結局、グループの人全員にネックレスを2本ずつくらいプレゼントしてくれました
私はラクダの骨と木で出来たペンダントを頂きました。後2日の旅行中に使わせて頂きますね
Mさん楽しい話題もネックレスも本当にありがとうございました
ダハシュール・メンフィス・サッカラを駆け足で観光したかと思ったら。。。
オプショナルなのに、こんなの聞いてないゾの、絨毯屋に連れて行かれました
販売もしていますが、「カーペットスクール」という所で、子供達が絨毯作りを習っています。何でも一番細い糸を使う高価な絨毯は、指の細い子供のうちでなければできないのだそうです。
左に座っているのは黒いスカーフをした女の子。かなりのテクニシャンらしいです。
女性の指なら大人になっても大丈夫そうですが、彼女の両親が「女の子は結婚したほうが良い」という考え方の人達なので、彼女は18歳くらいになるとアルバイトもダメになるかも。。。とのことでしたもったいない
日本もほんの少し前までこんな空気だったんでしょうねー
複雑な気持ちで観ていると「お嬢さん」と、声を掛けられて、ありがちな「試しにやってみる人」に選ばれました。超難しくて全然できませんでしたけど、彼女に「ジョ~ズ~」って褒められました。意味分かって言ってるの~
この結婚していない「お嬢さん」の年齢聞いたら、みんなビックリするだろーなー
本日の観光も全て終了して、ホテルに向かいます
今日のホテルは、初日と同じ。
そう。。。あの停電2時間だったとこです。心配
添乗員さんが、「まあ、2回は無いと思います」と、言った矢先
なんと
まさかのウェルカム停電です
大歓声で大拍手の私達ツアーグループのみんなと、うなだれる添乗員さん
すかさず、数人が懐中電灯を取り出し、あわてることなくカギの受け渡しがはじまりました
今回は、すぐ回復して助かりましたが、フロントの人達も楽しそうにこちらを見てました
こんな陽気な日本人見たことね~だろぉ
平均年齢はかなり高かったと思いますが、本当に愉快なチームですみんな大好き
夕ご飯は、ケバブという肉料理でした~
ついに、観光は後1日を残すのみだ