故郷のこと、、 | 加賀谷真理 Official Blog 「Tiny Bubble」 

故郷のこと、、

今回の熊本地震、私の故郷での大きな
災害には胸を締め付けられる思いです。

熊本そして九州で親戚を始め
友人、知人など被害に遭われた方が
たくさんいる中、
何を語って良いかわからず、
ブログ、Face Book,インスタ、Twitterを
全てやめておりましたが、
今日は思い切って
ブログを更新することにしました。

地震直後から高校の同級生達とは
グループラインを使って安否を気遣い、
情報交換をし続け、
電話が通じるようになってからは
親戚や友人、知人と励まし合い・・・

高校の同級生達は避難所の位置や
道路の状況を伝えたりしながらも、
冗談を交えたり面白いスタンプを
送ったりと、
笑顔を忘れない努力をしているのが、
本当に素晴らしく、頼もしく、
誇らしいです。

震災後、初めての叔父からの電話では
「蔵が傾いて壊れそうだけど、
真理の宝物はどうしようか?」と・・

実家を引き払うときにどうしても、
東京に持ってこれなかった
畳一畳分くらいある
百恵ちゃんのポスター、、、 

30年以上、壁に貼ったままだったので、
触れるだけでパリパリと壊れそうで、
そう~っと巻いて母の実家の蔵の
二階にある、私の身体もすっぽり
入りそうなほど大きな蓋の付いた木箱
(何という名前かわからず・・)に
その百恵ちゃんのポスターを
入れてきたのです。

すでに150年も経っているお蔵ですから、
壊れても仕方ないのですが、
お蔵が崩壊する事より
私のお宝を心配してくれる
叔父の優しさが嬉しかったです。

今朝は母の大親友で私を子供の頃から
可愛がってくれているおばちゃんに
電話をしましたが、
毎日車の中で寝ていて足が痛いと
言ってました。
でも「真理ちゃんの声が聴けたから
元気が出た~!!」って
明るく言ってくれて、こちらの方が
涙してしまいました。


大変な状況でも、心を強く持ち、
頑張っている皆さんに対して、
私は何をすれば良いのだろう、
何ができるのだろう、と
日々、考えています。


私は熊本で生まれ、2歳から11歳まで
父の転勤で札幌に暮らし、小5の夏に
再び熊本に転勤になり、約8年間を
熊本で過ごしました。

熊本に引っ越すと、すぐに父が土地を
探し、母の希望のレイアウトで、
父の趣味の盆栽ができて
私の憧れだった芝生を敷き詰めた庭が
あって、弟が欲しがっていた犬と
犬小屋がある家を建て、そこが私の
「実家」になりました。


高校を卒業、留学後は熊本に一度も
住む事はありませんでしたが、両親を
東京に呼び寄せた4年前までは、
いらなくなったものはとりあえず
「実家」に送り、
帰省すると高校時代の交換日記を
読んだり、
百恵ちゃんのポスターを眺めたり、
中学入学祝に庭に植えた桜の木の
成長を喜んだり、
縁側で昼寝をしたり、、と、
実家は常にそこにあるものだと、
ずっとずっと信じて疑いませんでした。

私の実家は両親が熊本を離れる時に
親しくさせて頂いた方が、
そのままの形で買って下さることになり
「いつでも、遊びに来て下さいね。」と
おっしゃって下さっていたのですが、、、

今回の地震で壁が壊れ、窓ガラスが割れ、、、、
しばらくしたら取り壊すことになりそうです。

でも、天災ですし、古い木造の家ですから
仕方がないことです。
どなたも住んでいなかった事で、お怪我もなく安心しました。

もう、私の家は無くなってしまいますが、
でも、私の故郷はいつまでも熊本です。

少しでも役に立つことがあれば、、と思い
どのタイミングで熊本に帰ろうかと
考えていますが、
現地の親戚や友人からは、
まだ道路状況も悪いし、混乱しているので
来ない方が良い、、と言われてしまいました・・

今でも余震が続き、不安な気持ちを 持ったまま、
暮らしている方がたくさんいらっしゃる中、
現地に入って救援活動をしたり、
チャリティイベントを行ったり、と
支援の形は様々だと思いますが

私が今やるべきこと、私らしく「できること」は
粛々と自分の生活を送り、経済活動を
遂行し続ける事だと考えました。

普段通り、食べて、飲んで、笑って、イベントに行き、
一生懸命、働いて、、、

そして、心の中でたくさんたくさん祈り、
みんなの事を想い、、、
こっそり、かつ精一杯、募金をします。

それが私にできる事だと・・・


この震災でお亡くなりになった方、
被害に遭われた方、
今もなお、苦しんでいる方、戦っている方に心から
お悔みとお見舞い申し上げます。

そして、早期の復興を心からお祈り致しております。

故郷の皆さんへ・・

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加賀谷真理

追伸、
私の故郷の事を心配し、すぐにご連絡を
下さった皆様に心よりお礼を申し上げます。
本当に嬉しかったです。
ありがとうございました。
引き続き、宜しくお願います。