目黒の駅前で並んで信号待ちをしていた 中学1年生くらいの少年とお父さん


点滅する信号



そこへ同じ年頃の 

サラサラの黒髪をなびかせた制服の少女が走って来て

少年の足元に定期を落としました。




少年が手を伸ばしたけど少女はサッと拾って

一瞬彼の顔を見たあと 

また走って行ってしまいました。








ニヤニヤしながらお父さんが

「残念だったな(笑)」

と言いました。







「チャンスは、一度しか訪れない。

      昔の中国の本にも書いてある。」






少年は困ったように下を向き笑って

二人は信号を渡って行きました。




素敵なお父さん