町じゅうに金木犀(きんもくせい)の香りが広がっています
天国の祖母が愛した金木犀の香り
手帳に書き留められていた詩によってそれを知りました。
毎年風に乗ってやって来るこの香りを感じると
小学生のころ亡くなった祖母の存在を思い出します
この木の姿は地味で普段は存在に気付かないけど、季節が来た途端
素晴らしい香りを漂わせ こんなにあったのね と思う
7月、その祖母の愛娘(私の母)の誕生日に iPad をプレゼントしました。

iPadはシンプルで感覚的で、
アナログ人間にも 「おもしろい」 という所から新しい世界を開いてくれる素敵な機械だと思う。
今ではLINEもしっかり使いこなし
写真が送られて来ました
「金木犀すごく香ってるわ」
たぶん母もこの香りとともに毎年 祖母の事を思い出していると思う。
時代のツールを介し 些細な日常のひとこまを送ったり送られたり
そんなあたらしいコミュニケーションがプラスされたのは良い事だと思う
技術の進歩って冷たいイメージがつきまといがちだったけど
一歩進んで最近はあったかい
祖母が生きていたら 「あらこれおもしろいじゃない」 なんて言って使いこなしてただろうな
今日も東郷神社を通ってしばらく金木犀の香りに包まれてから帰ろう