入院生活が突然スタート
点滴をして1週間で羊水が増えなければ助かる可能性は・・・と言われて過ごす日々。
朝が来るたびに、これが夢ならいいのに・・・とぼんやり思いました。
その一方で主治医やナースさんに優しくしてもらい、おいしい病院食(パンケーキやラーメン、パスタ、焼き立てパンの日もありました)を食べ、夫がお見舞いに来るのを楽しみに待つノーテンキな私もいました
明るく過ごした方が得だと思ったし、まだどこかで、
「羊水はきっと増える!」
と信じていたのかもしれません。
入院して4日経った日、
「一度羊水をチェックしましょう」
と言われました。
その日は主治医がお休みだったため、代わりの先生が診てくださいました。
「・・・羊水、ほぼないですね。」
「3日後、主治医と話してください。」
ネットで【羊水過少】を調べまくり、妊娠22週未満で羊水が増えない場合どのようなことがこの先起きるのか予習していた私は、その言葉でチビ助が助からないんだと悟りました。
そしてきっと先生からは、中絶を勧められるであろうことも分かっていました。
中絶をしなくても、お腹の中で力尽きてしまう可能性が高いことも・・・
夕方、仕事中の夫から電話がありました。
ずっと我慢していたのに、夫の声を聞いたら涙が止まらなくなりました
「羊水全然増えないよ。チビ助はもうだめかもしれない。きっと中絶を勧められる。」
「チビ助は今も元気なのに、私の意思で命を絶つことなんてできないよ。チビ助は好きなだけ生きていいよね?一緒にお腹の中で過ごして、いろんなところに行って、チビ助が好きなタイミングでお腹から出てきて、苦しくてお空に帰りたくなったら、その時は笑顔で2人で見送るってことでいいよね?」
夫はただ聞いてくれて、そうだねって言ってくれました。
羊水が増えるかをジャッジする1週間、私にとって辛い光景がたくさんありました。
ベビーベッドに乗せた赤ちゃんを連れて、授乳に向かうママの姿
↑病室が新生児室の近くだったため、この光景を毎日見ました。
同室の妊婦さんとそのご家族の楽しそうな会話
(退院後の話、ベビーグッズの話etc)
新生児室から聞こえる元気な赤ちゃんの泣き声
6年間ずっと待ち焦がれて、やっと来てくれた新しい命。
ちょっと前までは、あと半年もすれば私にもやってくると思っていた世界。
自分には来ない未来を見せつけられているようで胸が締め付けられました。