メンタルなケアが必要な人たちの心配をしています。

震え、吐き気、胸痛、過呼吸など増えているかもしれません。
人によっては、いっそのこと被災して死にたいという思いを抱く人もいると思います。
被災者であれば、お薬がきれている方もいるでしょう。
ホントにつらい、不安な時間を過ごしていることでしょう。
過去の被災者の方々の中にはPTSDに苦しんでいる方も多いですし、せっかく落ち着いてきていた人でも再燃する可能性があります。
また、被災者ではないのに、症状が増悪する人もおそらくたくさんいらっしゃいます。
特にパニック障害の方は映像による影響を受けやすい傾向があります。

医薬品がない状態では、精神的コントロールが大変難しいと思います。
そういったときは誰かに不安な気持ちを伝えてください。
怖くていいです。
怖くて当たり前です。
怖いことを伝えて、震える体(特に背中)をさすってもらいましょう。
指先や足先を出来るだけ冷やさないように工夫して、少しでも温もりを感じられるようにしましょう。
人と手をつなぐ、抱き締めてもらうなども有効です。
少しでも温もりを感じられる環境を作れれば、それにこしたことはありませんが、被災地がとても寒い地域なので難しいのでしょう。
それでも、自律訓練法を用いて自己暗示をかけてみましょう。
ひたすら『気持ちが落ち着いている』と唱えながら深呼吸をすることで落ち着いてきます。(ホントの自律訓練法からすれば、かなりの簡略版)
一人でも出来ますが、人と一緒に行うほうが効果が得やすいように思われます。

そして、泣きたいときは泣きましょう。
我慢をせずにつらい思いを語ってみましょう。
聞く側の人は、否定せず、全面的に肯定して受け止めるだけで大丈夫です。

そして、今後向き合うことになるサバイバーズギルトの対策も必要です。
生き残った罪悪感。
どなたにでも起こりやすい心的反応です。
この気持ちも話してみてください。
このサバイバーズギルトもとてもツラく、しかも強烈で、長く、人によっては、命を絶とうとする方も出てきます。
でも、サバイバーズギルトも分かち合いで、随分と支え合える可能性があります。

どうか、そういったことを理解して対応してもらえればと思います。
バイスタンダーにしてもらいたい、あるいは当事者ご本人でも出来るケアを紹介したつもりです。

もし、こういう人がいらっしゃれば、参考にしていただければと思います。