7.戦車
初めてタロットカードを学んだときに教えてもらった戦車のカードの解釈は
自分のテリトリーから出て挑戦すること
しかもその時に結果はどうでもよいのだ
とにかくやってみたい、その気持ちだけで突き進む状態
というようなモノでした
それを聞いたとき
これは私が彼を追いかけて熊本に行ったときの話だ
と思いました
大学生の時に付き合っていた彼が就職のために実家のある熊本に帰ることになりました
お互いに何となく結婚するつもりでいて、私も結婚前に実家に戻ろうと思って遠距離恋愛になりました
でも安心しきっていたら、なんだか雲行きが怪しくなり…
彼は同じ会社で気になる人ができたそうです
私は居ても立っても居られなくなり…
熊本に行きました
しかもただ行ったのではなく、そのまま不動産屋に飛び込み住むところを見つけて、すぐに契約して住みました
家電類もそこで揃えて仕事も探しました
もうすごいスピードです
今思うと怖いですね
でも、ここまでしているくせに彼に会っていません
連絡はしたし、熊本にいる、とは伝えましたが会ってくれなかったのです
会いに行こうと思えば行けたのですが、顔を見てフラれるのが怖くて無理強いはできませんでした
そこがヘタレの私ですね
そうして彼に会わないまま半年が過ぎる頃
自分の中でようやく
もういいかな…
と思えるようになって
そのうちに、
もうここにいる意味はない
と思って帰ってきました
ジューン澁澤先生に教えてもらった戦車のカードの解釈で面白かったのは “反抗期”
最初、面白いけど私のエピソードには当てはまらないかな
と思っていました
でもよ〜く考えてみると
あれも一種の反抗期だったのかな?
と思えてきました
しかも世間知らずの甘々の私は
部屋を借りる時の敷金礼金等の費用や家電製品代を全て両親に出してもらっているんです
父に
『たぶんもう彼の気持ちは変わらないと思うよ』
と言われましたが
『今行かないと後悔する』
と言って飛び出しました
今思うと、よく許してくれたな〜と両親に感謝の気持ちでいっぱいです
私も子供ができて初めて親の気持ちがわかるようになりました
もし私だったら、送り出すことはできないかもしれないなーと思います
ただ、このことは私にとって、とても大きな経験になりました
当時は辛かったのですが、今となっては私を強くしてくれた一つの思い出です
そして、行ってよかったと思います
今思うと、自分の力だけでは切り開いていないということがわかるのですが、
当時の私は、
こんな風に行動できるのだから、私はやろうと思えば何でもできるんだ
と自信につながりました
この経験のお陰で、何かやりたい、行きたい、と思ったらすぐに行動できるようになりました
戦車のカードが出た時は…
欲しいものを手に入れるために突き進め!
その結果、たとえそれを手に入れられなかったとしても、その経験が宝物になるよ
とお伝えしたいな、と思います