16.塔
タロットを覚えたばかりの頃はこのカードが一番怖いと思っていました
最初に覚えたこのカードの意味は
自分の力ではなく天災などで勝手に終わりにさせられる
というものでした
言葉をそのまま受け取って
そんな恐ろしいことが起こるのか、
と震え上がっていました
その次に勉強した時に
自分の殻が壊される
ということだと教えてもらいました
今まで自分を守ってきた仮面や鎧のようなものが
突然壊されるのです
壊された時にはとても怖かったり、恥ずかしかったりすると思います
でももうそれは必要ないから壊されたのです
では、何が壊されたのか…
それは、こうあるべきという考えや、信じていたことです
自分はそれが正しいと思って今まで生きてきたのに、
急にそれは間違っていた
とか、
違う考え方(視え方)もあるよ
と言われるので天地がひっくり返る思いですよね
それはそれで怖いかもしれませんが、
違う自分になりたい願望が強かった私
にはすごく素敵なカードに思えました
それからは塔のカードは好きなカードに変わりました
そして、今回ジューン澁澤先生のウエイト版タロットセミナーを受講すると、さらに面白い解釈を聞くことができました
以前の学びでこのカードは怖くなくなってはいたのですが、
絵柄を見ると
2人の人が真っ逆さまに落っこちていく
というのは良い気がしませんでした
ですが、そこに見事に安心できる解釈を付け加えてくれたのです
もう完全に怖くないし、むしろ良かったね
と思えます
さすがジューン先生
こんな風に、カードが怖くなくなるお話をしてくれるところが他の方との違いです
占い師がカードのことを怖いと思っていたら、
どうしてもネガティブな読み方しかできなかったりするし、
お客さまもカードを見た時に
悪いことが起こるのではないか、
と思われるかもしれません
ジューン澁澤先生にも教わったのですが
カードには良いカードや悪いカードというのはないのです
質問内容や出てきたポジション等によって
良い意味にも悪い意味にもなるのです
自分の意思ではなく何かの影響で突然終わらされることって一見怖いようでいて、反面、楽になれることなのではないでしょうか?
自分では止めることができなかったことが終わりになる
それは自分のせいではないので、気持ちが楽なように思います
以前、友達と一緒にスポーツジムに通っていました
友達は学生の時からスポーツが得意で体を動かすのが好きなタイプです
私は運動が苦手で、スポーツは体育の授業以外にはしたことがありません
あっ
ありました
小学生の時に地区で夏だけ強制的にソフトボールをさせられていました
私は守備の時に膝を外側に広げて構えるポーズが苦手でした
はしたないと思っていたのです
それはおいといて…
運動不足と加齢により脂肪が増えてきたのが気になるお年頃…
友達と一緒なら楽しく体を動かすことができるかな、と思って入会したのです
初めはジムに通っている私ってステキ
と思って、楽しかったのですが
思っていたような筋肉はつかないし
段々辛くなってきた時…
コロナが流行って
当時、福祉系の仕事をしていたので会社都合で行けなくなりました
残念だけど、仕方ないよね
と言って退会しましたが、
実はホッとしていました
誰のせいでもない
私のせいでもない
これはまさに塔のカードのような出来事でした
こんな風に救われることもあるんですよね