映画「ラストレシピ」のあらすじに沿って細かい考察を思い込みも織りまぜてお送りしています。
私がこの作品のために出来ることはこんなことくらいですが、お読みになった方が少しでももう一度観に行こうって思っていただけると嬉しいです
では④の続きを
健のお店が黄金炒飯でめちゃくちゃ繁盛している
健「うちは深夜が勝負だって言っただろ!後にしろ!」
そんな健のけんまくにすごく素直な充がなんか可愛いな。自分を案じて今回の一件を仕組んだ健の愛情が頑なだった充の心を柔らかくしてくれたんですね。
それにしても確かに深夜が勝負とは言ってたけど昼間にひとっこ一人来ないような店が急に?!
出来ればこれが黄金炒飯の人気によるもので健もこんなに反響があるとは思ってなくてちょっとヤベッとか焦ってればいいな。そして充がどおりで食ったことある味だと思ったよってクスッとしてたら楽しい
葬儀に現れた園長の知り合いの中に宮内庁の人がいたけど辰己の息子とかなのかしら?
園長の死によって途切れてしまっていたレシピに込められた想い。
健「直太郎さんの生きざま園長の想いをあいつに伝えたい。でも今のあいつは最悪だ。このままレシピを渡しても想いは伝わらない」
健の提案でみんなで充自身にレシピをさがさせることに。
健「最期の料理の以来ならお前は引き受ける」
誰よりも充を想い充を理解してくれている健。
充「みんな知っていたのか」
健「あぁ、みんな知ってた」
ため息をつく充。
ここのシーンもすごく好きです。
レシピさがしで見つけたのは千鶴や直太郎の想いでありその言葉ひとつひとつが充へのメッセージのようだったけれど。
それを伝えてくれたのは直太郎の信じた人たちでそれを仕組んだのは充を大切に思ってくれている人。
たくさんの愛に満ちたはかりごと。
レシピをたどりながら成長していく充は満州での直太郎の成長とずっとリンクしているんだけど、同じ仕掛けられたはかりごととはいえ理由はまったく逆で同じ二人の「みんな知っていたのか」というセリフがまったく違うものになっているのが興味深い。
たくさんの人の愛情に包まれて穏やかな表情になった充がいいなぁ。
充にとって20年ぶりのすずらん園
太一からの手紙には充に届かなかった愛が綴られていた。
太一「あのレシピのせいでみんな不幸になった。呪われたレシピから君を守りたかったんだ。だから料理人にだけはなって欲しくなかった」
「しかし今の君にはこのレシピが必要だ。君が一人じゃないことを伝えるために。直太郎さんたちの想いは君を助けてくれるだろう」
「君に会いたい。もう一度会いたい。どうしても君にこのレシピを渡さなければいけないんだ」
二度と会えない人からのこの手紙は本当に切ない。
太一「私にももう一度食べたい思い出の料理があるんだ」
健「こんど充に作ってもらいましょう」
太一「そうだなぁ」
そういいながらきっとそれは叶わないと太一はわかっているのかもしれない
太一「充を頼む」
健「わかってます」
太一と充と健が本当の親子のようにみえてくる。想いが強いからこそ愛情がすれ違ってしまう親子。
健「俺は何もできなかった」
健は自分だけじゃなくて充の分まで泣いてくれているようで。
わかってるって肩をポンポンする充。
悲しみを共有しあう二人。
レシピをめくる充が見つめるのは千鶴、直太郎、自分に命をつないでくれた人たち。
健「世界に名を刻むために作られたレシピの一番最後のページを見てみろ」
そこに記されていたのは幸によって書き加えられた充の好物ビーフカツサンドだった。
タイトルの「ラストレシピ」の意味は死ぬ前に最期に食べる料理という意味だと思っていたけれどこういう意味もあったのか?というより本当はこれを指していたのか?!と思いました。
健が充に最も伝えたかったことは
それはレシピの最後のページに記された母の愛
レシピの最初に記された「できた料理は君そのもの。それを食すは君想う人」というこの映画の大切なメッセージがここに描かれている。
ビーフカツレツだけでなく直太郎のレシピをもとに母が充に愛を込めて作った数々の料理。
充の麒麟の舌に記憶されちゃんと受け継がれていたその味こそが母の愛だったのではないでしょうか
幸「これはね、お母さんの思い出の料理なの」
小さい頃の母との思い出がよみがえる充。
まるで母の愛に再び包まれていくような充の表情に私の胸にも温かいものが広がって涙が出ました。
健「大切なものはすぐ近くにあったんだな」
充がずっと欲しかったものを誰よりもわかっている健だから言える言葉。
kazu & kaoさん、J子さん、コメントありがとうございます💕
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