日本ではドゥオモと呼ばれるフィレンツェの象徴的な建築物、

サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂(Cattedrale di Santa Maria del Fiore)

 

滞在中、何度見ても、

突如としてあらわれる巨大かつ華美な姿に圧倒されました

近年外壁のメンテナンスがあったようで、

10年前訪れた時より色が鮮やかに見えました

 

 

聖堂に白、緑、ピンクが使われているのは珍しいものですが、

これはフィレンツェ近郊で採掘される三色の大理石で、

それぞれがキリスト教の神学徳(信仰・慈愛・希望)を表しているそうです

フィレンツェの代表的な他の聖堂もドゥオモ同様の外観です

 

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

聖堂見学のため、

混雑を避けて早朝に来たとはいえすでに長蛇の列

ギリギリ開門後最初のグループで無事入場

 

 

ようやく聖堂内に入る

えっ?こんな感じだった?

外観の華やかさとはまったく違った質素さに思わず驚く

(10年前にも見ているが)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

大きな聖堂内

ファサードにはバラ窓、

パオロ・ウッチェロ作、逆回りの時計

 

 

 

 

向きを変えクーポラのある方向に歩き始めると、

天井の一部が見え始める

 

あそこに何かがある

引き込まれていくような感じ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

最大三万人が入るといわれる巨大な聖堂内の空間が、
意外なほどにシンプルに感じるのは、

ここに理由があるのではないかと思える

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

最後の審判

(ジョルジュ・ヴァサーリ/フェデリコ・ズッカリ)

 

 

思わずポッカリ口が開いてしまうほどの迫力

直径45mの巨大なフレスコ画を、

首を折って真上を見続ける

 

 

 

総勢700人以上もの登場人物があるという天井画には、

いくつかのシーンが描かれていて、

折った首が痛くなっても、

どれだけでも見続けていたくなる

 

 

 

 

 

 

「最後の審判」 といえばやはり、

バチカン・システィーナ礼拝堂にある、

ミケランジェロの壁画を思い浮かべるのだけれど、

このテーマの作品は世にたくさんあるわけで、

フィレンツェではクーポラの巨大な球体に描かれていることが、

立体的な視覚感覚があるのか、

本当に引き込まれてしまうような錯覚に陥る

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

天使たち、そして、

恐ろしい姿の悪魔や疑人物もいくつか

 

天国と地獄

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

クーポラに上って、

そこから目の前にフレスコ画を見ることができるのですが、

その迫力といったら・・・

忘れることができません

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

これは10年前の写真

再度ここに来ることを楽しみにしていたのですが、

今回は一か月先まで予約がいっぱいで、

残念ながら上ることができませんでした

 

 

10年前は予約は必要なく、

クーポラに上った行も帰りも、

自由にたっぷり鑑賞できたことが、

どれだけ贅沢なことだったのかと思いました

今は時間制限の中での鑑賞となっているようです

 

 

 

 

 

 

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フィレンツェで、多くのもの を観て、感じて、

その迫力に頭の中が支配されてしまったようでした

これが、イタリア

 

 

 

自分が今目にしているもの、この時 に感謝