ある芸能プロダクションの1年間の利益は1億円。主役は新人からすっかり大人気になった女性タレント、さくらです。さくらは明るくて、トーク力抜群、バラエティでも女優でも大活躍中。ファンも急増中です。
ところが、そのプロダクションには、実は「キャラかぶりベテランタレント」が複数名いて、番組関係者はちょっと困っています。
★ ベテランタレントたちの現状
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あやこさん(45歳):さくらと同じ「元気で明るいけど少しおっとり」キャラ。昔はバラエティの顔だが今はパッとせず。
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みどりさん(48歳):落ち着いた癒し系キャラで人気だったけど、最近はやや中途半端。さくらの人気に押され気味。
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まゆみさん(50歳):トークはうまいが、若手のさくらと同じジャンルで番組からのオファーが減っている。
テレビ局のプロデューサーはこう言います。「この3人、みんな似たタイプだから使いづらいんですよね。さくらのキャラが被ってしまって、番組の色がぼやけるんです。」
★ プロダクションの悩み
利益は1億円出ているが、このままだとさくらの才能が埋もれてしまう。出演依頼も分散され、効果的な投資ができていない。
そこで事務所は「総還元性向=株主還元性向」の考え方を採用。
利益1億円のうち、
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毎年恒例!プロダクションファンミーティングでの直接プレゼント(配当)に2,000万円
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ベテラン3名の引退にかかる退職金(自社株買い)に4,000万円
合計6,000万円を株主=ファンへ還元することに決定。
★ 自社株買い的な芸能戦略
この退職金は「さくらのキャラとバッティングするベテラン3名に対する“静かな引退勧告”」の意味。
つまり、
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あやこさんには、温かく退くための十分な退職金を渡し、円満に引退。
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みどりさんも同様に、ファンに惜しまれつつ卒業。
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まゆみさんも同じく退き、新人さくらちゃんにスポットライトを集中。
★ なぜここまでやるの?
理由は明快です。テレビ番組のスタッフからは、
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「あやこさんがいると明るすぎて、さくらちゃんの繊細な魅力が埋もれる」
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「みどりさんとさくらちゃんが同じ癒し系すぎて、視聴者に区別がつかない」
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「まゆみさんのトークはうまいが、若手のフレッシュさが必要な場面で存在感が薄い」
こうした「キャラ被り」が視聴率やスポンサー収入に直結しているため、事務所としては痛みを伴ってでも「タレント整理」をしなければならないのです。
★ 結果はどうなる?
退職金で3人を引退させたことで、さくらちゃんは番組での露出が激増。彼女の人気はさらに爆発。新規ファンも大幅アップ。配当(ファン向けイベントやグッズ還元)も好評。
こうして、配当+自社株買い=「総還元性向」が高まったことで、株主(ファン)も事務所もハッピーな好循環が生まれました。
まとめると・・・
芸能事務所の「総還元性向」とは…
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「ファンに直接渡すプレゼント」=配当
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「キャラかぶりベテランを引退させて人気タレントに集中させる」=自社株買い
を合わせて、利益に対する還元率を示す指標。
これを高めるのは、単にお金を配るだけでなく、戦略的に「人気タレントの価値を最大化するために、うまくベテラン整理もする」ことが重要なんです。