昔から疑問に思っていた事がある。
多くの女性は、ワキ毛・スネ毛・ウデ毛などのムダ毛は気にするのに、陰毛にはあまり気を遣っていないように思っていた。 銭湯やプールの更衣室で周りの女性を見ると、ほとんどの人が陰毛生えっぱなし。 広範囲ボーボー。 高校生くらいから「ないわwwwwwww」と思って見ていたので、自分は剃ったり抜いたりしていた。
そして大人になっても、やはり周りの女性はボーボー。 AVとか見ていたら、処理すればそれなりに見栄えが良くなると気付くモンだと思うんだけど、その辺りに気を遣っている人はあまり見なかった。
生えっぱなしの陰毛は野暮ったい。 パンツや水着からハミ毛しない程度に処理していたって、布の下がボーボー。 何故? 気にならないのか?? ワキ毛を永久脱毛していても、髪の毛を綺麗に巻いていても、アイメイクをばっちりキメていても、乳首にバージンピンクを塗っていても、陰毛がボーボーなのは気にならないとでも言うのだろうか。
そしてヨーロッパへ渡ってから、こちらの女性が陰毛処理をこまめに行っているという情報を耳にした。 ヨーロッパの女性を幾人も抱いた男性も、「日本人女性はどうして陰毛の処理をしないんだ?」と、常々疑問に思っていたそうだ。 せめてカットして長さやフォームを整えるなりすれば良いものを、生えたままの状態で伸ばしっぱなしにしているもんだから、正面から見た時に陰部がやたら黒々と浮き出て見える。
こういう話を日本の女友達にしてみると、「だって、ソコを手入れするって、ヤリマンっぽいじゃん」なんて言われてしまう。 何もパイパンにしろとは言っていない。 伸びに伸びた陰毛を適度な長さにカットするのがヨーロッパではムダ毛処理の基本となっているのに対し、日本ではそういう意識が定着していない……という事を言っただけだ。 それがヤリマンっぽいとなってしまうとは、どういう事だ?
もしもそのヤリマンっぽいというイメージが性風俗やAVから連想されるものだとすれば、尚の事そこを気を付けようとは考えないのだろうか。 性を売りにした産業において露出媒体となる女性は、「多くの男性の憧れ・理想」 「視覚的に優れた容姿」に限りなく近付けた形である事が多い。 その理想系が陰毛をカットしている事に嫌悪を抱くのは、新しい価値観や美意識を拒絶する鎖国的・閉鎖的思考と言わずにはおれない。
巨乳やピンク乳首には憧れるくせに、陰毛処理は拒絶する。
巨乳やピンク乳首に憧れるのは、メディアがバストアップや美白を推奨する風潮にあるからであって、それ自体は「自然な姿」 「ありのままの姿」を提唱するスタイルではない。 同じ事なのに、何故か陰毛処理だけは眉をひそめられる。 それは一重に「メディアは陰毛処理を推奨していないから」というだけの根拠ではなかろうか。
しかし、妹にこの話をしたら、「私も昔からおかしいと思っていたから、光脱毛でパイパンにした」という、期待通りの答えが返ってきた。 「そうか、お前もパイパンになったんだな、これは楽で清潔でいいよな」という話で盛り上がった。
そう、中にはちゃんと陰毛処理を意識的に行っている女性も存在するのだ。
近頃はようやく日本にも陰毛処理の意識が芽を吹き始めた。 ハイジニーナ脱毛という、Vライン(ハミ毛地帯)のみならず、Iライン(メコスジ周辺)までをも脱毛するという素晴らしい試みだ。 メディアはそれを「セレブはみんなやっている」という風に煽り、密かにくすぶらせている模様。 こうでもしなければ、日本人は食い付かないのだろう。
ひと目で分かる野暮ったい陰毛の存在に何ら疑問を抱かぬ人間が、セレブへの憧れでコロッと美意識を翻すとは、なんと嘆かわしい事か。