初金なので教会に行くつもりにしていたのですが、

諸々放り出してお正月以来で上野にきました。金曜と土曜日は20時まで開いてます。

緻密な修道士の仕事をこの目でじっくり見られます。国立西洋美術館には常設展示の写本もありますが、今回の企画展はその内藤コレクションをたっくさんそろえた壮観なもの。見応えたっぷりでした。

皆さん額縁に張り付くように見ているので、私も思い切って近づいて鑑賞しました。ちゃんと読めたのはalleluyaくらいなんですけど…ギリギリave とかgratia plenaとか、大きく書かれている字のみ判別できました。あまりにも細かいし、そもそもカリグラフィーの知識がないので文字を読み取るのはとても難しかったです。




片っ端から撮ってる人もいましたが、こうやって画像に保存して拡大すれば、読める人はきっと読めますね。

閉館時刻までギリギリだったのですが、素早く歩いて常設展示のマリア様の前でこそっとアヴェ・マリア1回だけ。

ブックショップで写本の装飾として描かれている絵のしおりをいくつか買いました。写本の多くが聖務日課書ですが、現代の聖務日課、つまり時課の典礼の日本版『教会の祈り』に使おうと思っています。

そういえば「聖務日課書」と「時禱書」と、美術用語でそれぞれ区別してありますね。私は同じものだと思っていたのですが、解説を読むとどうやら違うようです。私がやっている聖務日課はVC2以降のものなので、それ以前のことを忘れていました。例えば「聖マリアの小聖務日課」を祈っている人をネットだとまれに見かけますが、ああいう一般信徒(と言っても当時だと貴族階級でしょうが)が使う、時課を祈るための祈祷書を「時禱書」と呼ぶようです。

なるほど〜!

新しい知見も得られて大満足の金曜日。