カトリック教会で耳にするのは「神の祝福」だと思う。ごミサで聖体拝領の列に並んでご聖体を受けない(受けられない)人に祝福を祈ってもらったり、派遣の祝福だったり、信心のための道具を祝福してもらったり。


God bless you.の翻訳などで「神の御加護がありますように」というのを字幕なんかで見かけるけれど、今のカトリック教会では「ご加護」という翻訳はほとんど聞かないのではないかな。


え?、うちはよく使ってるよ!という方、是非コメントください。お願いします!


カトリック教会で基準とされている言語はラテン語なのでそこを見てみるとbenedicere(祝福する)の動詞変化や名詞変化された(ラテン語は名詞も形容詞も格変化する…)単語が出てくる。

beneは良い、善い
dicereは言う

ちなみに反対語のmaldicereはずばり「呪う」だ。

こう考えると、神の祝福を求めることと、神の御加護を求めるのには違うような気もする、

けど、似たようなもんと言えばそうかもしれない…。

そういや日本語の「祝ぐ(ほとぐ)、言祝ぐ(ことほぐ)」は、お祝いの言葉を言うことなので、かなりbenedicereに近い。しかし「ほとぐ」「ことほぐ」はもはや「寿ぐ」くらいしか使われない日本語なので、やっぱり「祝福」が一番“座りのいい”用語ってことになるな。

岩波文庫の『精選 神学大全1』を読み進めているんだけど(理解しているとは言ってない)、日本語に翻訳するのにひとつの単語に対していくつかの訳し分けが必要な場合、この本では元のラテン語の単語が書いてある。これがどうも気になるので多少調べながら読んでしまって、結果ものすご〜く時間がかかっている。

なんか、余計なことをしている気がしなくも無い。

 

 半分過ぎたところ。毎日は無理なんだけど、毎日続けて読んでないとすぐ分からなくなるジレンマ。


 

 

2巻も買ってはいる。『3』が出るまでに目だけは通したい。