4世紀の聖人、ツールの聖マルチノは物乞いに自分の防寒具を二つに切って、そのひとつを与えたと言われています。
ところで日本語でレインコートなどを指す「合羽(かっぱ)」という言葉がポルトガル語起源であることをご存知の方は多いと思いますが、この聖人の防寒具もラテン語ではカーパ(capa)と言います。
ちなみに「マント(manto)」は大きい布、毛布の意味
その昔、聖マルチノ由来だとされるマントを共同体の宝物として大切にしていたある善良な村人たちは「カペーラ(小さいカーパ。聖マルチノの半分のマントのこと)の安置場所で祈ろう」と呼び掛け合いました。聖人のカペーラのスペースはそのままカペーラと呼ばれ始め、その後スペイン語ではカピージャ、英語でチャペルと言う単語に発展しました。
つまり我々がお御堂やチャペルと呼ぶ場所は「(サン・マルタンの)ミニ合羽」という意味が語源!
ついでに言うと無伴奏コーラスをしばしばアカペラと言いますが、直訳なら「お御堂で(歌唱すること)」。語源はア・カペッラ、前置詞を除くと前述のカペーラにまで遡ります。
11月11日は聖マルチノ(ツール)司教の記念日、霊名日の皆さんおめでとうございます。

