【ミュスカデと楽しむ春のお野菜】
おはようございます。
ワイン愛子です🍷
ミュスカデと楽しむ春のお野菜をご紹介いたします。
ミュスカデとは、
フランス・ロワール渓谷地方にある4つのワイン産地のうち、
最も河口寄りに位置するペイ・ナンテ地区で生産されるAOCワインです。(AOCとはフランスワイン法にのっとって作られたワインのこと)
ロワール川の河口に近いナント市を中心に、ミュスカデの一大産地が広がっています。
ミュスカデと聞いても、ピンとこない方も多いかもしれません。
ミュスカデのもう一つの名前、シノニムといいますが、
ムロン・ド・ブルゴーニュ
といいます。
そうなんです、ミュスカデの遺伝子は、シャルドネから来ているのです。
ミュスカデはとてもリーズナブルにワインで 日本で買う場合、ほとんど1000円から2000円代です。
ということは、現地ではもっとお安く、普段飲みに愛されているワインということです。
ミュスカデの正式な名前を
ミュスカデ・セーブル・エ・メーヌ・シュールリー
といいます。なんとも長い名前です😅
ミュスカデ・セーヴル・エ・メーヌ地区で作られた、シュール・リー製法で作られた
という意味なんです。
シュール・リーとは、フランス語で「澱の上」という意味で、澱に接触して熟成させます。
アルコール発酵後ワインを澱引きしないでそのまま発酵槽の中に放置し年を越させ、
翌4~5月ごろに澱の上にあるワインの上澄みだけを取り出し瓶詰めを行う手法なのです。
こうすることで澱からアミノ酸などの旨味成分が抽出され、独特の豊かな味わいのある白ワインとなるのです
なぜ、こんな製法で作られるのかといえば、
ミュスカデは、とても単調であまり特徴がないといわれています。
澱から深みが生まれ、旨みが増すからなんです。
さて、話しは長くなりましたが、
今では日本のワインも知名度が高くなり、山梨の「甲州」というワインをご存知の方も多いと思います。
甲州は糖度がなかなか上がらず、コクのあるワインを作り出すのが難しいのですが、
このミュスカデのシュール・リー製法を思いつき、甲州を澱と一緒に熟成させることで
深みと旨みを引き出す製法を取る生産者もいます。
ミュスカデと甲州、ブラインドで飲むと、どっちがミュスカデ?どっちが甲州というくらい、当てるのに悩むほど、似ているのです。
ということは、ミュスカデ、和食にも合うんですね。
ぜひ、春の野菜をさっと湯掻いて、オリーブオイルと塩でいただいたりしてみてください。
ワインととても合うんです😋
私は、あえてシンプルに、菜の花をわさび醤油でいただきました。
旨み深いミュスカデと、合うんだな〜♪