桜1998年 4月 入院

外はもう暖かい季節なのに、寒くて寒くて、一ヶ月間40度の熱が出続けた。

24時間点滴につながれて、抗生物質、解熱剤…などたくさんの薬も体に入れた。

24時間、家族や親戚のおばちゃんが付き添ってくれて、みんな病院の冷たい固い床に新聞紙を引いて寝てくれていた。その時の私は、自分のことに精一杯で、みんなをおもいやる余裕もなく、「ごめんね」と「ありがとう」が言えなかった。。ごめんね…ありがとう☆

〈病院とお医者さん〉

私の担当は、大学を卒業したばかりで、私が初めての担当という女医さんだった。

私は初めての入院で、意識ももうろうとしていて、とにかく助けてほしかった。

色んな検査をして、それでも診断がつかなくて、不安だった。

そして、膠原(こうげん)病(SLE) という病気が疑われた。

だけど、その診断のためには10数項目の診断基準を満たすことが必要で、
私は2、3項目足りなくて、診断がつかずにいた。

お医者さんも不安だったのだろう…

ある日、病室に婦長さんが来て、「2、3項目は足しておくから、膠原病の診断をつけて
特定疾患の申請をしてください。」と言われた。

それから毎日、婦長さんが来て、診断と申請の催促の日々だった。

主治医の先生でもないし、足りなくていいことなのに、どうしてわざわざ足さなければいけないのだろう…と疑問になることが多かった。

そしてある日、その女医さんがすごい笑顔で病室に入ってきた。

私もうれしくなって、久々に笑顔になった気がする。

その時お医者さんから出た言葉は「必要項目がほぼ満たされたから、膠原病の診断がつきますよ」…だった。

…びっくりした。

今でも覚えているのは、病気の診断のショックではなかった。

一緒に良くしようとがんばってくれてる…って思っていたから、
なんか信頼してた人に裏切られた気がして、その日からその女医さんをみることも、話すこともできなくなってしまった。

病気の診断がついてうれしいのは、お医者さんなんだって思った。


だけど、そんな経験しているのは、私だけではなく、きっとたくさんいるんだろうなって思う。
医療従事者の人からすれば、その人の立場からの意見ってあると思うし、、

私は、この出会いでお医者さん恐怖のトラウマにはなったかも…

でも、この10年間に、ほんとに患者さんの心に寄り添って、回復を願い、共に闘ってくれるお医者さんに出会って、そういうお医者さんもいるのだということ、それが真実って思う。クローバー


※膠原病(こうげんびょう)
膠原病とは細胞と細胞を結びつける組織に炎症が起きる病気の総称です。

※SLE(全身性エリテマトーデス)

全身の臓器に原因不明の炎症が起こる、自己免疫疾患の一種
免疫異常が元で発病する慢性の炎症疾患です。
・原因不明の発熱
・関節の痛み
・日光の当たりやすい皮膚にできる紅斑(赤い斑点)
・蝶形紅斑
(顔面の鼻を中心に両頬対称に、蝶が羽を広げた形で現れる紅斑)
(Web健康倶楽部 より)