- うつけの采配(上) (中公文庫)/中路 啓太
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吉川広家の小説です。
この人物が主人公の小説は、これだけしか出版されてないんですよね。
あまりにもマイナーな人物ですもんで・・・
「関ヶ原で毛利を戦闘に参加させなかった人」
と言えばわかる人が多少いる・・・
といったレベルでしょうか。
父親は、「鬼吉川」とか「毛利両川」とか呼ばれて
かなり有名な武将なんですけどね~
この小説ですが、いきなり朝鮮出兵から始まるのですが
主人公の広家は、偉大な祖父や父、叔父の影響で
かなりひねくれた性格となっております。
祖父の毛利元就や、父である吉川元春、叔父の小早川隆景とは違い
毛利家の「うつけもの」として、気楽に生きていこうとしたのに
父親や兄の死去で、仕方なく吉川家の当主になり
毛利家を支えていかなければいけない
んな事やってられるか!!!
と、数々の問題行動をおここします。
ですが、そんな広家を、叔父の小早川隆景は
次代の毛利家を支えていく男として高く評価し
自分の死後の毛利家を託します。
そして、隆景死後に周囲からの願いもあり
うつけなりに、毛利家を支えていく覚悟をする。。。
毛利家を守る為には、どうすれば良いのか?
悩みながら、最善の策を探す広家は「うつけ」ではなく
知勇兼備の名将そのものでした。
主家である毛利家を存亡の危機に晒し
石高を120万石36万石に減封させてしまった
張本人として、後世の評価は低いのですが
同じ様に、主家を存亡の危機に立たせ
石高を30万石に減らされるというヘマをしても
人気のある武将がいるんですが
一体何が違うのか・・・
俺にはよくわかりません。
アレかな、北国の武将は
家康に猛烈に反抗して、戦いを挑み
西国の武将は、裏で恭順したってトコが
日本人の好みに合わないのかな?
俺としては、喧嘩売って負けた直江より
主家が無謀な戦いを挑むのを、必死で食い止めた吉川の方が
評価高くても良いんじゃないかな?
と思っています。
で、この小説のメインはやはり「関ヶ原」です。
毛利側からの視点で書かれているのは珍しいので
一度読んでみると面白いですよ。