信虎 (光文社時代小説文庫)/武田 八洲満
¥448
Amazon.co.jp




信玄/武田 八洲満
¥840
Amazon.co.jp




勝頼 (光文社時代小説文庫)/武田 八洲満
¥448
Amazon.co.jp



武田 八洲満という作者の武田氏三部作です。

Amazonにも写真がないという事は
すでに絶版みたいっすね

信虎が主人公ってのが
珍しくて買った本です。

その頃は、大河で武田信玄を放映していたんで
信虎が出版されたんでしょう。


一般的な信虎像というと
『暴君』なのでしょうが

この小説では
甲斐統一に燃える
熱く孤独な青年として書かれてます。


信虎は、側室の子として産まれた為

伯父の信恵と守護の相続をめぐって争います。

何とか信恵を倒して
なんとか守護の座を守りますが
この戦いで、守護がどれだけ軽く見られているかを実感した信虎は

守護を中心とした甲斐統一を目指します。

それには、力による制圧が最善と考えた信虎は
次々に戦を仕掛けていきますが

国人衆にとっては、甲斐統一など、迷惑な話でしかなく

大井氏、今井氏などの有力国人衆達との泥沼の抗争が始まります。


それにより、信虎は甲斐の中で、どんどん孤立していく事になります。


ですが信虎は、益々力で国人を抑えつけ様と
ひたすら出兵を繰り返します。

この過程で、悪逆無道の統領と呼ばれていくんですよね~


その後、何とか国人を抑えつけた信虎ですが

独立心旺盛な甲斐の国人衆は、何か事がある度に信虎から離反していきます。


信虎は統領として
本気で甲斐の統一を願っているのに
国人衆は、自分勝手な言い分ばかりで
全く甲斐の事を思っていない・・・

と、いつも一人で悩み
孤立していく信虎を見て
板垣信形の父、左兵衛佐が
『統領にはなるまじきもの』

と言ったのが、この本で一番印象的でした。



『統領は無人の荒野をひとり行くようなもの』

そう考えて、上から力による制圧を続ける信虎を見ながら

板垣信形が、信虎に敵対している国人衆が、常に連合して信虎に向かって来るのに気が付きます。


ひょっとして
連合という形をとれば
甲斐は統一できるのでは?
と考えた板垣は
このまま甲斐が崩壊しない様に

晴信に信虎を追放し
統領の座に着くことを勧めます。


この本では、信虎、晴信の不仲説はとってません。

普通に考えて、そんな事はありえないと書いてあります。

俺もこの説に賛成でして・・・
だって、信虎が晴信を疎む理由が全くないんですよね。

晴信としても、普通にしてれば、守護の座は自然に自分にまわってくるので
あえて反発する理由もないワケですから。


その晴信は悩んだ末
信虎を追放し
力による統一でなく
連合による統一で、甲斐を纏めていく事を決意します。

追放された信虎は
その後二度と甲斐に戻る事はできませんでした。


信虎は、信長の様な絶対君主制での統一を望んだ様ですが
甲斐は山国で、貧弱な土地しかなく、尾張の様に商業が発展していなので

いくら守護といっても、他の国人と収益はほぼ変わらない・・・

となると、いくら戦で勝利しようと褒美を与える事ができないんですよ。

甲斐の金山発掘が盛んになるのは晴信の時代からですしね

配下に褒美を与えられないとなると
やはり絶対君主制を布くのは無理だよなぁ・・・


まぁ、信虎の時代は
まだ群雄割拠の黎明期でしたから、一つにまとまるのが難しかったってのもあるんでしょうね。

ここで『信虎』は終了です。
次の『信玄』では
信虎追放で手に入れた
甲斐連合国というべき国を手に入れた信玄が
連合軍の力を最大限に発揮し、全国でも有数の戦国大名に駆け上がる話で


その次の勝頼は
連合軍の強さと表裏一体の脆さを露呈し

武田が奴のようにして滅亡していったかの話です。

信玄や勝頼については
他にも小説を持っているので、今回詳しい説明は割愛します。

今回は、あくまで信虎メインです(^O^)


アマゾンに写真なかったんで
表紙の写真撮ってみました。

IT営業けんたの徒然駄文-201106111839001.jpg

IT営業けんたの徒然駄文-201106111839000.jpg
 
勝頼は人に貸したまま返ってこなかったんすよねぇ・・・残念(>_<)