
- 王莽/塚本 青史
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王莽・・・
世界史を学んだ人なら
絶対に知ってるはずの人物ですよね。
『新王朝』の初代皇帝で
最後の皇帝でもあります(;^_^A
この人は伝説でなく
実際の歴史書に残されている中では
王朝の簒奪を行った最初の人物です。
一応、形式としては『禅譲』ですけど・・・
贏政や劉邦は、武力で建国したのであって
禅譲や簒奪で行う手順とかやってないっすもんね。
春秋・戦国時代や
楚漢興亡期に
禅譲とか考えてた人とか
いなかったんだろうね
基本的に儒教の考え方みたいだし(;^_^A
で、禅譲の手順なんですが
それがまぁすっげー面倒なのである。
ここでは、面倒なので書きませんが
後々、この王莽が行った
禅譲の手順を
曹操、曹丕親子が行った事により
「魏武輔漢の故事」
と呼ばれる様になります。
で、まぁこの王莽君
伯母が皇后で、従兄が皇帝という
エリート階級一族の産まれなのだが
彼の家は貧しく、若い頃はかなり苦労しています。
理由としては
王莽の親父さんが
偉くなる前に若死にしてしまい
その家族が忘れられていたとの事らしいです。
そんな環境だったものですから
王莽はのし上がる為に
必死に儒教を学び
儒教的な行為で名を上げます。
(親孝行するとか、兄嫁に尽くすとか・・・)
大将軍で伯父の王鳳が病気で倒れた時も
寝ずに看病を行い
王鳳に遺言で『王莽をお頼み申す』
とまで言わせています
これ以後王莽は
飛ぶ鳥を落とす勢いで
順調に出世していく訳でして
それに伴い
本性もどんどん現れていきます。
それがまぁ、典型的な悪大臣って感じです。
1.一族外の政敵を失脚させる
2.一族内の政敵を失脚させる
3.外戚を嫌った皇帝に罷免される
4・その皇帝を殺害
5・幼帝を立て、裏で政治を取り仕切る
6.成長し言うことを聞かなくなった皇帝を殺害
7.再度幼帝を立てる
8.帝位を簒奪して自分が皇帝に
う~む
見事としかいえない
ステレオタイプの悪大臣じゃないですか(;´▽`A``
でまぁ、皇帝になった王莽ですが
ヤル気がものすごくありました!
ですが、儒教しか学んでないもんですから
とんでもない理想主義者になっておりまして。
『俺の政治の理想は、周の治世だぜ!!』
とまぁのたまってしまいまい
800年ほど前の政治を手本として
現実性のない政策を
バンバン行っていきます。
でまぁ、そんな事すれば
政治も混乱しますし
政治が混乱すれば
乱が起きるというお約束通り
ここで中国史上最大の農民反乱
『赤眉の乱』が勃発します。
王莽は討伐軍をくりだしますが
討伐は失敗・・・
乱どんどん拡大していき
それに伴い各地で軍閥が興り
ますます国は混乱し
結局は長安に攻め込まれ
更始帝に滅ぼされてしまいす。
これ読んでいくと
王莽ってすっげー嫌なヤツに思えてくるんですが
皇帝になってからは
この人が意識して
悪政を働いたワケじゃないんですよね
周代を模範にした
行き過ぎた理想主義、懐古主義で
政治を行ったばつかりに
世の中が混乱してしまったんですよね~
いわゆる政治下手ってヤツっす!!
まぁ、日本で例えると
後醍醐帝といったトコですかね。
次は、これの続きみたいな感じで
『光武帝』の感想かきます。