海東青―摂政王ドルゴン/井上 祐美子




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ドルゴン・・・
間違いなく

知らない人の方が多いですよね(;^_^A


愛新覚羅多爾袞(アイシンギョロドルゴン)

爵位名では
摂政睿親王と呼ばれます。

中国最後の王朝
『清』の初代皇帝

『ヌルハチ』の14子で
2代皇帝ホンタイジの元で頭角をあらわし

3代皇帝フリン(順治帝)が6歳で即位すると

その摂政となり権力を振います。


死後、この順治帝から
爵位を剥奪される・・・
てな人です。


さて、この小説では
ヌルハチは、自分の後継者にドルゴンを選びたかった・・・



てな感じに書いてありますが、実際どうなんだろね?

ヌルハチの頃はまだ
清ではなく『金』て国号を使ってたワケですから


『皇帝』ってよりは女真族の『族長』って感じが強かったと思うんですよ。


遊牧民族の族長ってのは
一族の話し合いで選出される事が多いんで


ヌルハチも、次の皇帝はそんな感じで決めればいい
と思ってたんじゃないかなぁって考えてます。


んで『清』という国号ですが
ホトンドの人がヌルハチがつけたと思ってるんでしょうが

実は、2代皇帝のホンタイジがつけたんですよね~

て事は・・・
ホントの清の初代皇帝は
実は、このホンタイジって事か?(;^_^A


あっ、忘れてましたが
『女真』という名を
『満州』に変更したのは
このホンタイジですよ!

で、このホンタイジ
猪突猛進型の多い女真族の中では珍しく
謀略家、もしくは政治家タイプの人物です。



ドルゴンもホンタイジと
同じタイプだった様で

唯一、謀略の話が出来る兄弟として
ものすごく重宝された様です。



その証拠に、他の兄弟に対して
粛正を断行していたホンタイジですが
ドルゴンは重用されどんどん出世していきます。


満州をしっかり掌握し
朝鮮も服属させたホンタイジは

明を滅ぼそうと
長城を目指しますが
山海関にて急死します。


後継者問題で、多少もめまして
結局は、6歳の順治帝が即位し
ドルゴンがその摂政となりまして
明征伐を再開しようとします・・・が


その前に、明は滅びてしまうんですね(;^_^A


明を滅ぼした人物は
『李自成』
反乱軍の親分です。


この李自成
北京を落としたまではいいんですが
その後が全く奮わず
あっと言う間に清軍にやられちゃいます(;^_^A
(李自成の小説も持ってるので後に解説します)

長城を超え
北京を手に入れたドルゴンは
中華王朝にふさわしい制度を整えつつ


あっという間に
>中華の大半を統一します。


この清王朝に対抗し続けたのは
『鄭成功』ぐらいですかね・・・
鄭成功の話は、また今度しますね!


ドルゴンは、この鄭成功を倒す前に死去します。


ドルゴンと鄭成功の戦いは見てみたかったなぁ・・・非常に残念(ノ_・。)


死後は先ほど記述した通り爵位を剥奪されるのですが
その理由として
そへまでドルゴンに好き放題されていたのが
我慢できなかったというのと

順治帝の母親を妃にしていた
からという話があります。
遊牧民族ってのは兄が死ぬと
弟は、兄の嫁さんを
自分の妃にするんですよね。
理由としちゃ簡単で
厳しい遊牧生活では
旦那(保護者)が死んじまうと
非力な女性は野たれ死ぬ確立が非常に高いわけです。
ですので、弟あたりが保護してやるのが
一番の保護解決策になるんですが

儒教では、これはまぁ
やっちゃダメな事なんですよ。

順治帝ってのは、帝位についてから、ずっと中華の帝王学を学んでるワケですよ、ドルゴンの命令で

んでもって、中華の学問は、儒教がベースのワケですから
順治帝からしたら
ドルゴンの行為は、鬼畜にも劣る行為に見えたんでしょうねぇ・・・


そんなドルゴンですが
俺としちゃ、実質清の3代皇帝と思ってんすよね。


皆さんはどう思います?