疾走 | まれすけのギター日記

まれすけのギター日記

ボツボツと趣味でやっているギター。それにまつわる話や、大好きな映画、読書の話、なーんの関係もない話などをいろいろと書き連ねてみようと思っています。

角川エンタテインメント
疾走 スタンダード・エディション


重松 清の同名の原作
疾走
を海外でも評価の高いSABU監督 が映画化。


しかし、原作を読んだときの衝撃はものスゴかった。

あの重松 清が、比類なき筆致で綴る残酷で切なく哀しい物語


そして、その作品世界は、SABU監督の手によって見事に映像へと変換され、ヘビーでありながらも、ただ残酷で切なくて哀しいだけの物語ではなくなった

「疾走」公式サイト

キャスティングもロケ地も、物語の世界を壊すことなく、しっかりとキマっている。

初主演となるNEWSの手越祐也もヒロインの韓英恵も、神父の豊川悦司にヤクザの情婦の中谷美紀も。
脇を固める大杉蓮寺島進
どうです、このそうそうたるメンバー。

特に、中谷美紀の演技はスゴかったなぁ。


ところで、この映画、クランクアップから公開まで一年かかっている。
特典映像のメイキングを見る限り、その理由は明らかにされないが、海外では、それなりの評価をされたようだ。
やはりこの種類の映画は、わかりやすく軽い娯楽作品がもてはやされる現在では、興行的にキビしいのであろう。
・・・しかし、作ったんだから公開しないわけにはいかないだろうに・・・。

重松作品の映画化は、どれもそんな運命にあるようだ。

いとしのヒナゴン

を映画化した

ヒナゴン

もそうだったし。

どれもいい作品なんやけどなぁ…。


話をもとにもどそう。


重いテーマは、最終的にヒロインの少女が店のシャッターに落書きした

  誰か私を殺してください。

の下に、主人公の少年が書いた次の言葉に収斂していく。


  誰か一緒に生きて下さい。



ここにこめられた魂の慟哭を感じたとき、胸の奥からこみ上げるものに、あなたはきっと嗚咽するだろう。

疾走というタイトルにこめられたその意味にも。



非常に抽象的なレビューになってしまったけれど、ご覧になっていただければ納得してもらえるはず。

いつものキメ言葉

見るべし観るべし魅せられるべし。


に、今日はこの言葉を添えて締めくくりたい。


でも、暗いよコワイよ哀しいよ。