パパも帰って一人ベッドで呆然としていると

 あの助産師さんが顔を出してくれた




 なんでだろう

 涙が堪えきれずに溢れ出した




 ベッドの横に腰かけて

 優しい笑顔で声をかけてくれた




 マレを出産した時の話

 今回のお産はわたしにとって特別だったと話した




 ありがとうを伝えて

 読み終えたマレタイムをプレゼントした




 退院前日の夜

 お祝い膳と共に手渡されたメッセージカード

 それはあの助産師さんからだった


 「温かいすてきなご出産でした」


 陣痛の痛みと力を込めたその先に

 ひょっこりと顔を出した姿を思い出した




 すべてが特別で奇跡だった

 ただ愛おしいだけだった




 ありがとう




 生まれてきてくれてありがとう




 そして、言いたかった言葉を最後に

 「母子ともに無事です!!」




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